今回はオーストラリアNBLプレイオフ決勝からタスマニア・ジャックジャンパーズとメルボルン・ユナイテッドのゲーム2をピックアップ。
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ゲーム1をメルボルンが圧勝しており、王手を掛けられるわけにはいかないのでタスマニアは何としても勝ちたい試合。
試合展開
タスマニアはアウトサイドシュートを高確率で決めてDRも取り切るが、FTを与えすぎて同点で終える。
メルボルンはTOが多く出るが、タスマニアにも多くのTOを誘発させつつアウトサイドシュートを高確率で決めてリードして折り返す。
タスマニアはFTやアウトサイドシュートなど好調なシュートタッチを見せるが、TOが依然多くビハインドのまま最終Qへ。
メルボルンはタスマニアのディフェンスの前に急激にオフェンスの精度が鈍ると、まともに得点出来ないまま5点差で逆転負けとなった。
チームスタッツ
チームスタッツは3Pがタスマニア8/24で33%、メルボルンは7/20で35%と確率はメルボルンで成功数はタスマニアが上回った。
2Pはタスマニアが21/48で44%、メルボルンは21/53で40%と確率はタスマニアで成功数は同じだった。
FG全体ではタスマニアが29/72で40%、メルボルンは28/73で38%と確率と成功数でタスマニアが上回った。
FTはタスマニアが16/21で76%、メルボルンは14/21で67%と確率と成功数でタスマニアが上回った。
リバウンドはタスマニアがOR16本のトータル51本、メルボルンはOR13本のトータル42本でタスマニアが優勢だった。
TOはタスマニアが16個、メルボルンは12個でタスマニアはミスが多かった。
個人スタッツ
個人ではタスマニアのジャック・マクベイがシュートやドライブなどでチームハイの16点と8リバウンドにチームトップの4アシストでマルチに活躍。
ジョードン・クロフォードはシュート中心に13点と2リバウンドにチームトップタイの4アシストで貢献。
負けたメルボルンはシェイ・イリーがシュートやドライブなどでゲームハイの20点と2リバウンドに2アシストで得点を牽引。
クリス・ゴールディングはシュートやドライブなどで19点と3リバウンドで貢献。
総括
NBLにしては控え目なスコアが示す通り互いに守り合う我慢の試合になった。
メルボルンはシュートが高確率でTOでもタスマニアより少なかったのだが、FT確率が低かったのとORを取られすぎたのが敗因となった。
ハーフコートで苦戦していたので大量のTOを誘発したのならトランジションからもっとイージーな得点を作り出したかった。
ORもインサイドに分があるはずのメルボルンとしては16本は取られすぎであり、得点が入りにくい展開で1回でも多く攻撃機会を増やしてしまうのは避けたかった。
タスマニアは前回の完敗から見事なカムバックであり、前回抑え込まれたマクベイがトップスコアラーで役割をしっかりこなしたのも大きかった。
メルボルンはデラベドバがゲームメイクでは相変わらず素晴らしいが、一桁のみに留まったスコアリングでもう少し伸びが欲しかった。
これでシリーズがイーブンに戻り、次の試合で勝った方が王手となるので精神的優位を掴むためにも両者ともに勝ちたいはず。
SF同様に互角のシリーズになりそうなので次戦も楽しみである。