今回はBリーグからシーズン総評第5弾の島根スサノオマジック編。


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チーム評

 

まず今季島根の編成を見ると後藤、阿部、トラビスが退団。


新加入は大橋、ワイリー、晴山、マーティンで晴山とマーティンの獲得は個人的にも良い補強だと思っていたが、結果的に2人とも期待外れの結果になってしまった。


ただ、個人的にはこの2人の獲得自体をGMのミスとは思ってはいない。


というのも、まず晴山は阿部との入れ替えという視点で見てみると晴山自体の3P%は高確率を期待していた近年からは大きく下がっているが昨季の阿部や今季の阿部より上である。


C&Sを求められての加入だと思うのでその点で今季の晴山が期待値以下なのは間違いないが、入れ替わった阿部を下回らないという一応の最低限はクリアしている。


平均得点で今季の阿部と比べる人もいるかもしれないが、阿部の得点は日本人タレントに欠ける仙台で自由にオフェンスさせてもらっている状況もあってのもので、上位チームで阿部に平均14本近いアテンプトを与えるチームというのはないように思える。


実際に阿部は平均得点は高いが、効率では晴山を下回っている点からも日本人選手として高い平均得点だけを見て評価するのは難しい。


当然、島根に残っていても安藤、ケイ、ビュフォードのいる中で仙台でやっているプレイやスタッツを再現出来た可能性は低く、というか昨季出来なかったわけで晴山と阿部の得点力を比べるのは無意味に感じる。

 

また、ビュフォードのいる島根としてはかつて金丸を獲得していたように確実にC&Sを決めてくれる選手が欲しかったのは明らかで、そうした中で富山にいてサラリー的にも狙い目かつ高確率を記録していた晴山に目を付けるのは自然な気がする。


そうした理由から、今季は晴山のシュートは決まらなかったが晴山の獲得自体がGMのミスだったとは個人的には思わない。


マーティンにしても詳しくは個人評にて述べるが、貢献が薄いことまでは流石に予見出来なかったと思うので獲得自体がミスというよりも明らかに期待値以下のパフォーマンスだったのに入れ替えなかったことがGMのミスだと感じる。


もう1点GMのミスだったと思えるのは日本人選手で晴山以外にまともにPTを与えられる選手を獲得するのではなく、結果的に数合わせのようになってしまった大橋とワイリーしか獲得出来なかったことも挙げられるが、日本人選手の補強は資金力のあるチームでも難しい部分なので仕方ないかもしれない。


そんな島根は今季も安藤、ケイ、ビュフォードのPTが非常に長い主力偏重のバスケで戦ったのだが、マーティンやニカの怪我という不幸も重なってと余計に3人の負担が増える形になった。


相手TOを得点に繋げる確率やOR獲得率、TO割合の少なさはリーグトップクラスのオフェンスチームだった一方でペイント内やセカンドチャンスからの失点の多さ、DR獲得率はリーグ下位で良くも悪くも3人の強みや弱みが各所に反映されている。


結果的に言い方は悪いが、3人とその他の様な形になってしまい、例年以上に依存具合が進んでしまった印象。


成績も年々下がっており、今季はプレイオフを逃すことにもなった。


ニカの怪我は帰化選手という性質からどうしようもないが、マーティンを入れ替えるなどすれば違う結果もあったかもしれない。


同じHCで同じ主力偏重型バスケをずっとしてきて右肩下がりかつ3年間で最低成績では成功したシーズンと見る人はいないだろう。


 

個人評

 

主力選手や気になる選手について見てみると、


・ケイ

今季もシーズンフル出場で平均PTは過去最長の33分という異次元の鉄人ぶりを見せた。


平均得点も来日以降最多で得点面での活躍も大きかった。


オフボール、オンボール問わず得点出来る高水準オールラウンダーで、ポストプレイ、ドライブ、カット、ダイブとスキルフルなショットで2P%は相変わらず高かった。


3Pも2年連続で4割以上と高確率で安定しており、フリーで打つことが多めなので安定していた。


FTも来日以降最多平均アテンプトで確率も85%とシューター基準とも言えるような非常に高い確率で素晴らしかった。


パスのスキルも高く、アシストも平均3.5本と多い上にTO割合は1割未満と非常に少なく、オフェンス面での穴のなさは流石だった。


リバウンドでもニカとマーティンの欠場が多かったことで来日以降最多平均リバウンドを記録するなどリバウンドの貢献も大きかった。


ディフェンス面でもニカとマーティンの欠場に伴い5番での出場も多くなっており、PTが多くただでさえ苦しいはずの状況でもフィジカルなディフェンスで守っていた。


各所で貢献の大きい献身的な選手で個人的には以前からリーグNo.1プレイヤー候補の1人だと思っており、海外の選手でも代替選手がほとんど思い付かないくらい替えが効かない選手かつ島根で最も重要な選手だと今季も思わされた。



