今回はオーストラリアNBLプレイオフ決勝からメルボルン・ユナイテッドとタスマニア・ジャックジャンパーズのゲーム1をピックアップ。


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ともにSFを最終ゲーム3まで縺れる激戦ながら制した同士による1戦目は予想外に一方的な展開になった。



試合展開


メルボルンはTOが多く出るが、アウトサイドシュート、FTを高確率で決めるなどシュートタッチが好調な出だしとなる。


タスマニアはインサイドでもアウトサイドでも攻守ともに劣勢を強いられ、10点ビハインドで折り返す。


メルボルンは後半に入っても3Pの確率を5割以上で維持し続けるなどシューティングを武器にリードを広げる。


タスマニアは最後までオフェンスもディフェンスも建て直せず、防戦一方のまま23点差で大敗となった。



チームスタッツ


チームスタッツは3Pがメルボルン14/28で50%、タスマニアは8/18で44%と確率と成功数でメルボルンが圧倒。


2Pはメルボルンが26/52で50%、タスマニアは23/58で40%と確率と成功数でメルボルンが上回った。


FG全体ではメルボルンが40/80で50%、タスマニアは31/76で41%と確率と成功数でメルボルンが圧倒。


FTはメルボルンが12/20で60%、タスマニアは11/20で55%と確率と成功数でメルボルンが上回った。


リバウンドはメルボルンがOR16本のトータル52本、タスマニアはOR10本のトータル37本でメルボルンが優勢だった。


TOはメルボルンが10個、タスマニアは7個で両チームともにミスが少なかった。



個人スタッツ


個人ではメルボルンのクリス・ゴールディングがシュートを高確率で決めてゲームハイの22点と4リバウンドで得点を牽引。


ジョー・アチールはプットバックやオフボールの合わせなどで20点とチームトップの11リバウンドに2アシストで貢献。


負けたタスマニアはアンソニー・ダーミッチが3Pパーフェクトなどでチームハイの18点と2リバウンドに2アシストで活躍。


ミルトン・ドイルはシュートやドライブなどで16点とチームトップの8リバウンドに2アシストで貢献。



総括


立ち上がりからアウトサイドシュートで主導権を握ったメルボルンが、シュートタッチの好調を維持し続けて広がったインサイドでも優位に戦うなど各所で圧倒した。


メルボルンはORも非常に強く、下回ったのはTOとFTくらいであるがTOは10個と少なかったので実質FTだけがタスマニアの付け入る隙だった。


ただ、タスマニアもFTは半分ほどしか決められず、仮に全部決めていたとしても大差は変わらなかったという点でタスマニア側からすればそもそもディフェンスでメルボルンを止められなかったことに尽きる。


逆にハイペースのNBLで3Pが50%で決まりながら100点余りで済んだのが不思議なくらいである。


メルボルンはデラベドバのゲームメイクとゴールディングのスコアリングが2枚看板であるが、それ以外にもリバウンダーとフィニッシャーを兼ねるアチールやオールラウンダーのクラーク、トランジションの得意なトラヴァースなどタレント揃いで的が絞れないのが厄介である。


タスマニアはドイルがいつも通り活躍し、ダーミッチもステップアップしたが、マクベイが持ち前の得点力を最大まで発揮出来なかったのも痛かった。


もちろん、メルボルンが警戒してマクベイを抑えたのもあるが、ドイル1人でメルボルンを突破するのは難しかった。


これでメルボルンは1勝となったが、SFまでと違って3本先取なのでタスマニアとしても絶対絶命でなく、どう修正して立て直すか楽しみにしたい。


メルボルンは連勝すれば大手なので、好調だったシュートタッチを維持できるか注目したい。