レブロンの古巣復帰/地方都市が輝けるリーグ | un piquillo de amarillo

un piquillo de amarillo

リーガ・エスパニョーラのサッカークラブ、ビジャレアルCFの歩みの記録

レブロン・ジェームズの古巣復帰
7月11日(金)、マイアミ・ヒート(MIA)のレブロン・ジェームズがクリーブランド・キャバリアーズ(CLE)に移籍しました。ほぼ全世界がワールドカップの3位決定戦や決勝の話題一色でも、北米ではこのニュースで持ちきりだったんだろうと思います。

世界最高の選手が4シーズン連続でファイナルに進出したチーム(MIA)を去って、4シーズン連続でプレーオフにも進めなかったチーム(CLE)に移籍するなんて、ヨーロッパスポーツ、特にヨーロッパサッカーでは起こり得ないことです。NBAは北米4大プロスポーツの中でもチーム間格差が少ないリーグで、弱小球団でも優れたGM(CLEに将来のビジョンがあるかどうかは別だが)次第で優勝の夢が見えます。2年連続でドラフト1位指名したということで、1シーズンを経た2015-16シーズンあたりが勝負のシーズンなのでしょうか。

レブロン
SASに負けた2007ファイナルでのレブロン・ジェームズ


地方都市が輝けるリーグ
CLEはオハイオ州の工業都市クリーブランドに、2013-14シーズンにNBAを制したSASはテキサス州の商業都市サン・アントニオに本拠地を置いています。メジャーリーグサッカー(MLS)も地方都市勢が元気で、2014シーズン開幕前のパワー・ランキング(格付け)1位は中西部ミズーリ州にあるスポルティング・カンザスシティ、2位は太平洋岸オレゴン州にあるポートランド・ティンバーズ、リーグ一番人気はシアトル・サウンダーズと、ニューヨークやロサンゼルスの名前が出てきません。北米女子サッカーリーグ(NWSL)は2013年のリーグ創設時に代表選手24人を8クラブに分配しましたが、アメリカ代表のモーガン、ヒース、カナダ代表のシンクレアなどの注目選手を、リーグが意図的にポートランド・ソーンズに集めたといいます。

リーグ側が存在感を発揮して、サラリーキャップやドラフトなどの制度でチーム運営をコントロールするのには賛否両論ありますが、金のあるものが勝つヨーロッパサッカーに慣れていると斬新で新鮮に思えます。