・ビュフォード

島根の主要スタッツ3部門でチームトップの大エースであり、今季も得点だけに留まらない活躍ぶりだった。


PTはケイよりも長い平均34分でありながら運動量も強度も落ちないプレイということもあり、10試合欠場があったが、あれだけ走って飛ぶ選手が10試合の欠場だけで済むのは逆に凄い。


平均得点はチームのみならずリーグトップで22点と非常に高く、根幹をなすのは身体能力と高いフィニッシュ力によるドライブである。


自らのマークマンだけでなく外国人ビッグマンの待ち構えるゴール下へ突っ込んでコンタクトを受けながらもFTやフィニッシュに繋げる体幹の強さやボディバランス、フィンガーロールの技術など圧巻だった。


ミドルもハイポスト付近では決まっている印象で、打点の高さからブロックされることも少なかった。


一方で3Pは昨季から10%も落としており、自覚してか本人も割合を減らすなどしていたが、ディフェンス側もビュフォードに3Pを打たせるように下がる傾向がシーズン後半では特に見られた。


そのせいか後半ではドライブも前半と比べて仕掛けにくそうに見えた。


トランジションでの強さは格別で、島根がTOから得点に繋げる確率が高いのはビュフォードによるものが大きい。


アシストも平均7.4本とリーグ上位の多さで、自身のドライブにディフェンスが寄るのを見極めた上でシューターへのキックアウトやダンカースポットへのロブなどパスの上手さも健在。


しかもUSG32%でTO割合は12%と異常に少なく、島根のTOが少ない一因でもあった。


リバウンドでもサイズのあるケイを抑えてチームトップであり、そもそもリバウンドへの意識の高さがビッグマンと同等以上で先に飛んでいる場面も多いなど読みも素晴らしかった。


ディフェンスではオフボールでのスティールが多く、先述のトランジションにも繋げているが、オンボールでのディフェンスでもガードからビッグマンにマッチアップするなど相変わらず攻守両面で何でもこなしていた。


・マーティン

高ランク選手になって日本に戻ってきたのでかなり期待していたが、大きく期待外れなプレイだった。


まず、得点力に関しては個人的にも平均8〜10点程度に収まるというか得点力よりもフィニッシュ力を期待しての獲得だと思っていたが、それを大きく下回る平均6点でいくらビュフォードやケイがいるとはいえ物足りなさすぎた。


フィニッシュ力という観点でもFG57%というのはマーティンのプレイエリアやショットの内容的にヨーロッパ時代のように6割以上を記録出来なかったのはマーティンのランクやサラリー的に見合った活躍とは到底言えない。


それだけでなく特に高度でない至って普通のP&Rからダイブする際にビュフォードがトラップへの対処でロブパスを出しても反応出来なかったりと目を疑うようなシーンもあった。


FTも苦手な選手なので仕方ないが、60%と低かった。


リバウンドでもPT的に平均5本は取って欲しかったが、5本を割ってしまった。


最も期待していたディフェンス面でもオフェンスで期待を下回った分を取り戻せる程ではなかった。


怪我は責められないとはいえ欠場の多かったトラビスに続いてマーティンも欠場が2割以上で多かったのは島根に同乗せざるを得ない。


期待が大きかったので残念なプレイぶりだったが、それ以上にマーティンの今季のプレイを見ても入れ替えなかった島根フロント的にはマーティンが合格レベルの出来だったのかと思うと心配になってしまう。



・ニカ

怪我がちな印象だったが、今季も怪我で欠場率は5割にものぼった。


帰化選手は替えが効かないのでいれば大きな戦力だが、離脱すると編成次第では外国人選手の運用が難しくなってしまうので帰化選手の怪我は大きな影響を与えてしまう。


島根は従来からケイやビュフォードの負担が大きい上にマーティンも怪我で離脱したり、怪我がなくても長いPTがあったわけではないのでニカの健康状態は島根の鍵でもあった。


