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今回はイタリアLBAのプレイオフSFからヴェネツィアとヴィルトゥス・ボローニャのゲーム4をピックアップ。


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ヴェネツィアは前回勝利したが王手を掛けられており、逆転するには2連勝するしかなく負けたら終わりの背水の陣となった。



試合展開


ヴェネツィアはアウトサイドシュートが入らずFTを献上しまくるが、インサイドで優位に立ってリードする。


ボローニャは引き続きFTを13/13で得点源にすると8-0のランから逆転に成功し、FG%も高確率で一気に二桁リードとなる。


ヴェネツィアはTOが多く出るが、2Pをパーフェクトで決めるなどインサイドでのアドバンテージを活かして4点差まで詰める。


ボローニャはTOを誘発させてトランジションから一気に14-0のランで大差を付けると余裕の試合運びで15点差の圧勝で決勝進出となった。



チームスタッツ


チームスタッツは3Pがヴェネツィア10/25で40%、ボローニャは9/24で37%と確率と成功数でヴェネツィアが上回った。


2Pはヴェネツィアが22/34で65%、ボローニャは19/35で54%と確率と成功数でヴェネツィアが上回った。


FG全体ではヴェネツィアが32/59で54%、ボローニャは28/59で47%と確率と成功数でヴェネツィアが圧倒。


FTはヴェネツィアが9/21で43%、ボローニャは3P/39で79%と確率と成功数でボローニャが圧倒。


リバウンドはヴェネツィアがOR5本のトータル31本、ボローニャはOR9本のトータル36本でボローニャが優勢だった。


TOはヴェネツィアが13個、ボローニャは8個でボローニャはミスが少なかった。



個人スタッツ


個人ではヴェネツィアのマックス・ヘイデガーがシュートやドライブなどでチームハイの21点と3リバウンドに1アシストで活躍。


アミール・シムズはシュートやポストプレイなどで12点と1リバウンドに1アシストを記録。


勝ったボローニャはトルニケ・シェンゲリアがポストプレイやドライブなどでフィニッシュやFTを荒稼ぎしてゲームハイの29点と3リバウンドに2アシストで大活躍。


マルコ・ベリネリはシュートやFTを高確率で決めて22点と1アシストで貢献。



総括


これまでのシリーズ同様にボローニャが力の差を見せ付けるような余裕のある勝利だった。


この試合はなんと言ってもFTが勝敗の分かれ目になっており、ヴェネツィアは終始FTを与えるような無駄なファウルが多かった。


リードしていた序盤さえ8本もFTを与えており、2Qには13本もの大量FTを与えて全部決められるなど逆転されるきっかけの得点源になった。


これを決め切ったボローニャも見事であるが、後半になっても不要なファウルが減らなかったヴェネツィアは最後までFTにやられた。


事実、FGではヴェネツィアが上回っており、ヴェネツィアはFTを与えたのもそうだが自身も大量に貰っていたFTを半分も決められないなど敗因だったのは明らかだった。


終盤でボローニャに14-0のランを浴びた時点でヴェネツィアの集中力は切れており、ボローニャは流石だった。


ここまでFTの差が出るのはユーロリーグ決勝を想起させるような試合で、FTを決められないヴェネツィアがレアルに、得点源にしたボローニャはパナシナイコスに重なって見えた。


ヴェネツィアはプレイオフではタッカーがRSほどの存在感を見せられず、タッカーの爆発力を補えなかった。


これでボローニャは順当に決勝進出であり、相手もRS1位のブレシアを破って上がってきたミラノで順当な2強対決となった。


ユーロリーグでは大失態が続いているミラノだが、このカードではロスター的にも優勢なのは間違いないのでボローニャの奮闘を期待したい。