今回はユーロリーグ21節からパルチザンとマッカビ・テルアビブのカードをピックアップ。


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現在10位でプレイオフ圏外のパルチザンと6位で圏内のテルアビブの試合は大逆転劇となった。


1Q


パルチザンはインサイドでフィニッシュ出来ず、アウトサイドも不発気味な上にFTも貰えず大幅にビハインドを背負う。


テルアビブはFG80%の驚異的な決定率で内外から得点するなど開始から16-0のランで抜け出し18点リードで終える。


パルチザンはカボクロの3P、ドジャーのミドルとプットバックなどで得点。


テルアビブはボルドウィンの3P、ブラウンとボルドウィンのプルアップミドル、ニーボのプットバック、ボルドウィンの3P、ディバートロメオのミドル、クリーブランドのプットバックなどで得点。



2Q


パルチザンはORを大量に獲得してセカンドチャンスも有効的に活用してFG59%を記録するが、FTミスが目立つ。


テルアビブはインサイドでのgフィニッシュ率は下がるが、アウトサイドシュートを5割の高確率で決めて16点リードで折り返す。


パルチザンはナナリーの3P、ドジャーのドライブとプットバック、ナナリーのトランジション3Pとプットバックなどで得点。


テルアビブはウェッブの3P、リヴェロのポストプレイ、クリーブランドの3P、リヴェロのダイブ、ボルドウィンとブラットの3Pなどで得点。



​3Q


パルチザンは引き続きFG59%で内外から高確率で決め続けた上にFTもパーフェクトで決めるなど大型ランを複数回出して追い付く。


テルアビブはFTを高確率で決めるが、アウトサイドシュートは全滅しFG31%に下がると同点で最終Qへ。


パルチザンはトリファノヴィッチのプットバック、ヤラマズのC&F、ナナリーのフローターとトランジション3P、トリファノヴィッチとレデイのC&S3P、ナナリーのフローター、レデイのC&Dから3点プレイなどで得点。


テルアビブはソーキンのブレイク、ボルドウィンのプルアップジャンパーとハイローなどで得点。



4Q


パルチザンはTOが大量に出るが、依然高い決定率を維持しつつディフェンスでもテルアビブをシャットアウトしDRも抑える。


テルアビブはアウトサイドを10本打って全滅するだけでなく2Pも29%でFT以外に得点源を作れず9点差で敗北した。


パルチザンはスマイラギッチとヤラマズの3P、パンターとドジャーのミドル、パンターの3Pなどで得点。


テルアビブはボルドウィンのFT、ソーキンのダイブ、ボルドウィンのドライブなどで得点。



チームスタッツ


チームスタッツは3Pがパルチザン10/21で48%、テルアビブは8/30で27%とパルチザンが確率と成功数で圧倒した。


2Pはパルチザンが23/44で52%、テルアビブは20/37で54%と確率はテルアビブで成功数はパルチザンが上回った。


FG全体ではパルチザンが33/65で51%、テルアビブは28/67で42%と確率と成功数でパルチザンが大きく上回った。


FTはパルチザンが12/17で71%、テルアビブは15/20で75%と確率と成功数でテルアビブが上回った。


リバウンドはパルチザンがOR14本のトータル44本、テルアビブはOR12本のトータル33本でパルチザンが優勢だった。


TOはパルチザンが12個、テルアビブは10個でミスはテルアビブの方が少なかった。



個人スタッツ


個人ではパルチザンのPJドジャーがドライブやミドルなどでゲームハイの23点と7リバウンドに3アシストでマルチに活躍。


ジェームズ・ナナリーはシュートやドライブなどで20点とチームトップの9リバウンドにアシストもトップの5アシストでオールラウンドに貢献。


負けたテルアビブはウェイド・ボルドウィンがロングやミドルなどでチームハイの19点とチームトップタイの5アシストで活躍。


ローマン・ソーキンはプットバックやオフボールの合わせなどで14点と6リバウンドに1アシストを記録。



総括


開始とともに16-0のランから入って前半終了時には16点もリードしていたテルアビブだが、後半からのパルチザンの捲りは見事だった。


パルチザンは2QからずっとFG6割近い高確率を維持するなど内外での高い決定率からなる火力は凄まじかった。


しかもパンターはあまり目立つ展開でなく、スコアリーダーとリバウンドリーダーのナナリーが4Q開始早々に退場したにも関わらずパルチザンの勢いは落ちなかった。


パルチザンは得点ではバックコート陣の活躍が目立つが、レデイとカボクロのリムプロテクトやORも素晴らしかった。


4Qにはナナリー退場で奮起したのかチーム全員で素晴らしいディフェンスからテルアビブのFGMを2本に抑えるなど追い上げの要因になったオフェンスだけでなくディフェンスでもギアを上げられたことが勝因になった。


逆にテルアビブは前半あれだけ圧倒していながら後半での急な失速だったので驚いた。


ブラウンもいつものようなゲームメイクや得点力が発揮出来ず、建て直しを図れなかった。


勝ったとはいえパルチザンはまだプレイオフ圏内には届かない上に退場でナナリーにはサスペンドが下ることを考えたら痛みのある勝利だったかもしれない。


正直パルチザンは今季上位争いすると思っていたので今の時点でプレイオフ圏外にいるのは意外であり、補強の効果はチーム成績に反映されていないと言える。


ただ、Gリーグ時代からユーロリーグでも通用すると思っていたドジャーは問題なく活躍しており、同じくユーロリーグでプレイしていないのが不思議だったカボクロも活躍しているので今後も2人の活躍はもちろんチームの上昇にも期待したい。


負けたテルアビブはまだ貯金があり、プレイオフ圏内をキープしているが、ゲーム差がほとんどないチームが固まっているので一気に転落する可能性もあり油断出来ない。


パルチザンと同じくタレントだらけのチームでロスター的にはプレイオフにいて全然おかしくないチームでもエフェスのようになる怖さがあるのでテルアビブがどっちに転ぶかも注視したい。