今回はスペインACB22節からビルバオとバレンシアのカードをピックアップ。


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プレイオフ圏外のビルバオと圏内のバレンシアで国王杯で中断する前の最後の試合ということもあり、両者とも勝ちたい試合は意外な結果になった。



1Q


ビルバオは3P57%、2P75%でFG67%という内外で高確率かつ効率的なオフェンスで大きくリードする。


バレンシアはFGの全てをアシストから決めるチームオフェンスを展開するが、確率が良くなく10点ビハインドで終える。


ビルバオはジョーンズのカットとポストフックとアリウープ、ラバセダの3P、ジョーンズのカット、スミスの連続3Pとリダーの3P、スミスのブレイク、メルウィンのドライブなどで得点。


バレンシアはアンダーソンの3P、イングリスのカット、アンダーソンのトランジション3P、パンゴスのドライブ、イングリスのダイブ、オジェレイのドライブなどで得点。



2Q


ビルバオは一転してFGが32%にまで急落しオフェンス効率が悪化するが、ディフェンスで失点も抑える。


バレンシアはFTを10本獲得して8本決めるが、TOが8個も出てしまいFG25%でFT以外に得点源を作れず9点ビハインドで折り返す。


ビルバオはクラマエのドライブ、レンフローのブレイク、メルウィンの3P、クラマエのドライブ、ジョーンズのダイブ、スミスのドライブなどで得点。


バレンシアはロバートソンのプルアップミドル、ジョーンズのフェイドアウェイミドルとトランジション3Pなどで得点。



3Q


ビルバオは再びオフェンスを建て直してFG75%の驚異的高確率で内外から決めると大きくリードを広がる。


バレンシアはFTを多くもらい高確率で決めつつFGも73%で決めるが、TOが多く出たことで失点も増えて12点ビハインドで最終Qへ。


ビルバオはレンフローのドライブ、スミスのプルアップジャンパー、クラマエのブレイク、スミスの3P、ジョーンズの連続ダイブとドライブとミドル、クラマエのフローター、メルウィンのドライブと3P、クラマエの3Pなどで得点。


バレンシアはオジェレイの3P、ヨヴィッチのドライブ、ジョーンズのフェイドアウェイミドルと3P、オジェレイのドライブ、ジョーンズの3P、リュバースのミドルとC&Fからの3点プレイなどで得点。



4Q


ビルバオは大量リードでも油断せずアウトサイド、インサイドでの高確率を継続してリードを守り切る。


バレンシアはFTパーフェクトで3Pも4割で決めるなどTOを出さずにオフェンスを展開するが、失点が止まらず15点差で敗北となった。


ビルバオはリダーのプットバック、ヒナソンのダイブ、メルウィンの3P、ホーンズビーのミドル、メルウィンとクラマエの3P、ヒナソンのポストプレイ、ホーンズビーのドライブ、クラマエの連続ミドルなどで得点。


バレンシアはジョーンズのプルアップ2、イングリスのミドル、オジェレイの3P、ロバートソンの3P、ヨヴィッチのドライブなどで得点。



チームスタッツ


チームスタッツは3Pがビルバオ11/25で44%、バレンシアは9/19で47%と確率はバレンシアで成功数はビルバオが上回った。


2Pはビルバオが27/39で69%、バレンシアは13/28で46%と確率と成功数でビルバオが圧倒した。


FG全体ではビルバオが38/64で59%、バレンシアは22/47で47%と確率と成功数でビルバオが大きく上回った。


FTはビルバオが6/15で40%、バレンシアは25/32で78%とバレンシアが圧倒。


リバウンドはビルバオがOR9本のトータル32本、バレンシアはOR4本でトータル25本とビルバオが優勢だった。


TOはビルバオが9個、バレンシアは12個でビルバオはミスも少なかった。



個人スタッツ


個人ではビルバオのサッシャ・キリヤ・ジョーンズがポストプレイやオフボールでの合わせなどでゲームハイの18点と3リバウンドで得点を牽引。


クリスチャン・クラマエはシュートやドライブなどで14点と1リバウンドに3アシストで貢献。


バレンシアはセミ・オジェレイがシュートやドライブなどでチームハイの17点と4リバウンドで活躍。

クリス・ジョーンズはシュートやドライブなどで15点と1リバウンドにチームトップの5アシストでスコアリングとゲームメイク両面で貢献。



総括


国王杯前の最終試合でプレイオフ圏外のビルバオが4大チーム相手にまさかの圧勝でアップセットを起こした。


ビルバオはなんと言ってもオフェンスが素晴らしく、打てばシュートは決まり、ペイントアタックすれば確実にフィニッシュするなどバレンシアのディフェンスを全く問題にしなかった。


リバウンドでもバレンシアを圧倒しており、FTを多く与えたバレンシアに余計なセカンドチャンスを与えなかった。


ビルバオは超高確率なFG%に反してFTは4割しか決まらないなど普通であれば致命的な数字で敗因にもなりかねないFT確率でありながら圧勝するなどFTを必要としないほどオフェンスで圧倒していた。


逆にバレンシアは倍以上のFTを打っており、成功数でも19本上回っていたのに15点差も付くなど確率良く点を取られすぎたディフェンスが不味かった。


オフェンス自体はFTだけでなくFG%的にもバレンシアは良い数字なのでディフェンスとリバウンドが痛手になった。


これでビルバオは格上相手に勝って中断期間に入ることになり、精神的にもプレイオフ圏内に向けてポジティブに再開出来そう。


バレンシアは国王杯前に格下相手に負けてしまったのは痛く、最近負け割合が高くなっている印象なので国王杯でも格下に負けないか心配である。


ACBはユーロリーグ同様にレアルが独走しており、歯止めを欠けるチームがなさそうなくらい圧倒的だが、ルビオが加わるバルサが対抗馬になれるか後半戦に注目したい。