性神の日の珍々風呂(神戸市兵庫区) | 神社ぢからと寺ごころ

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寺社を通じて教わった気づきを綴ってまいります。
頂いた御朱印も順次公開していきます。
磐座とか陰陽石を探すほうが多くなってきてましたが、最近では街中の小社ばかり回ってる気がします。

なんじゃこのタイトルは!?と、思った方多いでしょう。

神戸の湊山温泉で毎年成人の日に行われるイベントが珍々風呂なんですよ。

このイベントは三年目になるのかな?

成人の日を同音の性神の日として木彫りの珍々を湯船に浮かべるという、一部では盛り上がってはいますが、メディアからはことごとく無視され続けてきているイベントです。

新成人が割引なのとポイントが5倍とかありますが、それ以外は珍々が浮かんでるだけのイベントです。

去年のイベント後に知りまして、来年こそはと思ってて、思い出したのが1月10日の夜。
電話で聞いてみます。

👩『もしもし、湊山温泉です』

え!女性かい!でも聞くよ!

👨『今イベントで珍々風呂されてると思うのですが、イベント終了後に珍々見ることできますかね?』

👩『去年は飾ってたんですけど、今年はまだどうするかわかりません』

👨『あぁ、そうですか。。。珍々見れませんか。。。』

👩『イベントは明日までやってますよ』

👨『行けたら行きます!』

てな具合で、翌日の11日の夜。

限定御朱印とかはどうでもいいのでわざわざは行きませんけど、えべっさんの残り福も行かずに、こういうのに行ってこそ尼津彦であろうという使命感だけが後押しします。

湊山温泉到着。
平清盛も湯治した由緒ある温泉だそうですが、2015年に廃業の危機に見舞われます。

救いの手を差し伸べてくれた新会社の下で再出発し、以降はさまざまな愉快な企画を次々に展開し、新たなファンの獲得にも成功している温泉です。

到着したのが18時前でしたが駐車場は満車、入り口にも何人か写真撮ったりしている盛況ぶりです。

普段から賑わってるのか、珍々目当ての客なのかは不明ですがね。

入り口横に小社ありました。
ちょっとラッキーです。

これで寺社ブログの面目は保てますね。

さらに、玄関入りますと薬師如来がお迎えしてくれます。
線刻ですが、それなかったら陽石といってもよさそうな感じ。

一応ご由緒あります。
ちょっと秘宝館っぽい期待は膨らみますが、玄関、休憩場、脱衣場なんかは特にこれといってイベントがらみのものはなし。

ちょっと肩透かしでしたが、入りましょう。

浴室に入ってまず目についたのが、四本の直立する珍々

浮かんでなく、おっ立ってました

人多かったのでおっ立てたんでしょうね。

このイベント最大の目的である物体が浴室内にしかないので、写真が撮れません。

さすがに番台のご婦人に『珍々の写真撮っていいか』とは聞けませんし、聞くまでもく。

仮に聞いて許可もらったとしても、目的の珍々以外にいっぱい珍々写ってしまうのでモザイクだらけになってしまいますけどね。 

木の珍々はそのままで、おっちゃんらの珍々だけモザイクかけた写真って、かなりシュールでアリといえばアリですけどね。

てことで、このイベントが取り上げられた時のネットニュースから画像お借りすることにします。

こんな風に四本立ってました
湯船から出した後だったのか、もっと濡れてましたけどね。

でも亀裂をちょうど裏筋に合わせてるとこなんて只者じゃないね。

人が少ない時は、このように浮いてるのかなぁ?
お風呂に柚子とか菖蒲とかいろいろ浮かべるのは日本の風習ですから、珍々浮かべてもなんら違和感はありませんよね?

周りもいっぱい珍々入ってますし。

ちなみに女風呂にも浮いているそうです。

ネットニュースの写真は今年と去年と一昨年のものとが混在してますのでご了承ください。

今年はこんな大きな珍々見当たらなかったです。

これらの珍々は美大出身の店長が精魂込めて彫ったものです。
なんらかの資料を元に細部まで拘ったものだそうです。

普段はボイラー室の神棚のとこに立ててあるそうで必然的に立った珍々を拝むことになるそうです。

『彫ったのではない、掘らされたのだ』と達観したように語る店長の阿部大さん。
こういうイベントは続けていって欲しいものですが、何しろストレートすぎて表だって宣伝されないのかも知れませんね。

なかなかブログとかにも書けませんよね。

もしかしたらアメブロ倫理で削除される可能性はありますけど、これは、おふざけイベントに見えて、ちゃんと少子化対策としての子孫繁栄五穀豊穣を祈願しているんですよ。

生殖器信仰は古来からある立派な信仰ですから、これを猥褻なものという理由だけで否定してしまうのは了見が偏りすぎると思います。

これ読まれてる皆さんは、ご両親のどことどこのおかげで生まれましたか?

珍々の否定は先祖への冒涜です!という言葉でガードしておきます。

聞くところによると江戸時代まではいたるところにこういった金精さんとかあったようです。

明治政府の神仏分離や神社合祀政策として、このようなものは猥褻で野蛮とされ、こんなもん諸外国に見せたら日本が野蛮な国やと思われるって撤去されたとか。

でもこういうのんって外国人のほうが喜びますよね。

いわゆるジャパネスクですよ。

楽しく信仰しましょうね。

そして、楽しいイベントでみんなが笑えば、世界平和になります。
性神の日のイベントは昨日まででしたが、去年は建国記念日にも珍々風呂やってたようなので、今年もやるかも知れません。

スケジュールは湊山温泉のtwiterをチェックですよ!