◆母が、26歳になりました ① | 愛(人間関係)×お金×健康で、魂の時代を生きる

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母が、26歳になりました。


、、といっても

私の母は、25歳で亡くなったので、
26歳になるのは、変ですよね。


私ね


母の命日は、
ずっと忘れることなく
生きてきたのに、

母の誕生日は、
知らずに生きてきたのです。


25歳で亡くなった母は、
私の中では、
ずっと25歳のままで止まっていて

まさか 

26歳のお誕生日を祝いたくなるなんて、

そんな想定外の出来事が
360年に一度のキセキのように
やってきたのです。


どんなキセキかお伝えする前に
少し私の昔話に
お付き合いくださいね。



夏の暑い昼下がり

誰もいない家の中で
母と私が残りました。

母は、自殺するつもりだったので、
祖母に買い物を頼み
家の中には、母と私のふたりだけ。

母は、私を連れて死のうとしたのです。



当時の私は、3歳だけど
記憶だけは残っていて

湯呑みに何かを入れて
「お薬だから飲みなさい」
と手渡されたのです。


私が飲んだら
母も飲んで
一緒に死ぬはずでした。


ところが

私が飲むのを拒み

母は、私を叱って
飲まそうとしたけれど
それでも
私は、飲まないとダダをこねる。

母は、
困った顔をして
悲しそうに、
ひとり飲んで逝ったのです。

私の目の前で
苦しそうに死んで逝く母。



もう少し私が大きかったら
誰かを呼びに行ったり、

母をとめられたかも知れないけれど

3歳の私は、
なにもできず

何が起きてるのかもわからず、


ただ、ただ
母のそばにいて

泣くだけ。

母のそばに
ビンが転がっていて

なんのビンなんだろう?

と、記憶の片隅にずっと残っていて、、



大きくなって
それが農薬のビンだと知りました。

ああ、
母は、農薬を飲んで死んだんだ、

と理解できたのは、
私が小学生になってからでした。


私は、成長していくけれど

母は、あの日のまま
25歳で時計の針が止まったのです。


もう母を呼んでも

二度と母の声を聴くこともなく
母と会うこともなく、、

どんなに叫んでも
どんなに泣いても
どんなに求めても

どんなに恋しがっても

もう二度と
生きてる母に会えなくなりました。


母が、いない。


私の母は、いない。



ぽっかり大きな穴が空いたまま
私は、育っていきました。


私が5歳の時に
父が再婚して
新しい母ができて、
妹や弟が生まれ
家族ができたけれど、、

何か新しい家族に入れない自分がいて

さみしくなると
私は、いつも母を求めていました。



母が亡くなってから
一緒に寝るのは、祖母でした。

祖母は、私を8番目の子どもだと
可愛がってくれました。


だから、さみしくないはずなのに

それでも

やっぱり


母に会いたい


(お母さんがいい)


と心の中で思いました。


嫌なことや
さみしくなると

(お母さんに会いたい)と思い

母を恋しく思う気持ちは、

やがて
(死にたい)という気持ちに
変化していきました。



中学生になると

母に会いたい
早く死にたい

と思うようになってきたのです。

→続きます。