今回はイタリアLBA6節からピストイアとヴェネツィアのカードをピックアップ。


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ここまで1勝のみのピストイアと全勝のヴェネツィアという対照的な成績のカードだが、結果は予想外の試合となった。



1Q


ピストイアはインサイドでもアウトサイドでも好調でFG62%の効率的オフェンスで大きく先行する。


ヴェネツィアはORを大量に取ってポゼッションを増やすが、TOも多く出て失点に繋がるなど8点ビハインドで終える。


ピストイアはウィリスのフローターとプルアップ3P、オグベイデのアリウープとハイロー、バーナードのFT、ムーアの3P、ウィリスのドライブ、バーナードのC&S3P、ムーアのプットバックとドライブ、バーナードもスポットアップ3Pで得点。


ヴェネツィアはテシトリのカット、スピッスのドライブ、カサリンのブレイク、テシトリのプットバックと3P、オコーネルのドライブ、ブラウンのミドル、スピッスのドライブで得点。



2Q


ピストイアは一転してアウトサイドでもインサイドでも決定率が下がり、得点ペースも落ちるなど少し詰められる。


ヴェネツィアもアウトサイドシュートはほぼ全滅となるが、インサイドでのフィニッシュやFTを得点源にして7点ビハインドに詰めて折り返し。


ピストイアはムーアのドライブ、ホーキンスとウィリスの3P、ウィリスのドライブ、バーナードの3P、ウィートルのFT、バーナードのポストフェイドアウェイミドル、オグベイデのターンアラウンドミドルで得点。


ヴェネツィアはオコーネルのドライブ、ニコラオのFT、ウィルチャーのFHOドライブ、シムズのFT、テシトリのポストプレイ、タッカーの3PとFT、テシトリのポストフック、ブルックスのブレイク、カサリンのプットバックで得点。



3Q


ピストイアは3Pを8割の超高確率で決めるが、2Pの低確率とTOの頻発によりリードを少しずつ溶かしてしまう。


ヴェネツィアは依然FGが35%でオンプレイの得点に苦しむが、FTは7/7のパーフェクトで決めて5点ビハインドに詰めて最終Qへ。


ピストイアはムーアのFTとミドル、ウィリスの3P、ホーキンスのプットバック、バーナードのプットバックと3連続3P、ムーアのドライブで得点。


ヴェネツィアはタッカーのFTとスティールからのブレイク、スピッスの3P、テシトリのC&F、タッカーのブレイクから3点プレイ、テシトリのFT、ブラウンとタッカーの3P、ウィルチャーのFTとプットバックで得点。



4Q


ピストイアはTOが多く出るが2Pを75%の超高確率で決めるなど8-0のランで抜け出すと追い付かせることなくクロージングに入る。


ヴェネツィアはインサイドで順調にフィニッシュする一方で離されてからアテンプトを費やした3Pが尽く外れて8点差で敗北となった。


ピストイアはキアロのハイロー、ウィートルのポストプレイ、ホーキンスとキアロとムーアの3P、ウィートルのブレイク、オグベイデのカットから3点プレイとダイブ、バーナードのFTで得点。


ヴェネツィアはウィルチャーの3P、スピッスのFT、ブラウンのプルアップミドル、テシトリのポストプレイ、ブラウンのドライブ、テシトリのダイブとポストフック、ブラウンのドライブで得点。



チームスタッツ


チームスタッツは3Pがピストイア12/27で44%、ヴェネツィアは6/35で17%と確率と成功数でピストイアが大きく上回った。


2Pはピストイアが21/38で55%、ヴェネツィアは23/44で52%と確率はピストイアで成功数はヴェネツィアが上回った。


FG全体ではピストイアが33/65で51%、ヴェネツィアは29/79で37%と確率と成功数でピストイアが圧倒。


FTはピストイアが7/11で64%、ヴェネツィアは13/15で87%と確率と成功数でヴェネツィアが上回った。


リバウンドはピストイアがOR8本のトータル39本、ヴェネツィアはOR20本のトータル45本でヴェネツィアが圧倒。


TOはピストイアが12個、ヴェネツィアは9個でヴェネツィアはミスが少なかった。



個人スタッツ


個人ではピストイアのジョードン・バーナードがシュートやプットバックなどでゲームハイの26点と5リバウンドで得点を牽引。


チャーリー・ムーアはシュートやドライブなどで18点と3リバウンドにチームトップの7アシストでスコアリングとゲームメイク両面で活躍。


負けたヴェネツィアはアメデオ・テシトリがプットバックやポストプレイなどでチームハイの21点と7リバウンドに1アシストで活躍。


レイジョン・タッカーはシュートやドライブなどで17点とチームトップの8リバウンドに1アシストで貢献。



総括


終始格下のピストイアがリードする形でヴェネツィアは攻守で苦しんだ。


ピストイアはアウトサイドシュートが好調なこともあり、インサイドへのアタックも効果的に決まる相乗効果が生まれた。


シュートが得意というわけはないバーナードのシュートタッチは特に素晴らしく、持ち味のドライブがほとんど見られないほどシュートに寄せるプレイで貢献した。


ヴェネツィアはテシトリとタッカーが奮闘するも、シムズやウィルチャーなど他のスター選手の援護が得られなかった。


ピストイアはこれでようやく2勝と苦しんでいるが、今節に近いパフォーマンスが出来るなら下位チームとの試合ではもう少し勝ち星が拾えそうではある。


ヴェネツィアは個人的にトルトナともに2強に対抗が期待出来るチームだと思っており、トルトナがスタートダッシュで躓いた今はなるべく上位を維持してほしい。


他では2強の一角であるミラノもスタートダッシュに失敗しており、ユーロリーグだけでなく今季は国内でもロスターに見合わない結果で終わらないことを願いたい。


流石に国内ではプレイオフを逃すことはないはずだが、これだけユーロリーグでやらかしているメッシーナが解任どころか契約延長というのは理解が難しい。


ミラノの動向も注目したい。