今回はイタリアLBA8節からオリンピア・ミラノとヴェネツィアのカードをピックアップ。


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ここまで1敗のみで良いスタートダッシュを切ったヴェネツィアと貯金1でユーロリーグのみならず国内でもロスターに見合わない成績となっているミラノの試合は一方的なものになった。



1Q


ミラノはTOが大量に出るが、FTをパーフェクトで決めてアウトサイドもインサイドも5割以上で決めるなど大きくリード。


ヴェネツィアはアテンプトの8割を費やした3Pが1本しか決まらず、得点手段に欠くと8点ビハインドで終える。


ミラノはシールズのFT、ヴォイトマンのターンアラウンドミドル、メッリのミドルと3P、シールズとホールの3P、ホールのFTと3P、ウィルチャーのポストプレイで得点。


ヴェネツィアはシムズの3P、カサリンのFT、テシトリのプットバックとFT、ブラウンのドライブ、タッカーのブレイク、ブラウンとシールズのFTで得点。



2Q


ミラノはアウトサイドシュートの確率は落ちるが、インサイドでのフィニッシュとFTを得点源にしてリードを広げる。


ヴェネツィアはTOが凄まじく頻発した上にFG33%と低確率に抑えられて16点ビハインドで折り返し。


ミラノはホールのドライブ、カマゲートとボートラニとローのFT、ボートラニのカットとミドル、シールズのドライブ、ミロティッチとシールズの3P、ホールのドライブで得点。


ヴェネツィアはウィルチャーの3P、タッカーのアリウープ、ブラウンの3Pとブレイクで得点。



3Q


ミラノは再びアウトサイドシュートを高確率で決め出し、引き続きFTとインサイドでのフィニッシュも高確率で更に引き離す。


ヴェネツィアは出だしで10-0のランを食らってしまい、FG7割と高確率のオフェンスでもアテンプトの少なさから28点ビハインドで最終Qへ。


ミラノはヴォイトマンのミドル、ミロティッチとシールズのドライブ、ヴォイトマンのドライブから3点プレイ、シールズの3P、ローのFT、ミロティッチのドライブと3P、ミロティッチのプットバック、ホールの3P、カルーソのダイブ、ボートラニのプルアップミドル、ホールのドライブで得点。


ヴェネツィアはテシトリのFT、オコーネルの3P、ウィルチャーのC&F、ウィルチャーの3P、ブルックスのC&F、タッカーのFTとドライブとコーナー3Pで得点。



4Q


ミラノはガベージタイムに入っても最後までFG62%で高確率を譲らず圧倒的な大差をキープしてクロージング。


ヴェネツィアは11本も貰ったFTを高確率なアウトサイドシュートで追い掛けるが、差が大きすぎて23点差での大敗となった。


ミラノはボートラニとリッチの3P、ホールのミドル、カマゲートのポストプレイ、フラッカドリの3P、カマゲートのC&Fとプットバック、フラッカドリのFTで得点。


ヴェネツィアはデニコラオとブルックスの3P、シムズの連続FT、オコーネルのカット、シムズのFT、ウィルチャーのFT、カサリンのプルアップミドル、オコーネルの3P、ウィルチャーのFTとポストプレイ、テシトリのダイブで得点。



チームスタッツ


チームスタッツは3Pがミラノ12/28で43%、ヴェネツィアは9/30で30%とミラノが確率と成功数で圧倒。


2Pはミラノが22/34で64.7%、ヴェネツィアは15/23で65.2%と確率はヴェネツィアで成功数はミラノが上回った。


FG全体ではミラノが34/62で55%、ヴェネツィアは24/53で45%と成功数と確率でミラノが大幅に上回った。


FTはミラノが15/17で88%、ヴェネツィアは15/21で71%と成功数は同じながら確率はミラノが上回った。


リバウンドはミラノがOR8本のトータル35本、ヴェネツィアはOR5本のトータル25本でミラノが優勢だった。


TOはミラノが12個、ヴェネツィアは16個でミラノがミスの少なさでも上回った。



個人スタッツ


個人ではミラノのデボン・ホールはシュートやドライブなどでゲームハイの19点と5リバウンドに2アシストで活躍。


シャボン・シールズもシュートやドライブなどでゲームハイタイの19点と3リバウンドにチームトップタイの6アシストで貢献。


負けたヴェネツィアはカイル・ウィルチャーがシュートやポストプレイなどでチームトップんl14点と2リバウンドに2アシストで活躍。


バリー・ブラウンはシュートやドライブなどで11点と1リバウンドに3アシストを記録。



総括


ミラノがタレント軍団らしい攻守ともに圧倒的な内容で一蹴した。


本来ならメンバー的にボローニャ以外の相手であれば毎回これくらい圧倒的な勝利でないといけないくらい国内ではずば抜けたロスターなので今の成績的にホッとした試合になったかもしれない。


ホール、シールズとヨーロッパでもトップクラスのウイングがペリメーターで大きなアドバンテージを持ってきたことでミラノは中でも外でも有利にオフェンスを展開出来た。


ディフェンスでもヴェネツィアの得点源であるタッカーに得意なトランジションやドライブで好きにさせなかったのも見事だった。


代わりにヴェネツィアはウィルチャーが内外でミラノのスーパービッグマン相手にチームハイの得点で意地を見せた。


これでヴェネツィアは2敗目となるが、依然上位でタレント軍団で編成した効果が出ている。


一方でミラノは予算やメンバーを考えればユーロリーグで毎年下位に位置するのもヤバいくらいなのに国内で今の成績は流石に信じられない体たらくと言える。


今季もヨーロッパトップクラスなのはもちろん、ヨーロッパNo.1プレイヤーのミロティッチが加入して今の位置は正直あり得ないレベルの酷さだろう。


メッシーナが許されてる理由が国内ではなんとか優勝している部分にあると思っていたので今季ここから優勝したとしてもファンからしたら受け入れ難い気がする。


なのでユーロリーグ記事でも述べたが、この成績の中メッシーナとの延長契約をしたフロントは正気の沙汰とは思えない。


ミラノがここから上位に行くのか、中位のままプレイオフに進出するのか注視しておきたい。