ほんだながわり -14ページ目

ほんだながわり

「読んだり、観たり、行ったり」だけは、何だかやりっぱなしじゃいけないような気がしたもので…。

イタリアとアメリカでとにかく売れまくって、ジュンパ・ラヒリも絶賛している小説だという帯を見て、読んでみることに。1950年代のイタリアを舞台にしたシスターフッドもの…という設定に最初しばらく馴染めなかったものの、途中からはスルスルと、そして気づいたらすっかり、「わたし」の目を通して見るナポリの住人たちに心奪われていた。続きが気になる(4巻まであるみたい)。

 

 

「このミステリーがすごい! 2023年版」の第一位ということで、安心してスキマ時間のお供に選ぶ。警察官たちと犯人の会話劇が凝っていて面白い。オーディブルとも相性のよい作品だと思うけれど、声優さんの感情表現が若干、過剰かな。もうちょっとフラットの方がありがたいかも。

 

空海の自利利他という言葉がふと気になって、そのときたまたま目の前にあった本書を手に取った。100分de名著でよく見かける評論家、若松さんによる分かりやすい解説のおかげでスラスラ読める良書。歳をとるとこういうことが学べるカルチャースクールにぞろぞろ出かけていく人たちが増える理由も、最近は少しずつわかってきてしまったかも。

 

 

エンパワーメント小説というジャンルがもともとあるものなのかどうなのか、そのへんからしてよくわからないところがあったのだけれど、やたらめったら褒められていて、しかもそのことにすらしばらく気づいていなかった自分に、ああまた加齢を感じてしまったなあと思いながら、おずおずと読んでみたのだけれど…、うーん、面白くないとは思わないし、すらすら頭に入ってくるし、共感できるところももちろんあるのだけれど、小説としてそんなにもてはやされるものなのかってちょっとだけ疑問…って、もしかしたらこういう感想書くおじさんとかに対するアンチテーゼかも! って今、ようやく気づけたような気がする。やっぱり、読んでよかった!