イカです。

『びっくりどんきー』というハンバーグレストランで食事をする時は必ず

イカの箱舟

というイカのグリルを注文します♪
あぁ・・・私もいつかは箱舟ならぬ棺桶入りか・・・・。
『今』なんですよ、誰かに言われたんです、

「老後に趣味とか言ってる奴は今を捨ててるだけだ、老いぼれて気力と体力があると思うか?後で後悔するぞ」

だから私はゴリ子と共にある。
ゴリ子を愛撫する事しか考えてません(笑)


さて、エンジンを直して発動を待つばかりなのですが、エンジンを分解する時にフロント周りを分解しますがその時ふと思ったんです。
『やっぱダウンフェンダーの方がカッコイイかな』
と。
通常版
イメージ 1

ダウンな感じ
イメージ 2

若干オイルクーラーが下がってますが(フェンダーと共締めなので)、やっぱダウンもかっこいいな!ダウンにするにはブラケットが必要か・・・。しかし、このフォークが元々特殊で

フォークピッチ 185mm
アウター取り付け部 Φ50

ってどこ探しても無いんだよね。。。デイトナのカタログに私と同じバージョンⅡのフォークを使ったカスタム車が載ってるのだが、ダウンフェンダーなんだよね!!もしかして廃盤?!
アウターチューブΦ50部分のブラケットは存在するから(エイプかNSR?)そいつを加工して作ってみようかな~

なんてボヤ~と妄想中(笑)


ではでは!
アディオス・アミーゴ!

( ´∀`)

イカです。

ベアリングの『C3』について。
モンキー系のエンジンをイジっていると必ず登場する『C3(シースリー)』と言われるベアリングとは何ぞや?
下の写真のベアリングはカムシャフトのスプロケット側のベアリングです。
NSK 6905CM
イメージ 1
これが一般的に使われているベアリングです。
んでこちらが
NSK 6905C3
イメージ 2
ぱっと見では解りませんがC3の方は内綸に刻印があります。
この二つの何が違うか?
細かく書くと難しい用語ばっかりで訳が解らなくなるのでザックリ簡単に言うと・・・
ベアリングの『ガタ』が違うんです。C3ベアリングはCMベアリングよりも内綸がガタガタするんです、例えるならば・・・精度の悪いベアリングって言うと解りやすいでしょうか。でも精度が悪いってのは例えであって全く悪くないんです。むしろ
『計算し尽され高精度であり特定の用途に特化したベアリング』
なんです。
んじゃ~なんでガタガタなのかつーと、熱膨張を計算に入れた仕様なんです♪金属も水も熱を加えると膨張しますよね?ベアリングも同じで外(内)から熱が加わると膨張します、するとどうなるか・・・・玉とレース(溝)の間隔が狭くなってキツくなってしまうんですネ。キツくなってしうまうと当然の事ながら高回転時に『負荷』となってしまいます。故に、高温を発する所や軸が熱を帯びるような環境で高速回転が必要な所は
『膨張した時に適正化するようなガタを持ったベアリング』
という意味でC3ベアリングを使用している訳です。私が今回使用したシフトアップのカムもスプロケット側とオイルライン側のベアリング、両方ともC3が入ってました(片方は台湾製でしたがね!)。
いいですか、もう一度いいますよ、

C3は高温時にギャップが最適化するベアリング

です!(ちなみにC4・C5とかも存在します)
だから夏でも冬でもシリンダヘッドがほんのり暖まるまでは暖機運転を心がけましょう!


