ドイツクラブのBチーム保有義務撤廃 | un piquillo de amarillo

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リーガ・エスパニョーラのサッカークラブ、ビジャレアルCFの歩みの記録

今後数年間はドイツの育成がもてはやされそうですが、ドイツブームの陰で気になった出来事がひとつ。

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ドイツサッカーリーグ機構(DFL)が、ブンデスリーガ(1部)とツヴァイテリーガ(2部)の計36クラブのBチーム保有義務を撤廃しました。2013-14シーズン終了後にいくつかのクラブがBチームを解散させたようで、レバークーゼンⅡフランクフルトⅡの解散は把握しているのですが、他にもBチームを解散させたクラブがあるかもしれません。ドイツ語はさっぱりなのですが、フランクフルトⅡの解散を報じたビルトの記事では「トップチームへの踏み台として機能していない」ことが解散の理由に挙げられており、他記事では「高コストで財政的な負担が大きかった」(例えばフランクフルトⅡの予算は800万ユーロ)ことも挙げられています。

ドイツもスペイン同様にBチームの全国リーグ参戦が許されていますが、ドリッテリーガ(3部/プロ/全国リーグ)に所属するBチームはドルトムント、シュトゥットガルト、マインツの3クラブのみ。後のクラブはレギオナルリーガ(4部/セミプロ/地域リーグ)以下であり、バイエルン、シャルケなどの主要クラブのBチームは軒並み4部リーグに参戦しています。

スペインのBチームは年齢制限がないと思いますが、ドイツのBチームはU-23の選手で構成されているようで、これからはU-18チームのすぐ上にトップチームが位置するようです。また、スペインのクラブにはBチーム保有義務はないと思いますが、プリメーラ(1部)に所属するクラブは全20クラブがBチームを所有しており、レアル・マドリード、アスレティック、セビージャ、ビジャレアルなど少数のクラブはCチームも保有しています。

名の知られたクラブがBチームを解散させたことでどんな影響があるでしょうか。ひとつ言えるのは、乾がどんなに低調なパフォーマンスでもBチームでプレーさせられることはなくなったことです。

レバークーゼン
「バイエル・レバークーゼン」が本拠地を置く「レーヴァークーゼン」の街

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余談ですが、Leverkusenの前半部分の発音は、「レヴァー」ではなく長音が入る「レーヴァー」だそうです。Wikipediaの項目はこの7月に「レバークーゼン」から「レーヴァークーゼン」に改名されました。

さらに余談ですが、Wikipediaでは「デュースブルク」表記(辞書・事典類・地図帳の大半が採用)と「デュイスブルク」表記(全国紙4紙やNHKなど大半のマスコミが採用)のどちらを記事名に採用するかで揉めています。Wikipediaはいちおう百科事典なので、デュースブルク(原音重視)派が優勢です。

同様に原音を重視して、アフガニスタンの首都Kabulはカブールではなく「カーブル」、トルコのIstanbulはイスタンブールではなく「イスタンブル」、ベルギーのAntwerpenはアントワープではなく「アントウェルペン」という記事名が採用されています。