今回はスペインACB20節からバレンシアとウニカハのカードをピックアップ。


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序盤の絶好調から少し勢いが落ちつつある5位のバレンシアと順位を急激に上げて2位のウニカハとの試合は順当な結果になった。



​1Q


バレンシアはTOが大量に出てアテンプトを十分に確保出来ないばかりかFGは18%で2本の成功のみに抑えられる。


ウニカハはディフェンスからリズムを掴みトランジションから効果的に得点するなど13-0のランもあり12点リードで終える。


バレンシアはジョーンズのフェイドアウェイミドル、プエートの3Pなどで得点。


ウニカハはシマのブレイクとC&F、トーマスのプットバック、カーターとカリノースキの3P、クラヴィッシュのミドル、カーターのドライブなどで得点。



2Q


バレンシアはアテンプトの確保には成功するが、アウトサイドシュートがほとんど入らずFTとペイントアタック以外の得点源に欠く。


ウニカハは高確率なアウトサイドシュートに加えて確率は低くても数で攻めたペイントアタックにより16点リードで折り返す。


バレンシアはロペスのフローター、デイビースのハイロー、イングリスのコーナー3P、オジェレイのフェイドアウェイミドル、ロペスのブレイク、プエートの3Pなどで得点。


ウニカハはクラヴィッシュのアリウープから3点プレイ、カリノースキの3P、オセトコウスキのブレイク、カリノースキのカット、クラヴィッシュのプットバックとミドル、リマのフローター、エジムのドライブ、ペリーの3Pなどで得点。



3Q


バレンシアは3Pがパーフェクトで決まるが、アテンプトを寄せた2Pが20%でしか決まらないなど引き続き苦しむ。


ウニカハもFGは37%で高くなく、FTとインサイドでの得点以外に効率的な得点はないが貯金の大きさから15点リードで最終Qへ。


バレンシアはロペスのプットバック、ジョーンズのプルアップミドル、オジェレイとデイビースの3P、リュバースのC&Fなどで得点。


ウニカハはクラヴィッシュのブレイクから3点プレイ、トーマスのプットバック、カーターのプルアップジャンパー、オセトコウスキの3P、スティールからカーターのブレイク、カリノースキのカットなどで得点。



4Q


バレンシアはORを大量に取るが、TOも大量に出るなど追い掛けたい場面でミスが頻発した上に頼みの3Pも最後まで低調のまま。


ウニカハはここにきて50-40-80の高確率で一気に突き放すと2位の実力を見せ付け20点差で圧勝した。


バレンシアはクラベールの3P、アンダーソンとクラベールとプエートのプットバック、クラヴィッシュのダイブ、トーマスの3P、リュバースのポストフック、アンダーソンのプットバック、ジョーンズの3P、アンダーソンのドライブから3点プレイなどで得点。


ウニカハはリマとオセトコウスキのC&F、オセトコウスキの3P、ディアスのドライブ、クラヴィッシュのミドル、オセトコウスキのトランジション3P、デドヴィッチの3Pなどで得点。



チームスタッツ


チームスタッツは3Pがバレンシア7/31で23%、ウニカハは9/26で35%と確率と成功数でウニカハが上回った。


2Pはバレンシアが14/34で41%、ウニカハは22/41で54%と確率と成功数でウニカハが上回った。


FG全体ではバレンシアが21/65で32%、ウニカハは31/67で46%と確率と成功数でウニカハが上回った。


FTはバレンシアが14/15で93%、ウニカハは12/14で86%と確率と成功数でバレンシアが上回った。


リバウンドはバレンシアがOR14本のトータル38本、ウニカハはOR11本のトータル40本で僅かにバレンシアが優勢だった。


TOはバレンシアが16個、ウニカハは13個でウニカハの方がミスが少なかった。



個人スタッツ


個人ではバレンシアのジャスティン・アンダーソンがドライブなどでチームハイの9点と3リバウンドに1アシストで活躍。


ゼイビア・ロペスはカットやドライブなどで8点と4リバウンドを記録。


勝ったウニカハはデヴィッド・クラヴィッシュがミドルやダイブなどでゲームハイの16点とチームトップの7リバウンドに2アシストで活躍。


タイラー・カリノースキはシュートを高確率で決めて11点と3リバウンドに2アシストで貢献。



総括


ウニカハがタレントで上回るバレンシアをディフェンスで完封する見事な勝利だった。


バレンシアはウニカハのディフェンスの前にTOが大量に出た上にフィニッシュや阻まれ、タフショットを強いられるなど最後まで打開出来なかった。


バレンシアのFGが32%、スコアリーダーが9点という部分からもウニカハのディフェンスがどれだけ素晴らしかったのかが分かる。


バレンシアはFT以外に効果的な得点源を作れなかった。


一方でウニカハは中でも外でも良い確率でショットを打ち、ディフェンスがオフェンスに良いリズムをもたらすなどトランジションだけでなくハーフコートにもいい影響を与えた。


バレンシアは負けが増えてきてプレイオフ圏内でも下位枠にいる時間が長くなってきたので4大チーム以外で負けてるのは痛い。


一方でウニカハはブリズエラが抜けたチームで終盤に2位にいるという信じられない強さを発揮しており、ウニカハの強さはブリズエラだけでなく何年も主力が同じ積み重ねによるチーム力ということが分かる。


昨季は国王杯優勝のサプライズがあったが、今季はRSでこのまま2位をキープするようなら面白いので是非この好調を維持してほしい。