さて、やっとこ腰上の組み立てに入りました。
ヘッドカバーを外した段階でスタットボルトの挙動がおかしかったので手で回してみると・・・案の定緩んでいました。組み上げたときはしっかり締めたんだけどな~やっぱここはネジロック(ロックタイト)が必要だね。
イメージ 3
とりあえずこの方法しかないのでギュギュっと締め上げます。
『あぁ~ん~もっとつ・よ・く♪』
(*´Д`)=зハァハァ
締めすぎるとスタットボルトがねじ切れますからね!!
それからピストンを組みます。オイルリング・セカンドリング・トップリングの切り掛けは絶対にこの位置で組んでください。どのリングがどの方向でも良いのですが、赤線のところには切り掛けを持ってこない事。
イメージ 4
縦形エンジンだったらどの方向でも120°離れていればよいのですが、横形はこの位置が重要です。
カムで散々文句を言ったシフトアップですが、ピストンに関しては凄くいいです。INとOUTのリセスのバランスなのですが、
IN側は広くて浅い
OUT側は狭くて深い
ってことは容積がほぼ同じなんです。容積が同じって事はピストンをまっ二つに切った時に上側と下側の重量が同じになる訳です。これの何がいいか?っつーと、

『振れのバランス』

なんです。ペットボトルにお茶を半分入れた物と一杯まで入れた物を振ってみると当然一杯入ってる方が

無駄な振れ

が少ないですよね。それと一緒でピストンにもバランスが存在します。ピストンによってはリセスの容量がINとOUTで全然違う物があります。そういうピストンって高速運動になると暴れるんですよ~ピストンって実際はこんな風に振られてます
イメージ 5
つーか、フォトショで書いた絵が汚すぎてびびった!でもコレが私の・・・・

全力です!
"└| `▽´ |┘"ワッハッハ!!

バランスの良いピストンは縦横上下左右バランスよく振られるのですが、上下どちらかが重いバランスの悪いピストンはこんな風に振られます
イメージ 6
イラストのように緑色の矢印方向に応力が発生しピストンとシリンダに変な摩擦が発生します(矢印は以外に適当かなvv)。まぁ~シリンダの中でガチャガチャ振られてします訳ですわvvvv特にスカートが短くなればなるほど

パンチラ率が高くなる
(自主規制)
ピストンは振られやすくなり寿命が短くなる。6Vエンジンとかはスカート部が長いから

田舎ヤンキー
(自主規制)
ピストンの挙動が安定するんですよ♪だからすごく持ちがいいんです☆
逆に武川のスカットピストンとかもう

ピー(放送禁止)

じゃないかって程短いよね。その代わりピストンが振られても変磨耗しないようにピストンにコーティングがしてあるようだが・・・・実際の寿命はどうなんだろうなぁ~壊れたって話はまだ聞いたことないけどさ。
故に、よく回るエンジンってのはこの辺りのバランスも大切になってくる。ネットで見たことあるのだが、ピストンのバランスを取るために削っているハードユーザー様もいるようです(難易度200%)。
あたしゃド素人だからそこまではしませんが、ともかく鍛造で重いピストンだが、バランスは良いと見た。

ヘッドを組む前にある程度タペットのクリアランスを出しておきます。まぁ広がる事を見越して0.05で。(写真は0.07ですが、0.05で仕上てます)
イメージ 7

もうここからはオイルと液体ガスケットをべったり塗りながら組んで行くだけです♪
イメージ 8

あと、オイルライン側のガスケットはオイルの通りが良くなるように若干加工しちゃいます、えぇ、良いかどうかは知りませんが、魂がそう呼びかけます!
イメージ 9

イメージ 10
てか、なんでこんなに穴がズレてるんだろvvvv
最後にお気に入りのキジマ製のSOHCのロゴが入ったカバーをつけて完成っす!
イメージ 11

イメージ 12

まぁ、モンゴリユーザーさんなら解ると思いますが直ぐにエンジンをかけたくなる訳ですよ(笑)。早速エンジンに火をいれます!組んで初回ですがキック10回ほどでかかりました!
イメージ 13

カムが正常に戻ってどうか?ってと、一番に感じたのがキックの重さが安定した。そして5分ほどアイドリングで暖気きしてアクセルを開けてみてびっくり!!
空ぶかしがもの凄く軽い!!
以前はなんとなく『空ぶかしが重いのはスクエアボアアップだから仕方ない』と思っていたのだが、これは全く別物!ちょっと開けただけでも直ぐに10000まで回ってしまう・・・う~むこれは相当エンジンに悪いことしてたな・・・・
申し訳ないエンジンちゃん!
そんな余韻に浸っていたが、すぐに

