BLUE GIANTとオンガクマンガ |  

 

   

映画「BLUE GIANT」を観て来ました。
ジャズをモチーフにした、漫画原作のアニメ映画です。

 

音楽は好きで人並みに聴きます。ジャズも聴くし、ゴヒイキなアーティストもいれば好きな曲もあります。でも、ジャズファンというわけではないです。

漫画も割と何でも好きです。この原作も読んでいて、それなりに面白いと思って読んでいます。でも、最近のイチオシ!という程ではないです。

 

この「でも」をアニメーション映画という魔法がなんとかしてくれるんじゃないかと期待して観ました。

 

結果は、、ちょっと残念。って感じです。

良かった?と聞かれたら、良かったと答えるし、それなりにグっときたのですが。

 

残念だと感じた理由は、ほぼ自分の問題だと思います。
音楽にも漫画にもそれほどウルサイわけではないのですが、「オンガクマンガ」と「オンガクエイガ」になると話が別で、かなりメンドクサイこだわりがあるみたいです。
 

せっかくなので「オンガクマンガ」について書いてみます。

 

はじめて「TO-Y」を読んだ時みたいには、きっともうならないんですね。
恥ずかしながらパンクを好きになったのは「TO-Y」の影響は外せないと思います。
 

江口寿史の「GO AHEAD!!」も好きです。当時江口寿史の描くオンガクを、一生懸命研究(笑)しました。見つけた音楽は片っ端から聴きました。
 

大友克洋の描くオンガクも好きです。作品だと「聖者が街にやって来る」とかになるのでしょうが、もっとこう、ちょっとした一コマや扉絵に色々感動して、模写(笑)したりしました。オリジナルはレコードジャケットだということを知るのは、ずっと後になってからです。大友克洋が10年くらい前に描いた、なかの綾のジャケットワークも好きです。
 

ジャケットワークといえば、カネコアツシはマンガより先にジャケットワークから入りました。MISSILE GIRL SCOOTとか。カッチョイーって。「BAMBi」を読んで、絵だけじゃなくてマンガもスゲーってなりました。
 

「俺節」の土田世紀も好きでした。what's loveのジャケットワークも好きです。
 

オンガクマンガというジャンルには入らないだろうけど、望月峯太郎やすぎむらしんいちの描くオンガクも好きです。「バイクメ〜ン」はもちろん「サムライダー」で津血乃呼のカーラジオから流れているのがルースターズの曲だったりするところとか大好きです。
すぎむらしんいちは真心ブラザーズのジャケットを描いてましたね

 

とにかくそういう時代だったってこともあり、「オンガクマンガ」には、かなり長い間影響を受け続けて来ました。

 

「BECK」「のだめカンタービレ」「デトロイト・メタル・シティ」「坂道のアポロン」。

このあたりになって来ると、ただ純粋に楽しんで原作を読みました。どれも映画も観ましたが、やっぱり原作のほうが好きです。特に漫画の「坂道のアポロン」は好きです。

 

割と最近のオンガクマンガだと、「僕はビートルズ」は読みました。最近といってももう10年たってますが。漫画としては面白かったのですが、あの画風からは最後までアタクシの頭の中にビートルズのオンガクが鳴らなかったです。

と、色々思い出してみたら、漫画原作を読んでいて、実写じゃないアニメのオンガクエイガを観たのは、今回の「BLUE GIANT」が初めてでした。坂本慎太郎が声をやったオンガクエイガ「音楽」は好きだけど、原作を読んでいません。

そういえば「BECK」「のだめカンタービレ」「デトロイト・メタル・シティ」「坂道のアポロン」はアニメもあるのですが、どれも全く観ていないです。なので「マンガ原作がオンガクアニメになる」ことがあまり得意じゃないんだと思います。だから先にアニメを面白いと思っても、原作を読みたいということにならないのかも。

というわけでメンドクサイこだわりを自分なりに分析してみました

「TO-Y」を読んでいた頃は、ななし乃与太郎の「ヨンマルベイビーズ」とか好きでした。描いてると色々思い出しますね。岡田ユキオとか。忘れているものもあるかもしれない。

 

こんなメンドクサイこだわりも、アーティストをはじめ周りの人達の理解を得ることで、こんな素敵な作品になりました。↓



GO!GO!7188 / 浮舟

 

 


PVは当時監督のイメージどおりのクオリティと点数を描くことができず、かなり多勢の方にご迷惑をおかけしたのですが、出来上がったものは絵を描いた本人には全く想像できなかったスバラシくイカレてイカシたものになっていました。感謝。