2014-15 Fリーグ 駒沢セントラル | un piquillo de amarillo

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リーガ・エスパニョーラのサッカークラブ、ビジャレアルCFの歩みの記録

2014-15 Fリーグ 第9節
駒沢オリンピック公園総合運動場体育館 セントラル開催



かなり前ですが、8/16(土)に世田谷区の駒沢体育館で行われたFリーグ第9節(駒沢セントラル)を観に行きました。

第1試合ではエスポラーダ北海道が前半終了時に3点リードしましたが、バサジィ大分が後半に逆転して3-4で勝利。第2試合のデウソン神戸対名古屋オーシャンズは、前半終了時に神戸が2点リードしましたが、名古屋が後半に追いついて2-2の引き分け。第3試合のフウガドールすみだ対湘南ベルマーレは、すみだが4-1で快勝。第1試合と第2試合は、Fリーグの試合では初めてめちゃくちゃ面白いと思える試合でした。


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東急東横線都立大学駅から歩いて駒沢オリンピック公園に向かう。地図上では整然とした四角形の区画が並んでいるが、実際に歩いてみると坂の連続。とても住みやすそうな住宅街を20分くらい歩くと公園に到着する。

8/16(土)12:00キックオフ(観客1,252人)
エスポラーダ北海道 3-4 バサジィ大分
           前半 3-0
           後半 0-4

北海道対大分の試合は12:00キックオフ。観客数は1,252人だったが、もっと少なく見えた。

前半残り12’28、北海道は神敬治のグラウンダーのCKに上貝修が合わせて1-0と先制。残り9’02には北海道の攻撃のこぼれ球を室田翔伍が2-0となるゴール。その前のプレイでGK青柳佳祐がつり出されており、ゴールマウスが空いていた。前半は大分がボールを保持し、北海道がカウンターを仕掛ける展開。北海道はFP3人で仕掛けるカウンターがとても効果的だった。残り4分頃には両チームともGKのロングフィードからのシュートの応酬となり、北海道が3-0となる追加点を決めた。

後半は両チームとも落ち着きのない展開となり、難しいパスを狙ってボール奪取され、そのままカウンターでシュートを打たれることが続いた。後半残り9’35には大分のキャプテン・小曽戸允哉のゴールで大分が1点を返す。これ以後はずっと大分のペースで、残り8’57には倒れながらGKの股を抜くコロコロシュートが決まって3-2となった。残り3’43には大分が3-3となる同点ゴールを決め、押せ押せの状態だった残り2’15には仁部屋和弘が3-4となる逆転ゴールを決めた。

前半は北海道が狙い通りのプレイをしていたが、後半は流れを掴んだ大分が3点差を一気に逆転。北海道からも大分からも遠いセントラル開催で中立的な観客が多く、どちらに肩入れしていても楽しめたと思う。



北海道対大分

座席からはベンチが正面に見える

試合前にサポーターにあいさつする大分


8/16(土)15:00キックオフ(観客1,882人)
デウソン神戸 2-2 名古屋オーシャンズ
       前半 2-0
       後半 0-2

神戸対名古屋の試合は15:00キックオフ。前の試合に比べて明らかに観客が多く、また、この試合終了後に帰る観客も多かった。観客数は1,882人。

試合は首位の名古屋がペースを握るも、神戸に2点を先行される意外な展開。前半残り3’40、神戸の岡崎チアゴが名古屋のGK篠田龍馬の股間を通すシュートで先制。残り0’17には、原田浩平のシュートがディフェンスに当たり、篠田の意表を突くループシュートとなってゴールに入った。前半は神戸2-0名古屋で終了。

