3.11 ~忘れてはいけない日~ | Kuronozo's Blog Kuronozoの“Daily Happens!!”


約2万人の犠牲者を出した東日本大震災から、早いもので一年が経過しました。
前代未聞のマグニチュード9.0という巨大地震と最大38mともいわれる巨大津波が押し寄せ、沿岸部各地は、一瞬にして街並みを失いました。そして更には、福島第一原発の事故・・・。
改めて、被災された方のご冥福と、今もなお避難されている方のお見舞いを申し上げます。

あの震災が起きてから、国民すべてが不安を憶えました。

特に東北三県、岩手・宮城・福島。被害が想定以上に大きく、今もなお復興の目途すら立っていません。
津波で多くのがれきが生じ、処理すらスムーズにできない状況。一年に出るごみの数十年分にあたるとも言われています。
そうした中で「未曽有の災害」と言われただけに、どこから手を付けていいのか・・・。

全国から集められた義援金や支援金は、現状では「ほぼ手つかず」と言われています。復興庁が先月設置されましたが、40項目のメニューに基づいての査定だとか審議を経て、復興に取り組むという不可解な方針。被災した行政から申請書は挙げられていますが、ほとんどが却下されているようです。

復興庁の取り柄は、「より自由に」「より速く」の2本柱のようですが、このような方針では、復興庁を立てた意味がありません。
迅速に復興させるなら、40項目と言われるメニューを即刻廃止すべきであり、義援金などを被災地に即時分配し、行政の役に立たせるのが復興庁の役割ではないかと思います。
国の姿勢が小さいから、行政も、被災者も皆困っています。国の取り組む姿勢が小さい・・・いや、迅速に動かないのなら、被災地域、被災者自らが苦しまみれに動くしかないと考えます。
勿論全国のボランティアの皆さんにも協力を得ないといけなくなります。そのためにも義援金や支援金が一刻も早く必要なのです。それを国や政府が認識しない限り、復興なんてありえません。

言い換えれば、この一年、国や政府が行った取り組みは、口で言ってる割に国民のためにもならず、取り組んだとしても極小の事であり、復興の「ふ」の字すらありません。


「こうすりゃいいだろう」「ああすりゃいいだろう」なんてそんな甘いものではありません。
そう言うだけで、国自らこの震災を風化させようと思っているのではないかと思えてならないのです。

そんなことは断じて許せません。未曽有の震災だったんです。17年前の阪神大震災の16倍の規模の被害だったんです。

今日の一周忌式典で、野田首相は3つの約束を宣言しました。

1.被災地の復興を一日も早く成し遂げること
2.震災の教訓を未来に伝え、語り継いでいくこと
3.私たちを取り結ぶ「助け合い」と「感謝」の心を忘れないこと

3つ全て当然のことです。それよりももっと大きな約束を挙げてほしかったようにも思えます。でも、今の日本のトップの知恵は、こんなものかもしれません。

被災地のために国民一人一人が、国に頼るのではなく、自ら頑張らなくてはいけなくなるかもしれません。
徳永英明さんの「明日へ帰ろう」という曲の歌詞・・・これはサビの部分ですが、

「君と出逢って 君と出逢って 強さを知った(自分を知った)」
「元気を出して 元気を出して 歩いてゆこう」
「諦めないよ 諦めないよ どんな時でも」
「負けやしないよ 負けやしないよ どんなことにも」

というフレーズがあります。被災地の皆さんに、かけてあげたい言葉でもあり、とても勇気づけられます。そして最後は・・・

「明日(あした)へ帰ろう」と続きます。この「明日」という意味は、復興に向け、みんなで力を合わせて街を取り戻すんだそういう願いが込められています。

課題山積ではありますが、本当に一日も早い復興を心から願っています。
がんばろう、日本

Kuronozoでした。