一昨日の雨が、予報より数時間遅れて、昨日の午後まで残った東京都心。
気温も朝とほぼ変わらない横ばいまでしか上がらず、冬に逆戻りしたような3月10日。
東京大空襲から67年を迎えた昨日、出向いた先はまたまた珍しい所でした。
ここは大井のJR東海の車両基地。柵の向こうに見えるのは東海道新幹線です。今度の17日にダイヤ改正が実施され、これを機に“初代のぞみ”として1992年3月14日にデビューした300系車両が引退します。
この車両には車体装飾がされていて、奇しくもぼやけてしまいましたが、こんなステッカーが先月17日から付けられています。
「SHINKANSEN SERIES 300 ありがとう。LAST RUN 2012.3.16」
この基地に止まっていた300系は、この1編成のみ。ということは、ラストランとなる3月16日まで待機するのでしょう。
基地に来てみて良かった反面、もう少し近ければな・・・
ヘッドも歩道橋のちょうど真下から顔をのぞかせて、少し残念でした。
ならば・・・と、もう少し北上してみると・・・
そこには、700系とN700系の主流2本柱が揃い踏み。
ここではもう300系には会えない・・・
道も未知になってきて分からなくなってしまい・・・
歩道橋から品川のほうが見え、取り敢えずひたすら北上。ここから地図によれば、天王洲アイル駅に行けそう。とにかく東京駅に戻りたい・・・そういう気持ちが強くなりました。
この時既に14時前。予定では14時半に東京駅に着きたかった。何故、急いでいたか・・・。
大井で300系を見つけることとは別に、装飾はない車両で300系の団体列車が14時47分に東京駅に到着後、15時03分には東京駅を出発してしまうからでした。今週末で300系を間近で見る最後のチャンス。絶対に逃したくないと、時間だけが気になって仕方ありませんでした。
東京駅には、予定より10分遅れで到着。列車の到着とほぼ同時にホームへ行ったら、既に沢山の鉄道ファンが。20年間愛されてきた300系。到着したてで、ヘッド（ライト）とテール（ライト）が同時に点いてました。
こちらは進行方向の後方に当たるため、急いで先頭へ。そこでは係員がひっきりなしに
「危ないですから、柵から身を乗り出さないでください。」
「撮影の方は周りの方のご配慮もお願いします。」
と連呼していましたが、そんなのお構いなしのファンが多く、自分みたいにこれから撮影する身の立場も本当に考えてほしいと思いました。そして発車間際には・・・
「運行の支障になります。」
という注意喚起もありましたが、全く無視。
特に子供たちは、聞く耳持たずでしたね。一部の大人もそうですが。
とにかく先頭は、凄い人だかりでした。なかなかシャッターが切れなくて、撮れても車両よりファンの皆さんを撮っている感じでした。将に押しつ押されつの状況に、心の中で、
「おい、てめぇら
撮ったら引っ込めよ
いつまでも撮ってんじゃねえ
」なんて、ちょっと苛立っちゃった
でも、その中で良く撮れたであろう、ベストショット
実はこういうのが結構撮れてたりしました。そして、15時03分。いよいよ出発＝お別れの時。
中には、 列車が見えなくなるまで撮り続けていた人もいました。
300系でのこの便は、12日ですから・・・明日まで運行されます。
1992年春にデビューした300系新幹線『初代のぞみ』。東京～新大阪間を270km/h、2時間半で結びました。
この年、ちょうど小学校を卒業した年でもあり、クラスメートの一人の女の子の寄せ書きに、
「3月14日、のぞみ誕生。これからも頑張ってください。」
というメッセージをもらいました。
あれから20年。300系は700系やN700系に「のぞみ」の称号を明け渡してからは、「こだま」「ひかり」で活躍し続け、3月16日10時47分のラストランを迎えます。
ありがとう 300系
本当にお疲れ様でした。
JR東海のホームページでは、スペシャルコンテンツも掲載されています。（PC版）
↓
http://300.jr-central.co.jp/index.html
その後・・・
津田沼イオンで買い物＆ハラケン君に会った後、悪寒が身体を襲い、風邪をひきました。
なうで、その旨つぶやいた通り、頭痛と吐き気もあって具合を悪くし、早い就寝。悪寒が来た時、眩暈もあったので、軽い片頭痛と捉えてもいいかもしれません。
早く就寝した甲斐あって、一晩で回復。吐き気はあったけど、何か大丈夫だったみたいです。
Kuronozoでした。