家族は私が掻きむしる様子を見かねて
医者に行くよう勧めてきました。
そうか、そうか…
そうだよな、近くでこんなに苦しそうに掻きむしっている人がいたらイヤだよなー
最初は市販の薬とクレイパックで
なんとかしたかった私ですが
クレイパックも
あまりに湿疹の範囲が広すぎて
毎日パックするなんてムリー！
と諦めてしまいました。
この時点で自分の体ときちんと向き合い
根気よくパックしていたら
そこまで広がらなかったのかも知れません。
その時は
「何となくだけど、すぐ治るだろう」
とたかを括っていたのですが
それどころか湿疹はますます広がるばかりでした。
皮膚科を受診して
かなりひどく掻きむしりの跡があったので
大きめの容器にたっぷりステロイドを処方されました。
加えて痒み止めの錠剤も
処方してもらいました。
ステロイドはちょっと抵抗がありましたが
とにかく痒みを少しでも和らげたい
という一心で
1日1回、真面目に毎日塗るようにしました。
ステロイドは痒い時のお守りのような存在で
塗るとしばらくはラクになるので
とってもありがたい存在でした。
医師からは特に診断はなく
「小さい頃アトピーだったかな？」
と言われただけでした。
確かに小さい頃から皮膚は弱めで
原因不明の湿疹に苦しんだ事も数回ありました。
30代後半になって喘息も発症しているので
アトピー体質ではあると思いますが
今回のような広範囲に渡る湿疹は
初めてでした。
そもそもアトピーは
肌の柔らかい部分に出てくるものなのに
肘の内側や首元、ひざ裏は
全くきれいなのです。
私の湿疹の特徴は
皮膚の外側の比較的丈夫な皮膚にのみ
出ているのです。
え…なんで？？
これは内臓の問題？
なんらかの経絡に関係している？
そんな疑問が湧いてきますが
それを相談できるような皮膚科も
見当たりません。
私が罹った皮膚科医は
昔からやっている感じのおじいちゃん先生。
いつ行っても混んでいるので
診察時間は2〜3分です。
ゆっくり話を聞いてもらえるような
そんな雰囲気でもなく
患部を見せてただ薬をもらって帰るだけ…
そうこうしているうちに
湿疹は両足、両腕に加えて
背中と腰、股関節の外側、お腹と
もうほぼ全身にまで広がっていきました。
冬の季節のお風呂が
この湿疹には地獄のような時間で
服を脱ぐ時に激しい痒みが出て
お風呂上がりに
体が温まるとまた痒くなり
急激に乾燥するとさらに痒みが増してきます。
もう体を石鹸では洗えなくなり
お風呂で洗う箇所は
腋の下、おまた、足裏だけになりました。
ステロイドを塗って痒みを和らげ
保湿剤も塗ってケアしているうち
一旦は皮膚の状態が安定してきました。
でもそれは一部分であり
足はおさまっても腕が、背中が…と、
冬の間痒みがおさまることはありませんでした。
続きます。
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