購入動機
妻や子供はApple純正Bluetoothイヤホンを持っているのに自分は有線イヤホン(安物)で我慢していたのですが、今年の1月にAmazonを見ていたらBluetoothイヤホンで安くて評価が多いものを見つけたのでつい購入してしまいました。
QiupaleのH66という製品です。
価格は約3,000円(今はさらに安くなってるようです)で、レビューを書くと2,000円のAmazonギフト券がもらえるということで、実質1,000円で購入できたのでとてもうれしかったのですが、評価件数が多くて高評価が多いからくりはギフト券のフィードバックがあったからだったのです。
今思えば、嫌な予感は少しあったような...
故障発生
そうは言っても故障もなく使えていたので「当たり」だったと安心していました。
が、9月中旬に突然、イヤホンへの充電ができなくなり充電ケースも表示が点灯しなくなりました。
あらためて評価を見ると何か月か経過後に充電できなくなったというコメントも結構みられす。
返品・交換できないか調べましたがAmazonの購入履歴からはそのような申請画面が見当たらず、保証についての記載もないため、あきらめることにしました。
覗いてみよう
充電ケースを開けようとしたところネジのようなものは見当たらず、前回スマホのバッテリー交換時に購入したバッテリー付属の工具を使って強引に開けました。
6か所ツメがあったようですがほとんど折ってしまいました。
内部はバッテリーと基板1枚とLED表示といった構成です。
搭載されているICの型番を確認したところ「SY8825」と捺印されていたので、何をやっている部品か調べたところ、チップメーカーのWebページに概要として以下が記載されていました。
「概要」
SY8825 は、Bluetooth ヘッドセット コンパートメント用に特別に設計されたチップです。このチップには充電モジュールと放電モジュールが統合されています。充電電流は外部から調整でき、放電モジュールには 2 つの出力電流制限スイッチが統合されており、独立した負荷存在検出と負荷挿入検出を提供し、出力電流検出もサポートしています。このチップにはNTC保護機能が組み込まれており、バッテリーをより安全に充電および放電できます。
SY8825 には放電イネーブル制御があり、MCU は EN を通じてチップの放電機能を直接柔軟に制御できます。SY8825 は、チップのステータスを MCU に報告することを容易にするために、単一行のステータス コード出力を統合しています。SY8825 は Bluetooth ヘッドセット充電コンパートメントの設計に非常に適しており、周辺回路とコンポーネントを大幅に簡素化し、Bluetooth ヘッドセット充電コンパートメントのアプリケーションにシンプルで使いやすいソリューションを提供します。
写真下側の左から3番目のピンが「EN」ピン。
推定原因
充電ケースにイヤホンをセットしても「EN」ピンの電位に変化がない(Lowのまま)ことから、これに信号を送る側のMCUが故障しているのではないかと推測したのですが、それらしいICを確認したところ捺印がまったく無く(薄いとかではない)交換しようにも購入すらできないことが判りました。
先の推測が当たっているか確認するためSY8825の「EN」ピンにHighレベル(基板内から取ったので4V程度)をしばらく接続してみたところ、イヤホンの充電ができることが確認できました。
あきらめます
もしICの型格が判ったとして、ICは中国製だろうからアリババで購入するとなると送料含め1,000円以上となるのでイヤホン購入価格よりも高くなると思います。
今回は「安物買いの銭失い」ということで、反省して終わりにしたいと思います。
ではまた。