土俵祭(令和6年大阪場所) | 神社ぢからと寺ごころ

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寺社を通じて教わった気づきを綴ってまいります。
頂いた御朱印も順次公開していきます。
磐座とか陰陽石を探すほうが多くなってきてましたが、最近では街中の小社ばかり回ってる気がします。

大相撲の初日の前日に土俵祭というものがあります。

これを知った時はコロナ禍真っ最中でしたので、関係者のみで行われることになって一般客は入れなくなったんですよ。

毎年ずっと心待ちにしておりました。

去年だったかわかりませんけど一般客の入場が解禁されてので、今年こそはと仕事の入時間を調整して行くことにしました。

とはいえ、一人では勿体ないので、職場ご近所の、日本酒よりアルコール度数の低い日本料理の調味料の名前の人に声かけて行ってきましたよ。

令和6年3月9日、エディオンアリーナ大阪。
エディオンアリーナ大阪ってまだ馴染めず、大阪府立体育会館って言ってしまいますけど。

9時に到着。

事前に日本相撲協会に電話で聞いたところ9時30分ぐらいから入場とのことでしたが、そんな混むことないだろうと思い、待ち合わせを9時半にしてたんですが、20人くらい並んでましたので、先に並んでおくことにしました。

その後も列は後ろにのびていってたので、わりと人気なのかも知れない。

ほどなく調味料の名前の人が来まして、入場です。

神事を見るなら正面席がいいと聞いていたので、正面席ってどっちやろって思ってましたけど、今回は東の二階席のみ見学可能でした。
東側は青龍なので房は緑色です。

土俵の中央に白幣が七本。
うち4本が四神で、3本が相撲の守り神三柱だと思います。

相撲の守り神については祝詞のとこで紹介しますね。

呼び出しの拍子木で神事のはじまりです。
土俵祭とは、場所中の安全と興行の成功、そして五穀豊穣を祈願する神事なんです。

祭主入場
祭主は38代木村庄之助さん。

立行司が祭主をつとめます。

清払いの儀

脇行司が行う祓詞です。

スマホが古いのでズームの画像悪すぎ。

向正面

正面
力士の参列はまだ再開していないようです。

八角理事長はすぐわかりますよね。

祭主祝詞奏上
要所要所で写真を撮っていたのですが、祝詞の文句なんて言ってるのか後からわからんやんと思いつつ、ふと隣を見ると、さすがやわ、動画で撮ってるやん。

これが正解なのてしょう。

でも、動画をキャプチャーしてとか面倒くさいし、途中からだと中途半端なので、後から動画もらおうという魂胆で写真のみにしました。
掛け巻くもかしこきこの斎庭(ゆにわ)に我が相撲(すまい)の守り神ともちいずく戸隠の大神 鹿島の大神 野見宿禰の尊たちを、招奉り坐奉りて(おぎまつりませまつりて)畏み畏み白さく
千早ふる神代の昔より 中今はさらに白さず いや遠永(とおなが)に栄いくべき相撲の道はしも 敏き(さとき)心に術を尽くして 猛き心に力を比べて勝ち負けを争い 人の心を勇ましむる我が国固有の国技(くにぶり)なれば、公益財団法人日本相撲協会はこのところエディオンアリーナ大阪に 古き則のまにまに土俵を築き 明日より始めて十五日(ひ)の間 力人(ちからびと)らの四股の響きも高らかに 恒例の三月本場所を催し行わんとするに先立ちて 今日の生日(いくひ)の足日(たるひ)に祀りつかえ祀りて 大神たちの高き尊き御霊の頼(ふゆ)によりて 執り行い成務むることわざに 御霊幸いたまいて 土俵の内外 日に異(げ)につつしみ 禍ことなく いや奨めに奨めにたまいて 夜の守り日の守りに 守り幸いたまえと 乞い祈奉らく(こいのみまつらく)平らけく安らけく合いうべない聞こしめせと 畏み畏み白す

後で動画もらいまして、書き起こすために、過去のネット配信の動画も参考にしましたけど、文言抜けてたりしましたわ。

でも、今回の祝詞というこで訂正せずに紹介しときます。

祭幣

白幣を土俵の四隅に立てます。

献酒

白幣を立てた四隅に献酒します。

土俵を清めていきます。

祭祀の道具が下げられていきます。
四神を表す四本は土俵上の屋根の四房の内側に結びつけられ、残り三本は行司控室の神棚に祀られるそうです。

最後に三本の白幣が下げられます。

片屋開口故実言上
相撲の理や土俵とはなんなのかってことを述べます。

祝詞とは違って、力強い発声でした。
天地開け始まりてより陰陽を分かれ、清く明らかなるもの陽にして上にあり、これを勝ちと名づく。重く濁れるもの陰にして下にあり、これを負けと名づく。勝負かちまけの道理は天地自然の理ことわりにして、これをなすは人なり。清く潔きところに清浄の土を盛り、俵をもって形となすは、五穀成就の祭りごとなり。ひとつの兆しありて形となり、形なりて前後左右を東西南北、これを方という。その中にて勝負を決する家なれば、今はじめて方屋を言い名づくなり。

これはネットで見つけたコピペです。

鎮め物
鎮め物は、勝ち栗、榧の実、昆布、するめ、洗米、塩だそうです。

土俵の真ん中に開けられた穴に納めます。

徳俵献酒
徳俵にも献酒します。

そして直会があって祭祀は終了後です。

触れ太鼓

土俵の周りを太鼓を叩きながら3周します。

これにてお開きです。

祭主退場

我々もすみやかに退場します。

見学の注意事項は、静かに見学、席の移動の禁止、フラッシュ撮影の禁止、終了後すみやかに退出といったごく普通のルールなので、ふらっと寄ってみることも可能です。

子供はダメだったかも。

機会がありましたら、是非ご覧くだはいね。