なので、ニカが半分しか出られなかったことは当然ながら島根が成績を落とした一因にもなっているのは間違いない。


数字的にもFG64%でフィニッシャーとして優秀なのは明らかであり、リバウンド面でもチームの助けになっていた。


ファウルやTO、ディフェンス面では完璧とはいかないが帰化選手枠として考えたら目を瞑れる部分でないかと思う。


個人的にニカの怪我が多い理由として年齢やプレイスタイルを考えたらオーバーウェイトであるのが原因であると思っているので怪我を減らすなら減量が必要ではないかと思う。



・安藤

出場試合数も平均PTも昨季より減ったとはいえ依然負担は大きかったが、プレイの強度や運動量は今季も落ちなかった。


トラビスが退団したことや新加入のマーティンが得点面で引っ張るタイプでなかったことから平均得点はキャリアハイかつリーグでもトップクラスの20点オーバーを記録。


一方でFGは秋田時代以来の4割未満で、2Pは優秀な数字だったが3Pの確率が32%と低いのにキャリア最多の平均10本以上ものアテンプトがあったことが確率を大きく下げることになった。


個人的に32%で平均10本以上は乱発の域であると感じるが、島根のメンバー的にそうなるのは仕方ない部分もあるかもしれない。


過去の確率から見ても分かる通りシュート自体は上手い選手だが、今季は無理なシュートやセレクションの悪いシュートも増えたので右コーナー以外は軒並み低確率だった。


一方でフリーであれば高確率で決めていた印象なのでバッドセレクションのシュートは勿体無かった。


FTは貰うのも決めるのも得意で平均4本以上打ちながら8割以上で安心して見ていられると同時に得点源でもあった。


一方でゲームメイク面はビュフォードがいることや安藤がスコアリングに注力している関係もあってアシスト数もアシスト割合も年々減っており、個人的にはもう少しゲームメイクにも割いて欲しかった。


ただ、USG29%でTO割合8%というのは異常に少ない数字であれだけPTが長くボールも長く触る日本人選手でこれだけTOが少ないのが安藤で最も凄い部分だと思っている。


・津山

ほとんどシューターのような役割を求められており、本人もその起用に応えて4シーズン連続で35%以上と安定して高確率を維持しているのは素晴らしい。


トランジションシチュエーションでも躊躇なく打って決める心臓の強さやディフェンスへの姿勢などロールプレイヤーとして貢献は大きかったように思う。


・白濱

出場試合のほとんどがスタメンでディフェンスと数少ないチャンスを決めるのが役割だったと思われるが、3Pはフリーであれば高確率で決めていた昨季と違って今季はフリーでも外す場面が目立っていた印象。


そのせいか打つのを躊躇するシーンも散見されてオフェンス面では昨季のような活躍は見られなかった。


・谷口

アテンプトのほぼ全てが3Pで、フリーで打つことが多いとはいえ確率も37%で昨季から大幅に確率を上げた。


白濱の確率が落ちたことや新加入の晴山が期待通りの確率を記録出来なかった中で谷口が高確率で決めたのは大きかった。


・晴山

 

チーム評で述べた通り期待されていたC&Sで昨季から大きく確率を落として低確率を記録するなど求められる活躍は出来なかった。


下位チームでは基本的に高確率で決めていたのに千葉時代といい強豪チームに行くと低確率になるのは不思議である。



​主要チームスタッツ比較

 

