今回はオーストラリアNBLプレイインからイラワラ・ホークスとニュージーランド・ブレイカーズのゲーム1をピックアップ。
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プレイイン初戦で負けたイラワラと勝ったニュージーランドの試合は1ゴール差の接戦になった。
1Q
大量に取ったORからのセカンドチャンスやトランジションからインサイドでフィニッシュを高確率で決めて大量リードする。
ニュージーランドもインサイドでは高確率で得点するが、ORを取れずTOも多かったことから14点ビハインドで終える。
イラワラはハーヴィーとスワカのドライブ、フローリングのダイブ、ヒッキーのカット、フローリングのブレイクから3点プレイ、スワカのFT、ヒッキーのドライブから3点プレイ、フローリングのドライブ、ピートリングのプットバック、ロビンソンのブレイク、クラークのミドル、ピートリングのFT、リーのカット、ブランチフィールドのドライブ、リーのプットバックで得点。
ニュージーランドはチータムのミドル、マティアングのFT、カートライトのコーナー3P、マクダウェルのドライブ、チータムのFT、ディレイニーのカット、カートライトのブレイク、ラブスタヴィシャスのFTで得点。
2Q
イラワラは一転してインサイドでもアウトサイドでもほとんど得点出来ずFG22%でFTも2本と伸び悩む。
ニュージーランドは逆にインサイドでもアウトサイドでも高確率でFG59%から同点に追い付いて折り返す。
イラワラはフローリングのポストプレイ、ヒッキーのFT、クラークの連続ミドルで得点。
ニュージーランドはラブスタヴィシャスのFT、マティアングのC&Fとプットバック、リアファの3P、マクダウェルとリアファのブレイク、チータムのドライブ、マティアングのプットバック、カートライトのFT、リアファのトランジション3P、ディレイニーの3P、カートライトのCTCで得点。
3Q
イラワラは再びインサイドへのアタックから大量のFTと高確率のフィニッシュに繋げるなど開始から9-0のランで前に出る。
ニュージーランドも高確率のアウトサイドシュートと大量かつ高確率のFTを得点源にするが3点ビハインドで最終Qへ。
イラワラはフローリングのフェイドアウェイミドル、ヒッキーのブレイク、フローリングのFTとプットバック、ハーヴィーのドライブ、ロビンソンの3連続FTとドライブとステップバックミドル、リーのステップバック3Pで得点。
ニュージーランドはラブスタヴィシャスの連続FT、カートライトのFTと3P、ラブスタヴィシャスの連続3P、ピナウのFT、アバクロンビーの3Pで得点。
4Q
イラワラはインサイドでのフィニッシュ率が下がる代わりに高確率のアウトサイドシュートやFTで得点を伸ばす。
ニュージーランドもFTを大量に貰うが、インサイド、アウトサイドともにFGでの得点に苦労して3点差で敗北となった。
イラワラはクラークのFT、P&Rからフローリングのダイブとポストプレイ、ロビンソンの連続3P、フローリングのターンアラウンドフェイドアウェイミドル、ロビンソンとフローリングのFTで得点。
ニュージーランドはカートライトのFT、アバクロンビーの3P、チータムのドライブから3点プレイ、マティアングのカット、チータムとカートライトのFT、リアファの3P、マティアングとカートライトとチータムのFT、カートライトのドライブで得点。
チームスタッツ
チームスタッツは3Pがイラワラ4/21で19%、ニュージーランドは10/30で33%と確率と成功数でニュージーランドが上回った。
2Pはイラワラが26/48で54%、ニュージーランドは16/25で64%と確率はニュージーランドで成功数はイラワラが上回った。
FG全体ではイラワラが30/69で43%、ニュージーランドは26/55で47%と確率と成功数でイラワラが上回った。
FTはイラワラが24/31で77%、ニュージーランドは23/31で74%と確率と成功数でイラワラが上回った。
リバウンドはイラワラがOR20本のトータル42本、ニュージーランドはOR9本のトータル31本でイラワラが圧倒。
TOはイラワラが18個、ニュージーランドは20個で両チーム多かった。
個人スタッツ
個人ではイラワラのジャスティン・ロビンソンがアタックから得たFT14/14などでゲームハイの26点と4リバウンドに3アシストで大活躍。
サムソン・フローリングはポストプレイやダイブ、プットバックなどで21点とチームトップの9リバウンドに2アシストでインサイド中心に活躍。
負けたニュージーランドはパーカー・ジャクソン・カートライトがドライブやブレイク、FTなどでチームハイの19点とチームトップの9アシストで活躍。
ザイラン・チータムはドライブやポストプレイなどで14点とチームトップの9リバウンドを記録。
総括
負けたらシーズン終了ということもあり両チーム気合の入った面白い試合だった。
お互いアウトサイドシュートがなかなか入らなかったが、ニュージーランドはブレイクやドライブ、イラワラはORからの大量のセカンドチャンスによりそれぞれシュートの不調を補った。
激しい展開故に両チームのTOも非常に多かったが、FTも互いに30本以上ということからもアタックがともに有効的だった。
ニュージーランドは残り30秒までリードしていたのだが、後半から調子を上げていたロビンソンをファウルでしか止められなかったことやカートライトがドライブでなくシュートを選択したのが勝敗に影響したのかもしれない。
ニュージーランドはカートライトが最後まで存在感あるプレイでチームを引っ張ったが、惜しかった。
ただ、開幕前の特集でもニュージーランドの注目選手として挙げた通りの大活躍をNBLでもして流石だった。
再びヨーロッパに戻ってプレイすると思われるが、どこでプレイするチータムとともに気になる所である。
チータムはどこか日本のチームがオファーしても面白いが、ユーロリーグチームに戻る可能性が高そうである。
勝ったイラワラは序盤の借金状態からまさかプレイオフまで大逆転して生き残るとは全く想像しておらず、NBLで最もサプライズだと思っている。
他のチームが抱えているようなスーパープレイヤーはいないチームでどこまで勝ち進めるのか楽しみにしたい。