今回はオーストラリアNBLのプレイオフからメルボルンユナイテッドとイラワラ・ホークスのゲーム3をピックアップ。


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これまで全てオーバータイムまで雪崩れ込みイーブンの両者の対決の決着戦はオーバータイムにこそ行かなかったが、NBLらしいハイスコアな試合になった。



試合展開


メルボルンはアウトサイドシュートが入らなくても大量のORからセカンドチャンスでのフィニッシュに繋げるなど1Qから30点積み上げリード。


イラワラはアウトサイドシュートが全滅してメルボルンのペイントアタックを依然抑えられずビハインドが広がる。


メルボルンはフィニッシュ率が落ち着いて爆発力はなくなるが、ディフェンスでイラワラをFG3割未満に抑えてリード。


イラワラは3Pを6割で決めるが、メルボルンのペイントアタックを最後まで止められず、ファウルゲームも及ばず6点差でシーズン終了となった。



チームスタッツ


チームスタッツは3Pがメルボルン7/26で27%、イラワラは10/25で40%と確率と成功数でイラワラが圧倒。


2Pはメルボルンが29/47で62%、イラワラは20/39で51%と確率と成功数でメルボルンが大きく上回った。


FG全体ではメルボルンが36/73で49%、イラワラは30/64で47%と確率と成功数でメルボルンが上回った。


FTはメルボルンが21/30で70%、イラワラは24/38で63%と確率はメルボルンで成功数はイラワラが上回った。


リバウンドはメルボルンがOR17本のトータル44本、イラワラはOR11本のトータル34本でメルボルンが優勢だった。


TOはメルボルンが13個、イラワラは10個でイラワラのミスは少なかった。



個人スタッツ


個人ではメルボルンのシー・イリーがシュートやドライブなどでチームハイの22点と3リバウンドに1アシストで得点を牽引。


ルーク・トラヴァースはオフボールでの合わせやトランジションでのフィニッシュなどで15点とチームトップの10リバウンドでダブルダブルの貢献。


負けたイラワラはサム・フローリングがポストプレイやFTなどでゲームハイの23点と4リバウンドで活躍。


ジャスティン・ロビンソンはシュートやドライブなどで19点と3リバウンドにチームトップの7アシストで貢献。



総括


今までの激戦と違ってメルボルンが終始優勢の試合だった。


インサイドで優位を取るメルボルンとアウトサイドで優位を取るイラワラで対照的な両者だったが、ORを取りまくってそこからもフィニッシュに繋げたのがメルボルンの勝因となった。


イラワラは折角シュートが決まってTOも少なかったのにORを取られまくったことや成功数では勝っても7割を切ってしまったFTや簡単にインサイドへ侵入を許したことなど敗因が重なった。


インサイドではフローリングが奮闘していたが、フローリング1人では限界があり、フローリングのインサイドでの負担を軽くしてあげられる選手がいなかった。


メルボルンはトラヴァースがRSからリバウンドやフィニッシュ、トランジションの展開で良い活躍をしており、プレイオフでも見事なプレイを続けている。


サイズやフィジカルがあるわけではないが、身体能力や機動力でそれらを補ってゴール下でも戦えているのが素晴らしい。


トラヴァースや他の選手が得点以外の役割で大きく仕事をしてくれるのでイリーが得点に専念することが出来た。


これでイラワラはシーズン終了となるが、まさかプレイオフに進むとは開幕前もシーズン序盤も思っていなかったのでサプライズだった。


クラークやフローリング、ハーヴィーあたりは各国からオファーがあると思うので来季のロスターは大きく様変わりする可能性が高いが、どういうメンバーが集まるか楽しみにしたい。


メルボルンは決勝進出でタスマニアとの試合になるが、このカードも開幕前には全く想像出来なかった。


タレントではメルボルンだと思っているが、タスマニアもマクベイとドイルのスコアラーデュオが強烈でどちらが勝つか読めない。


SFはどちらの山も最終戦まで縺れる拮抗した戦いだったので勝ち上がった両チームの試合も接戦かつスイープのないことを期待したい。