今回はスペインACBからサラゴサとバレンシアのカードをピックアップ。


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リーグ11位でプレイオフ圏外のサラゴサと5位でプレイオフ圏内のバレンシアとの試合は実力差が出る形になった。



1Q


サラゴサはアウトサイドシュートこそ入らないが、インサイドへのアタックなどで10-0と8-0のランからリードする。


バレンシアはインサイドでもフィニッシュ出来ず、アテンプトを寄せた3Pも低確率で7点ビハインドで終える。


サラゴサはユスタのプットバック、ワットのフェイドアウェイミドル、ヘインズのドライブ、メンチアのプットバック、ヘインズのドライブ、ワットのアリウープ、ヘインズのドライブなどで得点。


バレンシアはデイビースとジョーンズとロバートソンの3P、リュバースのミドルなどで得点。



2Q


サラゴサはTOが大量に出てしまうが、大量のFTと高確率のペイントアタックを得点源にしてリードはキープ。


バレンシアはORを大量に取ってポゼッションを増やし、数で攻めて3点差に詰め寄って折り返す。


サラゴサはスリマノヴィッチのプットバック、マクファーデンの3P、スリマノヴィッチのカット、P&Rからワットのダイブとポストフック、ユスタのドライブなどで得点


バレンシアはオジェレイのコーナー3Pとドライブ、ロペスとリュバースのブレイク、オジェレイのC&F、イングリスのプットバック、ハーパーとジョーンズの3Pなどで得点。



3Q


サラゴサはインサイド、アウトサイドともに高確率かつFTも大量となるが、ディフェンスで優位に立てず。


バレンシアは2P71%、3P37%の超効率的オフェンスに加えてFTもサラゴサよりもらって1点ビハインドに詰めて最終Qへ。


サラゴサはヘインズのコーナー3P、ワットのカット、ユスタのドライブと3P、クラヴィッチのFT、スリマノヴィッチの3Pなどで得点。


バレンシアはデイビースの3P、オジェレイのC&F、リュバースのドライブ、ロペスのカットとドライブなどで得点。



4Q


サラゴサはディフェンスで圧を掛けられると急激にTOが増えて、アウトサイドシュートを打つことすら出来ずブレーキとなる。


バレンシアはディフェンスで優位に立つとトランジションからのフィニッシュやFTを逆転と突き放しの糧にして10点差で勝利した。


サラゴサはスリマノヴィッチの3Pとドライブとカット、ワットのC&F、ユスタのカット、ワットのポストプレイとプットバック、ヘインズのドライブ、ロペスのブレイクなどで得点。


バレンシアはジョーンズのドライブ、オジェレイの連続コーナー3P、ハーパーのブレイク、デイビースのカット、オジェレイとジョーンズのブレイクなどで得点。



チームスタッツ


チームスタッツは3Pがサラゴサ4/15で27%、バレンシアは10/33で30%と確率と成功数でバレンシアが上回った。


2Pはサラゴサが21/40で52%、バレンシアは19/35で54%と確率はバレンシア、成功数はサラゴサが上回った。


FG全体ではサラゴサが25/55で45%、バレンシアは29/68で43%と確率でサラゴサ、成功数でバレンシアが上回った。


FTはサラゴサが21/27で78%、バレンシアは17/29で59%と確率と成功数でサラゴサが上回った。


リバウンドはサラゴサがOR10本のトータル43本、バレンシアはOR11本のトータル32本でサラゴサが優勢だった。


TOはサラゴサが18個、バレンシアが9個でサラゴサは倍のミスが出た。



個人スタッツ


個人ではサラゴサのサンチ・ユスタがシュートやオフボールでの合わせ、FTでゲームハイの21点とチームトップの11リバウンドに2アシストでダブルダブルの活躍。


ミッチェル・ワットはポストプレイやプットバックなどで18点と8リバウンドでインサイド中心に活躍。


勝ったバレンシアはセミ・オジェレイはシュートやドライブなどでゲームハイタイの21点と3リバウンドに3アシストでマルチに活躍。


ブランドン・デイビースはシュートなどで14点と4リバウンドで貢献。



総括


試合の大半の時間でサラゴサがリードしていたが、4Qで一気にディフェンスのギアを上げたバレンシアがお手本のような逆転勝ちを見せた。


サラゴサの敗因はなんと言ってもバレンシアの倍犯したTOであり、逆転されたからのクラッチタイムでは追い付くチャンスはありながらTOの連発から一気に差が広がることになった。


ディフェンスから着々とチャンスを狙っていたバレンシアはとからのブレイクで確実に逆転するなど見事だった。


サラゴサはインサイドでの優位性やFTを確実に決めていただけにTOが勿体なさすぎた。


これでサラゴサは借金が増え、今季もプレイオフに出場するのは難しそうである。


バレンシアも好調だった序盤から順位は落としてしまっているが、プレイオフ圏内は確保しており、逃すことはなさそう。


国王杯も控えているので昨季のウニカハのようにサプライズを起こしてくれるチームの出場に期待したい。


特にレアルは国内でもユーロリーグでも圧倒的すぎるので脅かすチームが出て欲しい。