生命の危険

を察知して部屋を脱出!!!!
あぶね~一酸化炭素中毒になるところだったわ・・・・
\(゜□゜)/
即換気してこの日は終了です。
結果的に時間の都合で試運転はできなかったが、もしかするとバルブの開閉度がかなり変わってる可能性があるため、キャブのセッティングもかなり変わった可能性もある。
とりあえずカムの話はここまで完了っす☆

今週末は乗る時間があるかどうか解らないので試運転&キャブのリセッティングはしばらく先になるかな~いや、土曜の超早朝に宮ヶ瀬くんだりまで行ってみるか!

だって、乗りたくて仕方ないんだもん♪

ではまた!
アディオス・アミーゴ!
( ´^益^`)ノ


いつも誤字脱字ばっかりですいません!予測変換して読んでください♪


イカです。

イカ料理は大好きです!


さて、部品が揃ったのでエンジンの回復手術とまいります。
まずは各部品の下処理をします。前回ブログでお話ししましたがシフトアップのカムはカム山にビビリがあるのでコレを修正します。研磨の都合上どうしてもビビリが残ってしまった場合はラッピングという方法でビビリを

ごまかす

のです。
ラッピングとはサンドペーパーやダイヤの粉末を混ぜたテープで研磨面を擦るのです。ようするにポリっシュですね。なぜこんな事がが必要かっつーと、研磨、研削面と言うのは砥石で仕上た状態だと表面を拡大鏡なんかで見てみるとトゲトゲしているんです。大根おろしのおろされてる面だと思ってくださいネ。それらをラッピングしないで組み込むと・・・・研磨面に接する相手の面を削ってしまうんです。
下のギザギザが研磨面で、上の平らな面が相手の面だと思って下さい。
イメージ 15
研磨のみ、もしくは旋盤仕上のみのワーク(部品)はこんな感じです。このままエンジンに組み込んで使うとどうなるか?
イメージ 16
このとうり、相手を削ってしまう事があるんです。クランクシャフトの『ピン』と『ジャーナル』は基本的に研磨仕上げとなりますが、絶対にラッピングを行います。これは私が研磨をやっていたときに古巣の職人さんに言われた事なのだが・・・

『研磨だけだと表面はヤスリみたいになってるから、ラッピングをするかしないかで相手のメタル(軸受け)の寿命が全然違うんだ』

なるほどね~。
ラッピングと言うのは目の細かいサンドペーパー等でパーツを組み込む前にこの悪しきギザギザを落としてやろうって事ですな!
イメージ 1
結局の所、新しいエンジンで『アタリを出す』言うのはこれと一緒。違うのは組んでからアタリを出すのは『部品どうしの接触によってラッピングを行う』ってだけ。現代の部品は一昔にくらべて工作機械の精度が抜群に上がったので昔のように
『オレは車を大事にすっかり1000㎞までエンジンを回さないようにするぜ!』
と言うのは今の世には合わない話だそうです。部品どうしの精度が上がっているため、アタリが悪いって事は殆ど無くて、初期のバリとか金属粉を洗浄するため、始めのオイル交換をやってしまえば後は普通に乗って問題は無い(レーサーエンジンは別ね)。
逆に、部品の寸法精度が悪くて部品そうしが『ゴリゴリ』とお互いを削りあって初めてアタリが出た!って言うのは最悪のパターンです。これがモンゴリ系のエンジンでよくある

「オレのエンジンはいつまでたっても鉄粉まじりのオイルが出るんだよな~」

です。モンゴリ系のノーマルエンジンって2回くらいオイル交換するとほぼ鉄粉はでません。出るのはスラッジ(クラッチのカスとか)くらい。要するにモンゴリ系にかかわらずカスタムパーツを組み込むって事は、部品精度がメーカーの品質規格に合った物では無いため、

『無理やり組み込んでいる』

と思って下さい。つーか、そういう意識の下でカスタムエンジンを扱わないとすぐに壊してしまいます。そう・・・

どっかのイカ見たいにネ!