後半残り16’29、名古屋のシンビーニャが個人技から1点を返す。トラップからボールを浮かせてディフェンスを交わし、当たりそこねのシュートが神戸のGK冨金原徹の間合いを外した。後半の早い段階で1点差となり、その後は名古屋が猛攻撃で神戸を攻め立てた。名古屋の逆転は時間の問題であり、森岡薫がシュートを2本もバー&ポストに当てたが、冨金原はゴールを許さない。残り6’54にはついに森岡がミドルシュートを突き刺して2-2に。残り4’54には神戸の須藤慎一がレッドカードで退場となり、FPが名古屋4人-神戸3人に。この2分間、神戸はボールを奪っても攻撃を放棄して前に蹴り出す。名古屋はGK篠田の代わりに北原亘が入って猛烈なパワープレイを仕掛けるも、結局2-2の引き分けに終わった。

名古屋びいきで観ていたが、名古屋の森岡にボールが渡った時の期待感、森岡の強烈なシュートへのざわつき、(パワープレイ中でGKがいない)名古屋がロングシュートを打たれた時の悲鳴など、試合中は会場が一体となって雰囲気がとてもよかった。好プレイには応援しているチーム関係なく拍手が贈られ、結局は今シーズン初の引き分けにおわったが、試合後に殺伐とした空気はなかった。


通算150得点だかで表彰を受けた名古屋・森岡


8/16(土)17:00キックオフ(観客1,715人)
フウガドールすみだ 4-1 湘南ベルマーレ
           前半 4-0
           後半 0-1

すみだの試合を観るのは初めて。今シーズンからFリーグで戦うすみだは、須賀雄大監督の采配が注目を集めている。両チームは墨田区、小田原市が本拠地で、実質的には駒沢セントラル1日目のメインイベント。私が座った席の近くはすみだのファンが多かった。

すみだの選手は痩身の選手が多い。選手名鑑を見るとほとんどの選手が体重60kg台で、先ほどの名古屋の選手と比べると体格に明らかな違いがある。ディフェンスはマンツーマンで、前半残り17’40には早くもFP4枚替えを見せた。すみだはFP全員がボールを奪う能力が高く、ボールを奪うとパスではなくドリブルで縦に走る。1対1守備の強さと運動量の多さは目を見張る。実力面で飛び抜けた選手はいないことが、逆に須賀監督の優秀さを感じさせる。

前半残り15’29にはすみだが先制し、残り12’18にはすみだがトリックFKから2-0となる追加点を決めた。ボールの前にひとりが座り込んでボールを隠し、隠し役の選手とボールとの間にひとりが立つ。その選手が左右どちらかにボールを転がし、今回は曽根直人がシュート役になった。残り7’11には宮崎暁がサイドでひとり交わしてループシュートを決め、残り6’03にはすみだがCKから4-0となるゴールを決めた。残り0’58にはすみだの背番号10田口元気が相手にボールを触らせないドリブルからポスト直撃のシュートを放った。

湘南は前半残り3分からパワープレイを開始し、後半もパワープレイを続行したが、名古屋と比べてパススピードがぬるく、得点の気配を感じない。後半残り8分と7分には湘南のピヴォ・ボラがバー&ポストに2回シュートを当て、残り0’55には湘南が1点を返したが、すみだが4-1で悠々と逃げ切った。マッチョなボラは格闘技選手のような体格でも周りと同じように走れるのがすごい。

この試合で興味深かったのは観客数が1,715人だったこと。15:00キックオフの神戸対名古屋が1,882人であり、150人以上も減っている。試合の合間に体育館を出る際には映画館のように再入場券を渡され、面倒なことをすることを訝しんだが、この再入場券の枚数で試合ごとの退場者数を把握し、一日に3試合を行うセントラル開催でも試合ごとに正確な入場者数をカウントできるようにしたのだろう。

とはいえ、両チームとも首都圏のチームだった第3試合が第2試合の観客数を下回ったのは気になる。それだけ王者・名古屋オーシャンズは全国的に人気が高いチームなのだろうか?



森岡と同じく表彰を受けた湘南・ボラ

男前のすみだ・須賀監督(ワイシャツ)

パワープレイの湘南対すみだ