今回はスペインACB18節からバレンシアとリオ・ブレオガンのカードをピックアップ。


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5位のバレンシアと16位のバレンシアで明暗が分かれている両者の試合は順当な結果になった。



1Q


バレンシアはORを大量に獲得してFTも大量に獲得するなど開始からの8-0のランなどで得点を積み重ねる。


ブレオガンはアウトサイドシュートを6割以上の超高確率で決めて得点源にすると徐々に追い付いて同点で終える。


バレンシアはデイビースのミドル、オジェレイのハイローとカット、イングリスのプットバック、オジェレイのトランジション3P、プラディラのカット、ヨヴィッチのドライブなどで得点。


ブレオガンはマクレモアのミドルとコーナー3P、ナキッチとモミロフの4連続3P、マクレモアのドライブなどで得点。



2Q


バレンシアはアウトサイドシュートを5割で決めるが、ORは取れずペイント内でもフィニッシュを阻まれるなどインサイドで苦戦する。


ブレオガンはORを大量に取ってセカンドチャンスなどペイントアタックから2Pを7割以上で決めて5点リードで折り返す。


バレンシアはプエートのC&F、デイビースのミドルと連続3P、オジェレイとパンゴスのコーナー3P、パンゴスのステップバックミドルなどで得点。


ブレオガンはジョゲラのカット、ポライトの連続3P、ルダンのカット、ジョゲラのミドルとアリウープ、ルダンのブレイクとダイブ、ナキッチのプットバック、ガルシアのドライブなどで得点。



3Q


バレンシアはORを大量に取るが、アウトサイドシュートが壊滅的でFG31%と低調でFTに頼らざるを得なくなりビハインドが広がる。


ブレオガンはFTが半分未満しか決まらないが、アウトサイドシュートは好調で9点リードに広げて最終Qへ。


バレンシアはオジェレイのプットバック、デイビースのドライブ、リュバースのドライブと3Pなどで得点。


ブレオガンはモミロフとポライトの3P、モミロフのドライブ、フェルナンデスの3P、マクレモアのドライブ、ポライトの3P、ガルシアのミドルなどで得点。



4Q


バレンシアは再びORを大量に取りつつTOを出さないなど13-0のランで逆転するとファウルゲームも凌ぐ。


ブレオガンはTOこそ少ないが、FGは23%で急激に失速し、FTもまともに貰えない上に入らないなど8点差で逆転負けとなった。


バレンシアはジョーンズの3P、デイビースのドライブ、オジェレイのC&Fとミドル、ロペスのカット、デイビースのドライブ、オジェレイの3P、ジョーンズのフェイドアウェイミドルとドライブ、パンゴスとロペスのドライブなどで得点。


ブレオガンはモミロフとポライトの3P、サジャスのミドルとハイローなどで得点。



チームスタッツ


チームスタッツは3Pがバレンシア8/26で31%、ブレオガンは13/32で41%と確率と成功数でブレオガンが圧倒。


2Pはバレンシアが21/42で50%、ブレオガンは15/28で54%と確率はブレオガンで成功数はバレンシアが上回った。


FG全体ではバレンシアが29/68で43%、ブレオガンは28/60で47%と確率はブレオガンで成功数はバレンシアが上回った。


FTはバレンシア22/29で76%、ブレオガンは11/21で52%と確率と成功数でバレンシアが大幅に上回った。


リバウンドはバレンシアがOR17本のトータル41本、ブレオガンはOR7本のトータル32本でバレンシアが圧倒的に優勢だった。


TOはバレンシア7個、ブレオガンは11個で両チーム少なかった。


個人スタッツ



個人ではバレンシアのブランドン・デイビースがシュートやドライブなどでゲームハイの21点と7リバウンドに5アシストでマルチに大活躍。


セミ・オジェレイはシュートやオフボールの合わせなどでゲームハイタイの21点と7リバウンドに2アシストで貢献。


負けたブレオガンはアンソニー・ポライトが3P4/5など抜群のシュートタッチからチームハイの14点と3リバウンドに2アシストで活躍。


ステファン・モミロフはシュート中心に13点と2リバウンドに1アシストを記録。



総括


バレンシアが終盤に大型ランで捲るという格上らしい勝ち方だった。


ブレオガンもチームスタッツを見れば分かる通りオフェンスは悪くなかったというかバレンシア以上だった。


シュートが凄まじい確率で決まってTOも多くなくバランス良いオフェンスを展開していたのだが、リバウンドでセカンドチャンスを与えまくってしまったこととFTを半分しか決められなかったことが敗因となった。


リバウンドはバレンシアのビッグマンが強烈なので仕方ないかもしれないが、折角FTを20本以上もらったのに半分しか決められなかったのは痛かった。


ORをあれだけ取られてもFT次第では勝てた試合ということを考えれば格上相手に大金星もあり得た勿体無い試合だった。


バレンシアは好調だった序盤から少しずつ順位が落ちてきており、ついにプレイオフ下位枠になってしまった。


まだRSは続くのでここから再び上位枠に上がる可能性もあり、レアルとバルサが同じブロックになるようにバレンシアが調整してくれたら面白い。


ブレオガンは今季もプレイオフは間違いなく不可能だと思うと同時の降格圏からは近い位置にあるのでまだ気を抜けない。


ACB終盤戦もプレイオフ出場チームに代わり映えはないかもしれないが、順位はブロックの関係で大事な要素なので上位争いには注目したい。