関西サッカーリーグ FC大阪対奈良クラブほか | un piquillo de amarillo

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リーガ・エスパニョーラのサッカークラブ、ビジャレアルCFの歩みの記録


もう10日も前ですが、8月30日(土)、大阪府鶴見区の鶴見緑地球技場で行われた「FC大阪奈良クラブ」「関大FC2008アルテリーヴォ和歌山」の試合を観戦しました。

この日の試合前の順位。
2014年 関西サッカーリーグ1部 順位表(第10節終了・7月21日時点)
順位 試合数 勝ち点

1位 10試合 22 FC大阪
2位 10試合 21 奈良クラブ
3位 10試合 14 アルテリーヴォ和歌山
4位 10試合 16 バンディオンセ加古川
5位 10試合 11 レイジェンド滋賀FC
6位 10試合 11 アミティエSC京都
7位 10試合  8 関大FC2008
8位 10試合  6 阪南大クラブ


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11:30キックオフ
FC大阪 2-6 奈良クラブ

奈良ク  : 10’、37’、43’、45’、57’、63’
FC大阪 : 66’、75’

鶴見緑地球技場に着いたのは試合開始10分前。きれいなお姉さんたちに出迎えられてスタジアムに入ると、観客席入口にはたこ焼きやかき氷を売る売店が設置され、似顔絵書きも営業していました。お姉さんたちはFC大阪の「広報ガールズ」だったそうです。

とりあえずホーム側の客席に座ると、エスコートキッズを連れて選手が入場するところでした。FC大阪のコアサポーターは5人で、ひとりは丸いプラスチック容器を太鼓がわりに叩いていました。その他にも10数人がFC大阪のユニフォームを着ていましたが、声を出しているサポーターは最前列の5人だけ。ユニフォームを着ている観客もコアサポーターとはやや距離を置いていました。コアサポーターは少ないのですが、ハーフタイムにはFC大阪の後援会長がピッチに登場して広報ガールズを紹介。また、選手交代時には女性の声で選手名が紹介されます。非Jクラブ屈指の売上を誇るというクラブ側の熱意を感じました。

逆側には奈良クラブのサポーター/ファンが大挙して陣取っており、コールリーダーらしき男性が大群の統率を取っていました。少なくとも100人、おそらく200人-300人ほどのサポーターがいたのは明らかで、大小の旗を20-30枚ほど揺らしながら統率のとれたチャントを送っていました。公式記録による観客数は1,200人でしたが、奈良クラブ側の観客が7割ほどを占めていたように思います。



水色はFC大阪のサポーター。観客席奥のビッグフラッグは奈良クラブ。


試合後にサポーターにあいさつする奈良クラブの選手。選手とサポーターとの距離が近い。


首位FC大阪と2位の奈良クラブが顔を合わせたこの試合、アウェーの奈良クラブが6-2で大勝しました。昨年優勝・現在首位のクラブとは思えないほど展開力がなく、フォワードまでボールが回りません。外国人3選手はいずれも6月から8月に加入したばかりのようで、連携を深められていないようです。後半には187cmのFW御給匠が途中出場。はじめは御給だと知らずに観ており、大柄なターゲットマンによるポストプレーに切り替えたのかと思いました。この試合での御給は常に動いてボールをもらいたがっていましたが、この試合ではうまく機能していませんでした。

奈良クラブの左FW鶴見聡貴選手は常に相手の脅威になっていました。42分にはフィードに抜け出して競り合いに勝利し、強烈なシュートで得点。45分には下がってボールを受けてからのパスでアシストを記録。奈良クラブはシュナイダー潤之介が出ていたようですが、短髪だったため気づけず。岡山一成は出場機会がありませんでした。

この試合の結果、奈良クラブがFC大阪を逆転して首位に立ちました。奈良クラブは順位表下位の大学勢2チームとの試合を残しており、地決出場枠は奈良クラブが奪いそう。



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14:00キックオフ
関大FC2008 0-5 アルテリーヴォ和歌山

関大FC : なし
和歌山  :

先ほどまでの観客1,200人が一気にスタンドから去り、この日の第2試合の観客はわずか300人でした。アルテリーヴォ和歌山のサポーターは10人程度。奈良クラブと同じくJリーグ入りを目指すクラブですが、それにしては少なく感じます。3位対7位という順位どおり、アルテリーヴォ和歌山が関大FC2008に5-0で圧勝。

アルテリーヴォの背番号9、4-1-4-1のアンカーを務めていた高瀬龍舞選手がひときわ目を引きました。ボールを受けてはワンタッチかツータッチで捌くのですが、キックがうまいだけでなく判断力が抜群で、プレーの意図が伝わってきます。昨年まではFC大阪にいたようですが、プロ経歴がないのが不思議なほど、このメンバーの中では目立っていました。

関大FCは鹿島ユース出身のCB堀之内航平選手が綺麗なラインコントロールを見せます。182cmとサイズもあり、立ち振る舞いも美しかったのですが、人を相手にするプレーは今一つ。一方の和歌山は今時珍しくスイーパーを置いており、ベテランの三本菅崇選手がぎこちなくプレーしていました。プロ経験があって実績十分の三本菅選手ですが、和歌山の守備陣全体が快速FWに不安があるからスイーパーシステムなんだろうか。


試合後の順位はこんな感じ。
2014年 関西サッカーリーグ1部 順位表(第11節終了・8月31日時点)
順位 試合数 勝ち点

1位 11試合 24 奈良クラブ(↑)
2位 11試合 22 FC大阪(↓)
3位 11試合 17 アルテリーヴォ和歌山

4位 10試合 16 バンディオンセ加古川
5位 10試合 11 レイジェンド滋賀FC
6位 10試合 11 アミティエSC京都
7位 11試合  8 関大FC2008
8位 10試合  6 阪南大クラブ