主要チームスタッツについて数字や順位を昨季と今季で比較してみると、


・平均得点

平均得点は昨季が83.5点でリーグ4位、今季は81.7点でリーグ5位に得点と順位が下落。

ペースが若干下がったことや主力選手の欠場の多さなどで得点自体は下がっているが、得点力では上位のままだった。



・平均失点

平均失点は昨季が75.4点で少ない順でリーグ6位、今季は78.7点でリーグ11位に失点が大幅に増えて順位も大きく下落。


ディフェンス面で期待されたマーティンの不振やニカの長期欠場でビュフォードがインサイドまで守らなければならない時間が増えたことなど要因は多くありそう。



・平均FG

平均FGAは昨季が66.1本でリーグ7位、今季は67.7本でリーグ4位にアテンプトと順位が上昇。

平均FGMは昨季が30.4本でリーグ6位、今季は29.7本でリーグ9位に成功数と順位が下落。

平均FG%は昨季が46.0%でリーグ7位、今季は43.8%でリーグ15位に確率と順位が大きく下落。





・平均2P

平均2PAは昨季が37.8本でリーグ20位、今季は38.6本でリーグ9位にアテンプトと順位が上昇。

平均2PMは昨季が20.2本でリーグ15位、今季は20.2本でリーグ10位に成功数は同じだが順位は上昇。

平均2P%は昨季が53.3%でリーグ10位、今季は52.3%でリーグ11位に確率と順位が下落。


アテンプトを増やしたのに確率は下がっており、得点力低下にも影響した。



・平均3P

平均3PAは昨季が28.3本でリーグ3位、今季は29.1本でリーグ7位にアテンプトが増えたが順位は下落。

平均3PMは昨季が10.2本でリーグ2位、今季は9.5本でリーグ8位と成功数と順位が下落。

平均3P%は昨季が36.2%でリーグ1位、今季は32.6%でリーグ16位に確率と順位が大幅に下落。

リーグの傾向に伴い島根も3PAを増やしたにも関わらずアテンプト順位は下がっており、リーグの3P重視傾向は一気に急速したことが分かる。


アテンプトを増やしたのに成功数も確率も落としており、確率に至っては昨季リーグトップだったところから急落するなどアテンプトが多いのに確率の低い安藤の影響が大きいと思われる。



・平均FT

平均FTAは昨季が16.6本でリーグ13位、今季は16.6本でリーグ13位にアテンプトと順位を維持。

平均FTMは昨季が12.4本でリーグ12位、今季は12.8本でリーグ7位と成功数が増えて順位も上昇。


平均FT%は昨季が75.1%でリーグ6位、今季は77.4%でリーグ2位に確率と順位が上昇。

アテンプトは昨季と全く同じだったが、FTの確率が低かったトラビスがいなくなって島根のFTを打つのは安藤、ケイ、ビュフォードと確率の高い選手がほとんどだったので確率が大きく上がってFTはより確実性の高い得点源になった。



