出雲大社都教会(京都市上京区) | 神社ぢからと寺ごころ

神社ぢからと寺ごころ

寺社を通じて教わった気づきを綴ってまいります。
頂いた御朱印も順次公開していきます。
磐座とか陰陽石を探すほうが多くなってきてましたが、最近では街中の小社ばかり回ってる気がします。

先日、産土神社に総代会費と祭の会費を納めにいったら、宮司から能登半島地震による神社義捐金募集の紙を見せられました。

これは神社本庁が旗を降ってるもので、一般的な寄付金ではなく、被害にあった神社の復興に対して使われるお金を集めるためのものです。

うちの神社は貧乏なので、最低限の寄付でいいかという相談でした。

書面によると、1月11日に神社本庁が発令したもので、金額については随意と書かれていました。

それを受けて2月1日付けで兵庫県神社庁が配布した紙にはこう書かれていました。

本務神社一社あたり一口10.000円
神職一人あたり一口5.000円
金額に関しては随意とし、口数制限はありませんが、一口以上のご芳志(本務宮司は二口以上)をお願いします。

金額の指定と義務化されています。

阪神淡路大震災の際に全国の神社から、被害の多かった兵庫県には多くの義捐金が充てられたこともあり、そのぶんお金を集めたいのはわかるのですが、義務化にしたらあかんし、本庁のお達しを変えてしまってますやん。

そこでまずイラっと来たのですが、義捐金の内訳を書く名簿の書き方として添付されてた記入例の紙を見て、さらにムカッとしました。

記入例って普通、名前のとこは架空のものにするじゃないですか。

◯◯神社とか、神社太郎とか。

その紙に書かれていたのは、市内に実在する神社名と総代の名前でした。

しかも金額まで書いてある。

市内の神社なので、兵庫県神社庁が発行したものではないと思われますので、市内の取りまとめをやってる神社が作ったものだと思われます。

2月1日に兵庫県神社庁から来た通告に対して、あまりにも用意周到すぎて気持ち悪くなりました。

しかもかなりの高額が記載されてて、『うちはこれだけやったんやから、皆もやれよ』と言ってるように受け止められます。

記入例とはいえ、実名に金額が入っていたら、本当の金額でなければおかしいし、もし本当の金額でないのなら大問題です。

本当の金額でも、悪意のある誘導であると言えます。

本庁の意向を、県の神社庁が変えて、さらに地域のまとめ役が高額寄付を要求するかのような行いをする。

もしかしたら、書面にはないけど本庁から各県ごとにノルマ課せられていて、県神社庁は各地区の神社にノルマを課しているんじゃないかと思えてきました。

やっぱ神社庁嫌いやわ。

宮司には、ノルマ分だけでいいよって言っておきました。

神社庁といえば、出雲大社が神社庁に所属したことが話題になりましたけど、出雲大社教は所属していないんですよ。

元々がどうだったのか知らないんですけど、宗教法人出雲大社教から外した部分を神社庁に所属させたような感じですかね。

宗教法人出雲大社が宗教法人神社本庁被包括宗教法人であるのに対し、宗教法人出雲大社教は宗教法人神社本庁の被包括宗教法人ではなく、教派神道に属する単立宗教法人となっているということです。

言い方変えれば、神社庁包括の神社の代表が別に宗教法人の代表もしている状態かと思います。

良い悪いの話ではなく、苦肉の策だったのではないかと思えます。

無理やり出雲大社の話に持っていきましたけど、今日の神社はこちら。
出雲大社の分社とか分祀とか全国にありますが、分社、分院、分祀は規模の違いだと思います。

それに対して、教会、講社などは教義神道である出雲大社教での呼び名だと思われます。

ちなみに僕は産土神社の総代であり、講にも所属しています。

僕のように両方とも所属している人ばかりでなく、どちらかだけの人もいます。

うちの神社が講がひとつしかないので、そういうことが起こるのでしょうけど、総代は総代全員の合意があれば新たな人でもなれますが、講はそうはいかず、決まった家の一族しか入れないんです。

入ったからといって何の得もなく、むしろ出費のほうが多くなるんですけどね。

いわゆる、土地に縛られるってやつです。

話脱線しましたが、こちらは出雲大社都教会ということなので、出雲大社教の支部ののうなものと思われます。

あ、中入ってませんよ。

信者さんらしき人たちは、出入りされてましたけど。