インド・スーパー・リーグ開幕間近 | un piquillo de amarillo

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リーガ・エスパニョーラのサッカークラブ、ビジャレアルCFの歩みの記録

インドにサッカーの新リーグ、インディアン・スーパー・リーグが誕生しました。Qoly.jpの記事が詳しい。日本では「デルピエロやトレゼゲがインドの新リーグに移籍」と報じられており、数年前にも同じようなニュースがあったことを思い出しました。

2012年に開催されるはずだった、ベンガル・プレミア・リーグ・サッカー(PLS)というやつです。やはり「カンナヴァーロなどのスター選手がインドに移籍」と報じられましたが、その後は音沙汰なしでした。案の定ですが、資金難により延期→中止となったようです。このリーグはそれぞれのチームのオーナーが招待監督1人、招待選手1人、外国人選手2人、アジア枠1人を入札で振り分けた点がユニークでした。

2012年版は西ベンガル州のみのリーグでしたが、2014年版はインド全域。首都デリー、ムンバイ、コルカタ、チェンナイなどに加えて北東インドからも1クラブが参加しており、地域的なバランスにもかなり配慮されてそう。





2012年版と2014年版のリーグについて、招待選手と招待監督を列挙してみます。招待選手に関しては、2012年はアイコン・プレーヤー、2014年はマーキー・プレーヤーという表現が用いられています。

2012 ベンガル・プレミア・リーグ・サッカー
招待選手6人 : クレスポ(ARG)、カンナヴァーロ(ITA)、ファウラー(ENG)、ピレス(FRA)、オコチャ(NGA)、ソリン(ARG)
招待監督6人 : Thordarson(ISL)、エチェベリ(BOL)、リード(ENG)、コウト(POR)、Siasia(NGA)、バーンズ(ENG)

2014 インディアン・スーパー・リーグ
招待選手8人 : ルイス・ガルシア(ESP)、デルピエロ(ITA)、ピレス(FRA)、トレゼゲ(FRA)、ユングベリ(SWE)、ジェームズ(ENG)、カプデビラ(ESP)、1名未定
招待監督8人 : アントニオ・ロペス(ESP)、フェルトホーフェン(NED)、ジーコ(BRA)、コロンバ(ITA)、リード(ENG)、ジェームズ(ENG)※選手兼任、ハーバート(AUS)、1名未定


選手や監督のネームバリューは同じくらいか。2014年のスーパー・リーグの顔ぶれを見ると、ルイス・ガルシア、デルピエロ、ピレス、ジェームズと、なんとなくインド風(?)の顔立ちの選手が多いように思います。ピレスと監督のピーター・リードは2012年から続けて登場。ピレスは3年以上も所属クラブがなかったようですが、プレーできる状態なのでしょうか。

インドでは2007年から全国リーグのIリーグが開催されているため、新リーグの開催時期も気になります。スーパー・リーグは2014年10月に開幕して12月に閉幕。その後12月にIリーグ2014-15が開幕するようで、開催時期はずらしてあるようです。


スーパー・リーグは全8クラブが新設されたクラブで、Iリーグと被るクラブはありません。ですが、インドのサッカー選手層がそんなに厚いわけがない。かなりの割合でIリーガーがスライドして参加するのでしょう。

両リーグとも全インドサッカー連盟が主催であることを考えても、実態は「新リーグ」というよりも「インドサッカーに世界的な注目を集めることを目的とした華やかなプレシーズン大会」のような気がします。

「プレシーズン大会」を「新リーグ」に言い換えるだけで世界的な注目度が変わる。物は言いようですね。


※後半部分はインドサッカーへの偏見が交じっています。