今回はユーロリーグ23節からアナドゥル・エフェスとASモナコのカードをピックアップ。


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プレイオフ圏内から程遠い13位のエフェスと7位で豪華メンバーに相応しい順位を保っているモナコの試合は1ゴール差の接戦になった。



1Q


エフェスはアウトサイドシュートを高確率で決めてペイントでフィニッシュ出来ない分をカバーしつつFTもパーフェクトで決める。


モナコはORを大量に取ってセカンドチャンスなどからペイント内のフィニッシュを得点源にするがFTを貰えず1点ビハインドで終える。


エフェスはトンプソンのドライブ、ブライアントのプットバック、スティールからラーキンのブレイクなどで得点。


モナコはヤクバのミドル、ジェームズのプルアップ3Pとフェイドアウェイミドル、ディアロのドライブとミドルなどで得点。



2Q


エフェスはTOが多く出るが、引き続きアウトサイドシュートを高確率で決めてディフェンスも引き締めてリードを広げる。


モナコはエフェスの大量TOからのトランジションでの得点以外に欠けるなどハーフコートオフェンスが機能せず4点ビハインドで折り返す。


エフェスはバボアのミドル、ウィリスのフェイドアウェイフローター、ブライアントとウィリスのコーナー3P、オチュールのC&Fなどで得点。


モナコはオコボのドライブから3点プレイ、ロイドの連続3P、ジェームズのカットなどで得点。



3Q


エフェスは一転してアウトサイドシュートが入らなくなり、そもそもアテンプトが減るなど得点ペースが落ちる。


モナコは反対にFTを貰わなくともFG79%の超高確率かつ効率的オフェンスで内外からバランス良く得点して5点リードに逆転する。


エフェスはクライバーンのドライブからの3点プレイ、ブライアントのブレイクなどで得点。


モナコはジャイテのカット、ジェームズのドライブ、ロイドの連続トランジション3P、モティユナスのブレイク、オコボの3P、ブロッサムゲームのカットなどで得点。



4Q


エフェスは再びアウトサイドシュートを5割の高確率で決めて1点差まで追い上げるがFTを貰えずファウルゲームに入る。


モナコは再びFGが27%と低確率に急落するが、ペースを落としてオフェンス回数を減らしてファウルゲームも凌ぐと2点差で勝利した。


エフェスはラーキンのステップバック3Pとドライブとプルアップジャンパーとロング3P、ウィリスとバボアのコーナー3P、バボアのミドルなどで得点。


モナコはディアロのOTD3P、ジェームズのポストフェイドアウェイ、ジェームズのプットバック、オコボの連続FTなどで得点。



チームスタッツ


チームスタッツは3Pがエフェスが11/24で46%、モナコは9/26で35%と確率と成功数でエフェスが上回った。


2Pはエフェスが17/38で45%、モナコは21/40で52%と確率と成功数でモナコが上回り3Pの借金を貯金に変えた。


FG全体ではエフェスが28/62で45.2%、モナコは30/66で45.5%と確率と成功数でモナコが上回った。


FTはエフェスが11/15で73%、モナコは11/14で79%と成功数は同じながら確率はモナコが上回った。


リバウンドはエフェスがOR8本のトータル32本、モナコはOR11本のトータル36本でモナコが優勢だった。


TOはエフェスが12個、モナコは10個でモナコはミスも少なかった。



個人スタッツ


個人ではエフェスのロドリック・バボアがシュートやドライブなどでチームハイの15点と1リバウンドに3アシストで活躍。


シェーン・ラーキンはシュートやドライブなどで14点と2リバウンドにチームトップの5アシストを記録。


勝ったモナコはマイク・ジェームズがミドルやドライブなどでゲームハイの16点と2アシストで活躍。


エリー・オコボはドライブやブレイク、大量のFTなどでゲームハイタイの16点と2リバウンドにチームトップの3アシストで貢献。



総括


両チームともにシュートがよく決まっており、特にエフェスは46%もの高確率で大量に決めるなど優勢に試合を進めていた。


ただ、エフェスのTOがモナコより多かったことによりトランジションでの失点やORを取られてセカンドチャンスから失点したことが響いて1ゴール差の惜しい試合となった。


どちらもガード陣が強力であるが、インサイドでフィニッシュ率やリバウンドに差が出たことからもビッグマンの質でモナコの利があったかもしれない。


逆にモナコはしっかり強みとなるインサイドを掌握しつつ得点力あるガード陣に得点を引っ張ってもらうなど適材適所ぶりが効いた。


その上で1点差に詰められても慌てず時間を削ってファウルゲームに持ち込ませつつFTをしっかり決めて勝ち切ったのは流石だった。


エフェスはバボアの残り7秒での同点スリーが2Pだったことからファウルゲームに行かざるを得なくなったのが悔まれる。


これでエフェスは借金が増えて2連覇した過去の栄光が遠い話のように2シーズン連続で低迷が続いている。


ラーキンが戻ってきても上向かないことからもミチッチの存在はそれだけ大きかったのかもしれない。


モナコはプレイオフ圏内をキープしているが、昨季よりは今のところ順位が下であり、このままだと下位枠でプレイオフ出場ということになる。


メンバー的には昨季より強力だと思っているので上位枠まで捲ってくれることを期待したい。


全体では相変わらずレアルの独走ぶりが目立っており、RSでは波乱は起きそうにない。


プレイオフでもレアルの優勝確率が最も高いと思うので昨季のパルチザンのようにレアルを脅かすチームがどこか楽しみにしたい。