伏見稲荷の背後の山って稲荷山って言うでしょ。
稲荷神が降りた山なのでそう呼ばれるのだと思うのですが、それならそれまでなんて呼ばれてたの?って疑問がありますよね。
それって、花山じゃないかと思うんです。
花山の地名の由来は、天智天皇時代には華頂と呼んでいたのを、平安京遷都の際に花山と称したと言われているので、伏見稲荷の創建よりは古いです。
ただ、仏教が伝来してからですので、華頂はカチョウ、花山はカザンだそうです。
僕からしたら音読みの地名よりも訓読みの地名のほうが古いって思ってますので、花山は『はなやま』と読みたい。
いや、漢字伝来以前からの呼び名だとすると読むんじゃなく『はなやま』という言葉に漢字を当てはめたということになります。
華頂を何と訓読みで読むべきかは、ややこしいのでこの際触れませんが、意味としては花山と同じでしょう。
まとめきれる話ではないのでここまでにしときますが、日本語の美しさは訓読みにあると僕は主張したいのです。
なので『神社』も『じんじゃ』ではなく、『かむのやしろ』と読みたいし、意味がわかりやすいように思えます。
だいぶサボってましたが、山科区の神社のお次は、そんな花山に鎮座します花山稲荷神社です。
住宅地を抜けて来ましたけど、ここからは入れませんでした。
正面に回りこみます。
参道脇の石仏と道祖神。
道祖神意識するようになってから地蔵堂覗くことが増えました。
鳥居
名称不明の社
本殿
御祭神は、宇迦之御魂大神・神大市比売大神・大土御祖大神です。
こちらの神社にも、大石内蔵助ゆかりの石ものがあります。
血判石
赤穂の同志の心底を試すため、討ち入りに先立ち、この石の上で血判をさせたと言われています。
神前で誓わせたということでしょう。
大石内蔵助断食石とか他にもあったようですが、見た目が石の腰掛けみたいだったのでスルーしてましたわ。
江戸時代のものなので、いくら石ものとはいえ興味がわかなくて。
熊丸神社
前々からずっと来たかった神社でしたが、予想以上の収穫でした。
このあたりの稲荷神社はもうひとつありますね。
そちらへ。