今回はスペインACB31節からマンレサとバレンシアのカードをピックアップ。
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8位のマンレサと7位のバレンシアでプレイオフ圏内同士かつ上下マッチの大事な試合はハイスコアゲームで1ゴール差の面白い試合となった。
試合展開
マンレサはFTを打てない代わりにトランジションでのフィニッシュなど2Pがパーフェクトで決まり得点源とする。
バレンシアは依然TOが大量に出てしまいアテンプトでマンレサと大きく差が付いた上に確率が悪くビハインドが大きくなる。
マンレサは後半に入って再び2Pを7割以上の高確率で決め切るなど得点源とするが、シュートを高確率で決められ詰められる。
バレンシアはミドルやインサイドでのフィニッシュに加えてFTで徐々に詰めていくが、時間が足りずに2点差で敗北となった。
チームスタッツ
チームスタッツは3Pがマンレサ11/38で29%、バレンシアは11/30で37%と確率でバレンシア、成功数は同じだった。
2Pはマンレサ28/46で61%、バレンシア24/38で63%と確率はバレンシアで成功数はマンレサが上回った。
FG全体ではマンレサが39/84で46%、バレンシアは35/68で51%と確率でバレンシア、成功数でマンレサが上回った。
FTはマンレサが9/12で75%、バレンシアは15/20で75%と確率は同じだが成功数でバレンシアが上回った。
リバウンドはマンレサがOR16本のトータル42本、バレンシアはOR7本のトータル36本でマンレサが優勢だった。
TOはマンレサが9個、バレンシアは17個でバレンシアはミスが多かった。
個人スタッツ
個人ではマンレサのデビン・ロビンソンがオフボールでの合わせなどでチームハイの18点と4リバウンドで得点を牽引。
ブランコウ・バディオはシュートやブレイクなどで15点とチームトップの6リバウンドに2アシストで活躍。
負けたバレンシアはブランドン・デイビースがシュートやドライブなどでゲームハイの20点とチームトップの8リバウンドにチームトップの6アシストで3部門トップの大活躍。
ジャスティン・アンダーソンはシュートやドライブなどで18点を記録。
総括
最終的にバレンシアが2点差まで詰めよる猛追を見せたが、マンレサがなんとか逃げ切って1個下から追ってくるバスコニアの追撃をかわしつつ1個上のバレンシアへ詰め寄った。
バレンシアはシュートが高確率で決まっていたが、TOが17個と非常に多く、ここからトランジションでマンレサにイージーショットを多く許したのが敗因となった。
リバウンドでもマンレサが完全に優位に立っており、デイビースやイングリスなどヨーロッパでもトップクラスのビッグマンを抱えているバレンシアとしてはそこで優位に立てなかったのも痛かった。
これでマンレサは8位をキープしており、まさか昨季降格ギリギリだったチームが解体から上手くいくとは思っていなかったので個人的にはサプライズチームとなっている。
ロスター的にはテイラーとロビンソン以外はACBの平均ライン近辺の選手だと思っているのでチームで上手く戦えている証拠かもしれない。
ただ、残り3試合でバスコニアとのゲーム差は1なので安心出来る位置ではないので油断出来ない。
その点ではバレンシアもこの試合で負けたことでマンレサとゲーム差1、バスコニアとは2なので残りを全敗するようなことがあると危ない。
バスコニアが負けてくれれば問題ないが、あれだけのメンバーが揃ったチームがプレイオフ進出を逃せば大問題なのでこのまま終わるとは思えない。
ウニカハとレアルの1位争いも注目だが、バスコニアの行方にも残り3試合注視したい。