・平均リバウンド

平均オフェンスリバウンドは昨季が10.9本でリーグ16位、今季は12.6本でリーグ9位に本数と順位が上昇。

平均ディフェンスリバウンドは昨季が27.2本でリーグ6位、今季は25.9本でリーグ19位に本数と順位が大幅に下落。

平均トータルリバウンドは昨季が38.1本でリーグ8位、今季は38.5本でリーグ10位に本数は増えたが順位は下落。

トラビスがいなくなってニカとマーティンの欠場も多かったにも関わらずOR本数が凄まじいほど増えており、意味が分からないというかビュフォードとケイが凄すぎた。


一方でDRは本数が少なく下位な上に獲得率でも下位で、相手にORを取られる確率もセカンドチャンスからの失点も多いなどDRは強みだった昨季から一転して弱点になった。


・平均アシスト

平均アシストは昨季が19.8本でリーグ18位、今季は16.9本でリーグ21位に本数と順位が下落。

ビュフォード、安藤とボールを止めて1対1をすることが多くなったことでアシストも元々下位だったところから更に減った。


・平均ターンオーバー

平均TOは昨季が10.5個で少ない順でリーグ3位、今季は10.0個でリーグ2位に個数が減って順位も上昇。

個数の少なさではトップではないが、TO発生率ではリーグトップで昨季同様に安藤とビュフォードのTOが島根のTOと言ってもいいほど2人が長い時間ボールを持っていた。


その上で2人ともTOが非常に少ないことがこのような数字に繋がった。


・平均スティール

平均スティールは昨季が6.0個でリーグ22位、今季は6.5個でリーグ11位に個数と順位が大幅に上昇。

ペースが下がったのにスティールが昨季より増えており、島根が相手のTOからの得点確率が高くなった要因でもある。


・平均ブロック

平均ブロックは昨季が2.7本でリーグ8位、今季は3.1本でリーグ4位に本数と順位が上昇。

これもニカとマーティンの欠場が長かったのに大きく伸びるなど異常な結果になっており、ビュフォードの規格外ぶりを示す要素でもあるかもしれない。


・平均ファウル

平均ファウルは昨季が17.8個で少ない順でリーグ12位、今季は17.1個でリーグ6位に個数が減って順位は上昇。


ペースが少し下がったせいかファウルの数は減っているが、失点が増えているのでファウルをもう少し上手く使ってもよかったのかもしれない。


・オフェンシブレーティング

オフェンシブレーティングは昨季が116.5でリーグ3位、今季は114.7でリーグ5位に数値と順位が下落。

今季も得点に選手に頼る形で高いオフェンス力あるチームだったが、トラビスが抜けて4枚が3枚になったことやニカの欠場で効果的なオン3がシーズン通して出来なかったことなどが影響してるかもしれない。


・ディフェンシブレーティング

ディフェンシブレーティングは昨季が105.3で良い順でリーグ8位、今季は110.6でリーグ16位に数値と順位が大きく下落。

昨季まではオフェンスだけでなくディフェンスも良いチームだったが、今季はディフェンスが悪化してオフェンスチームになってしまった。


大きな下げ幅なのでニカやマーティンの欠場だけが理由ではなさそう。


以上24項目中、昨季より順位が下落したのは13個で元々高順位だったこともあって意外にも多かった。

スタッツ順位の分布としては上位が10個、中位が12個、下位が2個と順位が落ちても下位項目は非常に少なかった。

改善が必要なのはペイント内での失点が多いディフェンスと獲得率の低いDRが優先度が高いように感じる。

 


来季編成

 

島根は現時点で大橋、谷口、ニカ、マーティンがリスト入りして谷口のみ交渉継続という文言的に他は退団だろう。


谷口との交渉継続と大橋、マーティンを切るのは予想通りだが、ニカは引退まで島根が抱えると思っていたので予想外だった。


ただ、怪我で欠場が多かったことや年齢的な意味で手放すのは理解出来なくない部分でもある。


島根的にはニカの代わりの帰化選手あるいはアジア枠の選手に目処が立っているのかもしれない。


去就未定の選手では北川とワイリーもPT的に入れ替えるべきというか、島根の場合はPGを補強しないと安藤の負担も減らない上に日本人選手の層的に日本人選手の補強の必要性は中位以上のチームの中でも高いと感じる。


日本人選手の補強は外国人選手の補強より難しくなっているが、島根は右肩下りの成績や特定の選手への依存に歯止めをかけるなら日本人選手層の強化は必須な気がする。


外国人選手ではケイは島根で最も重要な選手なので絶対残すべきだろう。


難しいのはビュフォードで、主要スタッツ3部門チームトップなので普通に考えれば残留させる方向に動くと思われるが、個人的には入れ替えでもいいように思う。


というのも、3部門トップは確かに凄いが依存度も高いわけで、ビュフォードがいる時はいいが欠場する時に得点だけでなくリバウンドやアシストまで他の選手でカバーしなければならない状況に追い込まれてしまうという特定の選手にスタッツが偏りすぎることで生じるリスクもあるからである。


また、島根の人件費やメンバー的にサラリーも外国人選手とニカ、安藤で占める割合はかなり多い偏った配分になっているのは容易に想像でき、3年でビュフォードのサラリーも相当高騰しているはず。


そう考えると更に高いサラリーを払ってまでビュフォードで続けるよりも新しいスイングマンを海外から連れてくる方がコスパ的にも良さげで、日本人選手やマーティンの枠の新しい外国人選手などに充てるサラリーをビュフォードとの差額からも捻出出来そうである。


流石にビュフォードのようにアシストやリバウンドでもリーグトップクラスになれそうな選手は思い付かないが、ビュフォードは間違いなく1億以上貰ってるはずなので最低でもビュフォードの半額、ビュフォードのサラリー次第では下手したら1/3くらいの額で獲得出来そう、なおかつ得点だけならビュフォードと遜色なく取れそうな海外のスイングマンはいくらでも思い付くのでそういった選手が見たい。


あと単純にビュフォードの精神面がチームに良い影響を与えていなそうな面からも入れ替えを期待したい。


マーティンの枠はニカの代替選手やケイとビュフォードの去就次第でどのような選手になるか変わりそうだが、また高ランク選手を獲得するのか楽しみにしたい。


選手も大事だが、3年で右肩下がりとなったヘナレHCの交代がまず先かもしれない。