今回はスペインACB24節からバスコニアとバルセロナのカードをピックアップ。


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再開したACBで4大チーム同士ながらまさかのプレイオフ圏外のバスコニアとレアルと大きく差を開けられて3位のバルサでともに期待された位置から離れた両者の試合はハイスコアゲームになった。



1Q


バスコニアはアウトサイドシュートが不調な一方でORを大量に取り、インサイドで効率良く得点して先行する。


バルサもインサイドへのアタックやオフボールからリムを攻めてインサイドとFTを得点源にして4点ビハインドで終える。


バスコニアはマッキンタイルのドライブ、セデカースキスのプットバック、マリンコヴィッチのドライブ、コステロのプットバックとC&Fとドライブ、ハワードのフローターと連続3Pなどで得点。


バルサはエルナンゴメスのC&F、パーカーの3P、エルナンゴメスのポストプレイ、カリニッチのドライブ、パーカーのフェイドアウェイミドル、ヴェセリーのミドル、パーカーのフローターなどで得点。



2Q


バスコニアは引き続きインサイドでの効率的な得点に加えてアウトサイドシュートも高確率で決まり終盤の10-0のランでリードを広げる。


バルサはFTパーフェクトに加えて2Pもほぼパーフェクトで得点源にするが、TOが多く出て8点ビハインドで折り返す。


バスコニアはコステロの3P、マッキンタイルのドライブ、マリンコヴィッチの3P、コッツァーの連続ダイブ、セデカースキスのプットバック、マリンコヴィッチとハワードの3P、コステロのブレイク、ハワードのドライブなどで得点。


バルサはエルナンゴメスのハイロー、ブリズエラのステップバック3Pとドライブ、エルナンゴメスのダイブとポストプレイ、パーラのプットバックとドライブとブレイク、エルナンゴメスのカットなどで得点。



3Q


バスコニアは後半に入っても60-78-83の超高確率で内外からバランス良く得点してTOも少ない完璧なオフェンスを見せる。


バルサも3P67%、2P50%でFGは高確率だが、折角12本ももらったFTを半分しか決められず12点ビハインドで最終Qへ。


バスコニアはハワードのOTD3Pとフローターとプルアップ3P、セデカースキスのドライブ、ハワードの4点プレイ、ディエスの連続コーナー3Pとコステロのウイング3P、コステロのミドル、ディエスの3Pなどで得点。


バルサはカリニッチとパーカーの3P、ヴェセリーのカット、パーカーとヨクバイティスのプットバック、ヨクバイティスとアブリネスの3P、エルナンゴメスのプットバック、ルビオのフェイドアウェイミドルなどで得点。



4Q


バスコニアは急激にアウトサイドシュートの確率が13%に落ちるが、2Pを70%で決めて8-0のランで抜け出す。


バルサもアウトサイドシュートが入らない代わりに2Pと大量のFTで追いかけるが、逆ファウルゲームを仕掛けられ7点差で敗北となった。


バスコニアはエルナンゴメスのC&F、コッツァーの連続ドライブとマリンコヴィッチのドライブ、セオドアのフローター、コステロのC&F、ハワードの連続3Pと4点プレイ、セデカースキスのカットなどで得点。


バルサはラプロヴィットラの3連続ドライブ、パーカーのプルアップミドル、サトランスキーの3P、ヴェセリーのカット、ラプロヴィットラのブレイク、ルビオのターンアラウンドミドルなどで得点。



チームスタッツ


チームスタッツは3Pがバスコニア15/45で33%、バルサは7/22で32%と確率と成功数でバスコニアが上回った。


2Pはバスコニアが23/33で70%、バルサは27/40で67%と確率はバスコニアで成功数はバルサが上回った。


FG全体ではバスコニアが38/78で49%、バルサは34/62で55%と確率はバルサで成功数はバスコニアが上回った。


FTはバスコニアが12/15で80%、バルサは21/28で75%と確率はバスコニアで成功数はバルサが上回った。


リバウンドはバスコニアがOR17本のトータル36本、バルサはOR11本のトータル34本でバスコニアが優勢だった。


TOはバスコニアが8個、バルサは9個と両チーム少なかった。



個人スタッツ


個人ではバスコニアのマーカス・ハワード3P8/20やFTも大量に獲得してゲームハイの37点と2リバウンドに2アシストで大活躍。


マット・コステロはシュートやオフボールの合わせなどFG1ミスのみで23点と3リバウンドに3アシストで効率的にプレイ。


負けたバルサはジャバリ・パーカーがシュートやポストプレイなどでチームハイの17点と3リバウンドに1アシストで活躍。


ウィリー・エルナンゴメスはポストプレイやプットバックなどで16点とチームトップの7リバウンドで貢献。



総括


ACBや4大チーム同士の試合ではあまり見かけないような凄まじい得点の取り合いになった。


合計200点を超えるようなハイスコアゲームにも関わらず、両チームのTOがそれぞれ10個未満に収まっているのは素晴らしく、流石この2チームの試合と言える。


バスコニアは3Pをバルサの倍以上打っており、うち半分近くはハワード1人のよるものといつも以上にハワードのセレクションは常軌を逸していた。


ただ、そのようなあり得ないセレクションで決めるのもいつものハワードと同じで、40%で8本決めるなど理不尽ぶりはバルサ相手でも発揮されて勝利の一因となった。


バスコニアはインサイドでもコステロやコッツァーが高確率でフィニッシュするなどハワードに引っ張られたのかチーム全体でのオフェンス精度が高かった。


最後も勝っている側であるが、3Pを入れさせないためにあえて時間を潰してからファウルしてFTを打たせる形でクロージングも素晴らしかった。


バルサもオフェンス精度で言えば3Pこそ確率良くなかったものの2Pはインサイド中心に高確率でフィニッシュしていて見事だった。


FTでもバスコニアより10本以上打つなど得点源でもあったのでオフェンスは問題なかったが、やはり110点取られたディフェンスとORも大量に与えたことで失点に繋がったのは痛かった。


バスコニアは未だプレイオフ圏外とメンバーから考えたらあり得ないような位置であるが、流石に順位を上げると思っているので今のところは心配はしていない。


一方のバルサはレアルと大きく差を開けられるだけでなく、順位でも2位でなく3位な上に2位のウニカハにもゲーム差を大きく付けられておりミロティッチ退団はここまで大きな影響だったのかと驚かされている。


ルビオが入ったから連戦連勝というわけにも行かないのがバスケの面白い部分なのかもしれない。


ACBはレアルがあまりにも強すぎて優勝も他が考えられないくらいであるが、ウニカハがゲーム差1で追いかけるという大健闘を見せているのでRSはバスコニアの捲りとウニカハがレアルとのゲーム差をどれだけ付けられないかを注目したい。