今回はユーロリーグ30節からマッカビ・テルアビブとアスベル・リヨンのカードをピックアップ。


前節はこちら『ユーロリーグ23-24 29節 オリンピアコスvsパナシナイコス』今回はユーロリーグ29節からオリンピアコスとパナシナイコスのカードをピックアップ。前節はこちら『ユーロリーグ23-24 28節 オリンピアコスvsヴィルトゥス…リンクameblo.jp



関連リンクはこちら『ユーロリーグ23-24 注目チームと優勝予想』今回は現地5日に開幕するユーロリーグについて。昨季決勝はこちら『ユーロリーグ22-23 プレイオフ決勝 オリンピアコスvsレアル・マドリード』今回はユーロリー…リンクameblo.jp



9位のテルアビブと17位のアスベルで両チームともにプレイオフ圏外であるが、アスベルと違いプレイオフ進出の可能性が十分にあるテルアビブは格下に負けるわけにはいかない一戦。



​試合展開


テルアビブはORを大量に獲得するが、インサイドでのフィニッシュは阻まれアウトサイドシュートを中心に得点。


アスベルはTOを出さずにインサイド、アウトサイドともに高確率かつFTも大量に貰って逆転に成功。


テルアビブは折角のアスベルの大量TOを活かせずFG36%で得点が停滞してしまいビハインドのまま最終Qへ。


アスベルはFGの全てをアシストから決めるが、テルアビブのオフェンスを止められずFG90%で決められ逆転されるとファウルゲームも及ばず8点差で敗北となった。



チームスタッツ


チームスタッツは3Pがテルアビブが11/24で46%、アスベルは9/25で36%と確率と成功数でテルアビブが上回った。


2Pはテルアビブが23/43で53%、アスベルは24/36で67%と確率と成功数でアスベルが上回った。


FG全体ではテルアビブが34/67で51%、アスベルが33/61で54%と確率はアスベルで成功数はテルアビブが上回った。


FTはテルアビブが19/23で83%、アスベルが15/18で83%と確率はアスベルで成功数はテルアビブが上回った。


リバウンドはテルアビブがOR12本のトータル33本、アスベルはOR8本のトータル31本でテルアビブが優勢だった。


TOはテルアビブが7個、アスベルは12個でテルアビブが上回った。



個人スタッツ


個人ではテルアビブのウェイド・ボルドウィンがドライブからフィニッシュや大量FTに繋げてゲームハイの30点と5リバウンドにチームトップの10アシストでダブルダブルの大活躍。


ボンジー・コルソンはシュートやポストプレイなどで23点と4リバウンドで貢献。


負けたアスベルはナンド・デ・コロがシュートやドライブなどでチームハイの18点と1リバウンドにチームトップの5アシストで活躍。


ユスファ・ファルはポストプレイやC&Fなどで17点と12リバウンドのダブルダブルを記録。



総括


アスベルがリードする時間も割と長かったが、順当にテルアビブが逆転勝ちした。


アスベルもFG5割以上でアウトサイド、インサイドともに良かったのだが、ORを取られすぎたことやTOが多く出たことが痛手になり惜しかった。


折角高確率なオフェンスを展開出来ているのに他の部分で勿体無い点が出てしまい勝ち切れないのが下位チームの負け方として世界共通というくらい定番の負け方だった。


資金力やロスター的に大きく差があるので負けてしまうのはおかしいことではないが、ボルドウィンにやられっぱなしというのは見映えがよくなかった。


アスベルでは唯一スター選手のデコロが奮闘していたが、デコロも実力的にはまだまだヨーロッパトップクラスだが年齢的に引退してもおかしくない先取なので他の選手もデコロを援護できないと厳しい。


アスベルは他の主力選手もベテランだらけなので国内とユーロリーグで試合数の多いシーズンを戦い抜くのは国内とユーロリーグで選手起用を変えているチームと比べても苦しいかもしれない。


しかもアスベルは国内でもモナコの台頭などで圧倒的なチームでなくなっており、来季は予算を削るという報道もあったのでアスベルは近いうちにユーロリーグだけでなくフランス国内でも強豪ではなくなるかもしれない。


というかユーロリーグにいつまで居続けられるかという心配が出てくるレベルでオーナーのパーカーも実のところ手放したいのではないかという気がしないでもないが、とりあえず10勝に辿り着くかどうか注目したい。


テルアビブはギリギリプレイオフ圏外で残り4試合あれば十分逆転プレイオフ進出も可能なのでこちらもどうなるか見守りたい。


コルソンやブラウンは好きな選手でプレイオフでも見たいので逆転に期待したい。