東宝株式会社から公表されました通り、
『エリザベート』は地方公演を含む全公演が中止となりました。
楽しみにして下さっていたお客様には、
本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
なんとかお客様に届けたい。
そう思っていましたが、
命があってこそです。
文化は人がつくるものです。
人がいなくなったら文化は生まれない。
だから今は、
ぐっと堪えます。
失ったものに目を向けるのではなく、
今だからこそ感じたことを大切にしたいと思います。
先日の初日延期の発表から本日まで、
お客様をはじめ、仲間や友人、家族から、
沢山の温かい言葉をいただきました。
自分が思っていた以上に、
みんなが私たちのことを想ってくださっていて、
何度も涙が出ました。
自分が思っていた以上に、
みんなが演劇を必要としていることが感じられて、
例え今、下火になったとしても消えないと思うことが出来ました。
自分が思っていた以上に、
私たちを守ろうとご尽力して下さった方がいて、
演劇がもたらす熱い人と人の繋がりに、
微力ながらお役に立ちたいと強く思いました。
また演劇の火が燃え始めた時、
そこに自分がいられるよう、
1日1日を大切に、
自分に厳しく人に優しく、
生きていたいと思いました。
またみんなが笑顔で、
夢溢れる劇場に集える日まで。
小さな幸せを、
コトコト煮詰めていたいと思います。
最後に…
この未知のウイルスと日々闘って下さっている
医療従事者の皆様と、そのご家族の皆様。
そして、
そのご家族をサポートする、ありとあらゆる職業の皆様。
休みたくても休めないお仕事の皆様。
本当にお疲れ様です。
本当にありがとうございます。
2020.4.8 天野 朋子