今回はスペインACB29節からグラナダとバレンシアのカードをピックアップ。


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15位のグラナダと7位のバレンシアでプレイオフ圏外と圏内による試合は順当な結果になった。



試合展開


グラナダはアウトサイドシュートが低確率でTOも多く出るなどオフェンスが上手く回らずビハインドから入る。


バレンシアはTOが11個も出た上にアシストは0、前半でFTも0と急激な失速から逆転されて折り返す。


グラナダはトランジションでのイージーショットやペイントへのアタックなど高確率で2Pを決めてリードをキープ。


バレンシアはインサイドへのアタックとFTから早い段階で逆転すると、その後もシュートやフィニッシュでリードを守り7点差で勝利した。



チームスタッツ


チームスタッツは3Pがグラナダ8/26で31%、バレンシアは11/24で46%と確率と成功数でバレンシアが圧倒。


2Pはグラナダが23/41で56%、バレンシアは23/40で53%と確率はグラナダで成功数は同じだった。


FG全体ではグラナダが31/67で46%、バレンシアは34/64で53%と確率と成功数でバレンシアが上回った。


FTはグラナダ11/12で92%、バレンシア9/13で69%と確率と成功数でグラナダが上回った。


リバウンドはグラナダがOR12本のトータル31本、バレンシアはOR10本のトータル35本で互角だった。


TOはグラナダが16個、バレンシアは18個で両チーム多かった。



個人スタッツ


個人ではグラナダのクワン・チータムがシュートやポストプレイなどでゲームハイの21点とチームトップの7リバウンドに1アシストで活躍。


マルチネス・コスタはシュートやドライブなどで15点と3リバウンドにチームトップの4アシストを記録。


勝ったバレンシアはブランドン・デイビースがドライブやポストプレイなどでチームハイの18点と5リバウンドに2アシストで活躍。


クリス・ジョーンズはシュートやドライブなどでチームハイタイの18点と2リバウンドにチームトップの5アシストで貢献。



総括


両チームTOが多く、トランジションの展開が随所に見られる試合だったが、中盤で苦しんだバレンシアが格上らしい逆転勝ちを収めた。


バレンシアは前半でFTが1本ももらえず、13本のうち9本がファウルゲームのあった4QでのFTということでFTをもらうのに苦労した。


しかし、それを補うかのようなディフェンスでグラナダにアウトサイドシュートを高確率で決めさせなかったことや自身は高確率でシュートを決めたことなどが勝因になった。


デイビースのアタックとジョーンズのゲームメイクとスコアリング両面の活躍など流石にタレントの揃うチームは後半に強かった。


グラナダは勝てそうな試合をTOでの失点から逆転されて落とすという下位チームの典型的な負け方で勿体無かった。


今季もグラナダのプレイオフ進出はなく、逆に降格も見えそうな位置なので勝っておきたかった試合だった。


バレンシアはプレイオフギリギリラインの7位でバスコニアが追ってきている展開なので確実に勝ち切れたのは大きい。


いよいよ最終盤のACBレギュラーシーズンでウニカハとレアルの首位争いやバスコニアがプレイオフを逃すかなど見所には注目しておきたい。