とある事柄の御利益を意識的に二年間避けてきた尼津彦です。
皆様おはようございます。
御利益が現れると困ったことになる事柄があったため、ずっとその御利益で有名な神社を避けてきたんです。
結果からして、御利益はなく、思いに沿った方向性に行きそうです。
さて、吉備津彦神社と徒歩20分ほどの距離にあるのは備中一宮の吉備津神社です。
比翼入母屋造という特殊な建築様式は、全国でもここだけのようで、吉備津造とも呼ばれます。
本殿右手から長い廻廊が伸びています。
写真も少なくてお恥ずかしいので、とっとと尼津彦ワールドいきます。
昨日のお話で、吉備津彦遠征の前にも元の吉備津彦はいたと書きました。
その成敗された旧吉備津彦こそ桃太郎の鬼のモデルになったと言われる温羅ではないかと思うのです。
そして、ここ吉備津神社は、吉備津彦神社と比べて雰囲気が全く異なるんです。
吉備津彦神社は新しい感じと明るい雰囲気が漂ってましたが、ここ吉備津神社は同じ御祭神を祀っているにしては、古く暗い雰囲気でした。
ちょっと怖い感じです。
直感ですが、ここの吉備津彦は旧吉備津彦のことだったように思えてなりません。
ここ吉備津神社では鳴釜神事という特殊な神事が行われています。
その神事の行われる、お釜殿の下には吉備津彦に刎ねられた温羅の首が埋まっているとも言われています。
もうひとつ言うならば、ここは本来は三備一宮であると言うこと。
三備とは備前、備中、備後の三つですが、もともとは吉備という一国であったのを、力を削ぐために三つに分けたに違いありません。
そして吉備津彦を祀っているのに、ここだけが吉備津神社って名称なんですよ。
「彦」が付かない。
謂わば「彦」を奪われた人物を祀るにふさわしい名称と思えてなりません。