今回はBリーグから新外国人選手予想第10弾の千葉ジェッツ編。


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予想前提


千葉は現時点で富樫、小川、田代、二上、西村、金近、トビン、荒尾、原、ムーニー、スミスがロスターに確定している。


そしてYahooトップで渡邊の獲得についても報道されていたが、東京の枠が埋まったことで千葉の可能性が高いとは思っていたもののチーム公式からの情報ではない点と渡邊が入る場合にレンタルなどで枠を開けないとアジア・帰化選手が入らないので本当に渡邊は来るのかという不安もある。


折角渡邊を獲得するならばアドバンテージを最大限にするためアジア・帰化選手を獲得して欲しいし獲得しないとは思えないのでレンタル移籍を活用してアジア・帰化枠の選手を獲得するような気もするが、渡邊の獲得でサラリーに余裕がない故にアジア・帰化選手に手が出せない可能性もあるので全く読めない。


なので千葉の予想は渡邊の獲得とアジア・帰化選手が決まってから上げようと思っていたが、選手発表のペース的に待っていると最後の外国人選手が先に発表されてしまうのではないかという懸念もあり、予定より早く千葉の予想をアップすることにした。


渡邊と帰化・アジア枠選手の加入有無や種類で予想の選手自体は変わるが、最後の外国人選手のポジションに関しては残り2枠がどうなろうと自分の中では変わらないので、そのポジションの中でリストアップしている別の選手を予想するかどうかの違いしかないという点でも今かと。


そういうわけで千葉の外国人選手を予想するにあたり確定していない渡邊とアジア・帰化選手について、渡邊は加入するがアジア・帰化選手はなしという仮定にしてみた。


その仮定の上で千葉の特徴について見てみると、弱点・課題では3PAがリーグトップクラスに多いのにリーグ下位の3P%、FT獲得率、ブレイクポイントの少なさ、DR獲得率の低さ、与FT率とFT失点の高さ、被3P%の高さ、ファウルの多さなど。


強みはOR獲得率の高さ、2P%の高さ、TOの少なさ、TOポイントとセカンドチャンスポイントとペイント内ポイントの多さ、被2P%の低さ、ペイント内失点とTO失点の少なさ、TO誘発率の高さ、ブロックの多さなど。


これらを念頭に置きつつクックスと入れ替えになる選手を予想してみた。



​クックス枠


この枠の選手は千葉はローやクックスなどフォワードの選手を取ることも割とあるが、それは帰化選手のギャビンやブラウンがいたからこそだとも思っており、ここでは渡邊の加入を前提としているのでフォワードの渡邊がいるのに外国人選手の枠を使って新たにフォワードを増やすのは考えにくいと思った。


むしろ渡邊をフォワード起用で専念させるためにムーニーが下がった時間帯も任せられるビッグマンが必要だと考えている。


仮にアジア・帰化選手がなしという今回の前提を破ったとしても残っている帰化選手は高齢のモリスやインサイドを守れないケネディ、インサイドは守れるが怪我がちで離脱も考慮しないといけないニカなど獲得したとしてもビッグマンがもう1枚必要になりそうな選手ばかり。


アジア枠のビッグマンであっても外国人ビッグマンには劣ると考えており、アジア枠が他のポジションに充てられるとしてもどちらにせよ外国人ビッグマンが必要という考えは変わらないのでポジションはビッグマンで予想。


ムーニーがオフボールタイプなのでオンボールタイプのビッグマンとしたいが、渡邊が何でもやりたいとインタビューで言っていたことから渡邊のオンボールでのプレイが多くなる可能性が高く、富樫もいることなどからオフボールタイプのビッグマンの方がバランス的に合うと感じた。


その上でビッグマンが関われて千葉の弱点改善や強みの維持・増大で個人的に優先度の高いと感じる部分を挙げていきたいが、まずは長崎と三遠に続くハイペースチームなのに両チームと比べてブレイクポイントが大きく少ない点。


ブレイクを増やす手段としてDRの獲得がビッグマンで1番寄与しやすい部分であり、千葉はDRは多いが、それはハイペースでFGAがリーグ最多だから当然DRも多くなっているだけで前提でも弱点として挙げたように獲得率は高くない。


なのでDRが取れる選手であればブレイクが増える可能性も上げられ、千葉の強みのOR獲得率の高さやセカンドチャンスポイントの多さを損なわないという弱点補強と強みの維持の両方の観点でリバウンド力は必須。


なおかつその選手自身もブレイクに参加出来るのであれば更にブレイクは出やすくなるわけであり、千葉はブレイクは少ないがTOポイントの多さは強みだったのでこちらも弱点と強み両方において作用するトランジションへの参加能力はあった方がいい。


2P%の高さやペイント内ポイントの多さも千葉の強みだったので、それらを損なわない意味でもビッグマンというポジション的にもフィニッシュ力は欲しい。


そして千葉は被2P%が低く、ペイント内での失点も少なかったが、これはリーグトップのブロックの多さが関係していると見ている。


逆に千葉は被3PAが多い上に被3P%は高く、これはムーニーしかビッグマンがいなかったことでインサイドへ寄らざるを得ず、結果外が空いて3Pを打たれた部分とペリメーターディフェンスそのもので打たれた部分と両方あると感じている。