(´・ω・`)ショボーン

また能書きが長くなりましたが、初期アタリの不具合を軽減するにはどうしたら良いか?あのギザギザを先に取ってしまえば良いんです♪厳密に言えば取るのでは無く、尖がってる所を丸くしてやるってっ事です。
今回のカムシャフトもやっぱりビビリがあるのでそれらを修正します。このビビリって極端に言うと、局面が階段になっていると思って下さい(かなり極端だけど)。
今回ラッピングに使うのはこれ!
世界のトラスコ様のダイアモンドポリッシャー
イメージ 2

てか、これがホームセンターで買えたのは奇跡に近い。トラスコの製品ってあんまり売って無いんだよね~オレンッジブックとかカタログ販売が殆どだし。
今回のカムも写真を良く見ると軸方向に縦筋が入ってるのが見える。コレをラッピングします!コレを落とさないとロッカーアームが削られてしまいます・・・。
イメージ 3

ダイアモンドポリッシャーにオイルを垂らし、
イメージ 4

曲面に対して弧を描くようにポリッシャーをクネクネと動かしながらポリッシャーの自重だけで一方向に磨いてやります。そう・・・例えるなら・・・

初めての女を優しく抱くようにね!

ツ-ホ-((;゚Д゚))スルゾ

イメージ 5
重要ななのは削るというイメージを持たない事です。やさしく撫で付けてやるだけです。
仕上がりがこんな感じに♪
イメージ 6
上々です♪
最終仕上に2000番の耐水ペーパーにオイルをつけてサッと拭いてやれば完成♪

次にロッカーアーム。
これはカタログ上、アペックスμがかけてあるとの事だったのでラッピングが必要無いかと思ったがやっぱり押し子の部分ザラつき感があるのでラッピングをかけます。こちらはリューターで使うポリッシャーを使用。
イメージ 7
こんなんでやったら削れちゃうんじゃないの?って思うかもしれませんが、これは研磨剤を含んだゴムのようなもので、そもそもロッカーアームがめっちゃ硬いのでそう簡単には削れません!
んで、右が仕上げ前で左がラッピン後。これさ、お高いロッカーアームの癖に仕上げが荒いんだよね~表面が研磨傷だらけだ・・・。爪で表面を擦るとやっぱりカリカリと抵抗があるんだわ~。
イメージ 8

それから、ピンが入る穴です。
始めにDLC仕様のピンにオイルをつけて差し込んでみると、やっぱりちょっと動きが鈍い。
イメージ 9
この状態で押し子の部分が自重で下を向くのがベスト。
原因はコレ
イメージ 10
この部分はオイルの潤滑が重要なため仕上後にホーニングが施されている(エンジンのシリンダと同じ)。しかしホーニング面もやっぱり表面はギザギザになっているのでコレもリューターのゴム砥石で軽く磨きます。こんあ感じに↓
イメージ 11
このホーニングの傷はオイルの保持に使う重要な『溝』なので全部取ってしまってはダメ!!ラッピングなのであくまでも面仕上げです。
この手間をかけるだけでこのとうり!
イメージ 12
ロッカーアームは自重で下を向くようになりました♪(動画じゃなくてすまん!)
これが『アタリが出た状態』なのです。厳密に言えば(またか!)完全に出た状態ではないが、エンジンの初期動作としては一番良い状態からスタートできるわけだ♪
ちなみに今まで使ってたピンに通してみたが・・・・ラッピングしても動かず。
イメージ 14
まぁもともと傷があったからな~。でもそう考えると低摩擦高強度のDLCは凄い!これはお勧めのアイテムだ!


次回はやっとこ組み立てに入ります!
イメージ 13

ではまた!
アディオス・アミーゴ!

(ノ゚Д゚)八(゚Д゚ )ノ