今回はイタリアLBA7節からペーザロとトルトナのカードをピックアップ。


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負け越しのペーザロと勝率5割のトルトナで互いに中位以下同士の対戦はハイスコアゲームになった。



1Q


ペーザロはTOを出さずに2Pを8割の超高確率で得点していくが、ディフェンスで失点を抑えられず大きくビハインドを負う。


トルトナはアウトサイドもインサイドも5割以上の高確率で15-0の巨大ランに成功し9点リードで終える。


ペーザロはマッツォーラのフェイドアウェイミドル、バンフォースの3P、トッテのブレイク、ブリートのドライブ、バンフォースのジャンプストップから3点プレイ、マッカラムのドライブ、バンフォースのミドル、モケヴィシャスのアリウープで得点。


トルトナはドームのポストプレイ、ダウのFTとドライブ、ウィームスのミドル、カンディとドームの3P、ウィームスのドライブ、ドームのプットバック、トーマスのC&F、ウィームスのミドルから3点プレイ、カンディとバルダッソの3Pで得点。



2Q


ペーザロはFTは貰えない代わりに3P5割、2P6割で効率的に得点するとディフェンスにも影響して逆転する。


トルトナはアウトサイドシュートが急激に落ち出し、インサイドでの得点が中心となるが3点ビハインドで折り返し。


ペーザロはブリートのドライブ、モケヴィシャスのドライブ、ブリートのミドルとプットバックと3P、ヴィスコンティとタンボーネの3P、トッテのフェイドアウェイミドルとミドル、マッツォーラのコーナー3P、バンフォースのロング3P、トッテのプットバックで得点。


トルトナはダウのミドル、ウィームスのカット、ダウの連続FT、ウィームスの3P、ドームのFTとプットバック、ウィームスのティップインで得点。



3Q


ペーザロはTOが大量に出てしまい早々に大型ランを食らって逆転されると、アテンプトの少なさからFG6割で決めても追いかける形に。


トルトナはアウトサイドシュートをほとんど打たず、2Pを11/13で決めるなどトランジション中心に14-0のランから入って8点リードで最終Qへ。


ペーザロはモケヴィシャスのC&Fから3点プレイ、バンフォースのフェイドアウェイジャンパー、タンボーネとフォードの3P、モケヴィシャスのダイブからの3点プレイとC&Fで得点。


トルトナはラドセヴィッチのミドル、ウィームスのFT、P&Rからラドセヴィッチのダイブ、ドームのプットバック、ウィームスのターンミドル、ラドセヴィッチのブレイク、ダウのドライブ、ドームのポストプレイ、トーマスのC&F、ドームのカット、トーマスのポストプレイ、バルダッソの3P、トーマスのダイブで得点。



4Q


ペーザロはアウトサイドもインサイドも5割で決めつつ大量のFTも8割で決めるなど小型ランを断続的に出して逆転。


トルトナはインサイドでは高確率でフィニッシュするが、アウトサイドシュートとFTはほとんど入らず、ファウルゲームも実らず4点差で敗北となった。


ペーザロはビスコンティのFT、タンボーネとビスコンティとバンフォースとビスコンティの3P、ビスコンティとトッテのFT、フォードのドライブ、トッテのアリウープ、バンフォースのドライブ、トッテとバンフォースとマッツォーラとブリートとバンフォースのFTで得点。


トルトナはドームの3P、トーマスのダイブ、ストラウティンズのベースラインカット、ウィームスのステップバックミドル、ダウのフローターとドライブ、ドームのFT、ダウのドライブ、バルダッソの3Pで得点。



チームスタッツ


チームスタッツは3Pがペーザロが11/26で42%、トルトナは8/27で30%とペーザロが確率と成功数で上回った。


2Pはペーザロが23/35で66%、トルトナは28/40で70%と両チーム凄まじい高確率だったが、確率と成功数でトルトナが上回った。


FG全体ではペーザロが34/61で56%、トルトナは36/67で54%と確率はペーザロで成功数はトルトナが上回った。


FTはペーザロが17/20で85%、トルトナは12/19で63%と成功数と確率でペーザロが上回った。


リバウンドはペーザロがOR4本のトータル27本、トルトナはOR10本のトータル35本でトルトナが圧倒した。


TOはペーザロが10個、トルトナは11個で両チームともにミスが少なく、ペーザロが上回った。



個人スタッツ


個人ではペーザロのスコット・バンフォースがシュートやFTでチームハイの19点と1リバウンドに4アシストで得点を牽引。


リカルド・ビスコンティはもシュートとFTを高確率で決めて14点と1リバウンドに1アシストで貢献。


負けたトルトナはマイク・ドームがシュートやポストプレイ、プットバックなどでゲームハイの21点とチームトップの15リバウンドに1アシスト2部門トップかつダブルダブルの大活躍。


カイル・ウィームスはミドルを大量に決めて20点と4リバウンドに2アシストで貢献。



総括


ハイスコアの試合だったが、大型ランを何度も出したトルトナと小さいランを断続的に出したペーザロで対照的だった。


アウトサイドでもインサイドでもFTでも確率の良かったペーザロに対して2Pのみでしか高確率を記録出来なかったトルトナで勝敗が別れた。


トルトナはFTを与えすぎたのも勿体無く、ペーザロ全体のFTが20本だったのに4Qだけで17本も打たせたのは大きな敗因と言って間違いない要素だった。


ペーザロはこのFTを高確率で決めたのも見事だった。


ペーザロはまだ勝率5割には遠いが、順位が上の相手に勝って中位まで浮上出来たのは大きい。


一方トルトナはこれで勝率5割を切ってしまい、各ポジションにユーロリーグでプレイしてもおかしくない選手を揃えたチームとしては見合っていない成績になっている。


個人的にトルトナはヴェネツィアとともに2強に対抗出来うる可能性があるチームと思っていたので上位のヴェネツィアとここまで差が付くとは思っていなかった。


しかもドームのエフェスへの移籍が決まっており、ただでさえ勝てていないチームからチーム1のタレントがいなくなるのは厳しいかもしれない。


シーズン中でも容赦なく引き抜かれるのはヨーロッパでは当たり前に起こる光景であり、ユーロリーグチームもNBAにはなす術なく引き抜かれるので弱肉強食ぶりはアジアとは比にならない。


ドームは毎年ユーロリーグに行くと思いつつなぜかオフになると早々に中堅チームと複数年契約を交わす不思議な存在だったのでようやくユーロリーグでのプレイが決まったのは楽しみでもある。


実は日本のチームに予想する際も各チームで上位の存在だったが、先述の契約が早く決まる関係で毎年予想から外れる選手でもあったので、ユーロリーグでも問題なく活躍すると予想出来ることから日本でのプレイはしばらくなさそうなのは残念でもある。


エフェスには過去に名古屋加入を予想したウィリスもおり、ついに2人ともユーロリーグでプレイし同僚になるとは驚きである。


スペーシングの取れる強力な2人のコンビは楽しみである。


エフェスに限らず今季はユーロリーグチームで故障者が大量に出ているチームが多いので非ユーロリーグチームの引き抜きは今後も起きそうで戦々恐々なチームは多いかもしれない。


その引き抜きでチーム状況や成績にも影響が出るチームが出るならば上位チームも安心できないし下位チームもチャンスがあるかもしれないので各リーグ、各チームの動向にも注視したい。