ペリメーターディフェンスは渡邊が入って強化されると思うので、新しいビッグマンのディフェンスにおける優先度としては強みのペイント内失点の少なさを維持する点とインサイドへの寄りを減らす点からリムプロテクトやポストディフェンスが挙げられる。


また、千葉はTO失点が少なく、それはTOそのものが少なかったからこそであったと思うと同時に千葉の1番の強みはTOの少なだとも思っていたのでTOは少ない方がいい。


最後に千葉はファウルがリーグトップクラスに多く、それが与FT率の高さやFTによる失点の多さにも直結していたのでファウルが多い選手は避けるべきと考える。


以上からクックスの枠の選手に求められる、あるいは欲しいと考えられる要素をまとめると、


①ビッグマン

②オフボールタイプ

③リバウンド力がある

④トランジションに参加出来る

⑤フィニッシュ力がある

⑥インサイドを守れる

⑦TOが少ない

⑧ファウルが多くない


と多めの8点と考え、これらに複数当てはまる選手をリストアップした85名から最終的に予想選手として挙げるのは…


Ben Lammers

(208cm/106kg/28age)


ラマーズはオフボールタイプの献身的なビッグマンでプロ入り後はヨーロッパのみでプレイ。


昨季はスペインのチームに所属してACBとユーロカップ合わせて56試合に出場し平均17分のPTから平均7.5点を獲得。


シュートはミドルがそれなりに上手いが、3Pは得意でなく確率も低いのでフリーでない限り無理に打つことはせず、役割や持ち味を理解している。


そもそもスミスが最初からいて渡邊も加入するのであればシュート力はビッグマンには必須でないと思っているので前提で弱点に挙げた3P%を必要な要素から外した。


オンボールのスキルは高くなく、ヨーロッパではオンボールでの得点は少なかった。


一方でオフボールのスキルは抜群でダイブやカットは特に上手く、富樫がいる千葉でもヨーロッパと同様に効率的な得点が見込めそうなのは2P%が高くペイント内ポイントの多い千葉の強みに合う。


機動力も高く、サイズがありながらトランジションやブレイクで得点出来るのもラマーズの魅力なのでTOポイントが多くブレイクの少なかった千葉の強みと弱点において寄与出来る。


これらの堅実なフィニッシュなどで昨季は2P%がACBで58%、ユーロカップで62%とハイレベルなリーグでフィニッシャーとして活躍。


FTは直近4シーズン中3シーズンで75%以上で昨季は76%、キャリアワーストでも65%とクックスと比較すれば当然ながら上である。


ヨーロッパではFTAが少なかったが、日本でプレイするならクックスほどではないせよある程度アテンプトも増えそうである。


ムーニーに劣るかもしれないがリバウンダーとしても強力で、OR獲得率は毎年ながら高く、ここからのプットバックもあるのでOR獲得率とセカンドチャンスポイントが持ち味の千葉に合致する。


もちろんDRも取れる選手なのでムーニーと並べて渡邊もいるのであれば獲得率の低かったDRも底上げ出来そう。


オフボールタイプなのでTOも少なく、プロ入り後全てのシーズンで平均TOは1個未満で、割合で見てもユーロリーグ移籍以降は10%以下と少ないのも千葉の強みであるTOの少なさを損ねない。


ディフェンス面も非常に優秀で、ポストディフェンスはもちろんのことペリメーターディフェンスの評価も高い。


ビッグマンとしてはスティールも多く、ブロックに関しては非常に多いことから毎年ディフェンシブレーティングで驚異的な数値を記録する抜群のディフェンダーである。


その上ファウルも昨季少し多かっただけでそれ以前は多くなかったのも素晴らしく、毎年60試合前後出ている点でも試合数の多い日本に問題なく適応出来そうである。


このように攻守両面の各所で優秀かつ献身性を備えたラマーズは千葉に限らずどこのチームでも活躍出来る選手だと思っている。


ラマーズは数年前から千葉のビッグマンとして毎年のように予想候補の上位にいたが、ユーロリーグチームでプレイしていたこともあり、高ランク選手を取ることのなかった千葉が獲得することはないだろうと外していた。


それが昨季はユーロリーグチームから非ユーロリーグチームに移っており、今までよりはチャンスがあるのではと思った。


ただ、非ユーロリーグチームと言ってもグランカナリアはメンバー的に非ユーロリーグチームの中で予算があるチームでサラリーは安くないと思われる上に良い選手なので再びユーロリーグチームからオファーがある可能性もあるが、千葉がアジア・帰化選手を獲得しないのであれば外国人選手には予算を充てて欲しいと願って予想選手としてみた。


実際にどの外国人選手を獲得するのかもそうだが、渡邊は本当に千葉に加入するのか、アジア・帰化選手はどうなるのかなど千葉は外国人選手以外でも楽しみなので動向を楽しみにしたい。