星読み師★松原由布子の占い以前 -75ページ目

手のひらに封印される

今日は金曜日に読み終えた本のご紹介。
半村良 の『石の血脈 』です。
ツイッター でつぶやいたら「渋いですね!」と返していただきましたが、
ほんとに骨太な小説で、安心して物語の中へ頭から全身で飛び込むことができました。

この作品は1973年に第1回泉鏡花文学賞を受賞しています。
第1回を受賞されるということは、泉鏡花生誕100年を記念して制定されたことと、
この作品に対するきちんとした評価をするという二重の意味があるのかな、と思いました。
だってこれすごいですよ!デビュー長編なんですって!!
どんな新人よ??

作家になる前にいろんな経験を積まれたような記述がありますが、作品に体験を昇華する
その能力は並はずれていると思います。
舞台は日本の中から一歩も外に出ていないのに、ものすごく壮大な物語です。
ついつい舞台の範囲を「世界をまたにかけて~」と考えちゃうけど、そうじゃないんですね。

「伝奇SF小説」(彼がこのジャンルを開拓したとされています)の初体験は強烈でした。
ネタバレになるから書かないですが、ラストが!ラストが~!!
登場人物がみんな魅力的で、どんな存在でどんな服装で仕草で生き生き動いているか
目の前にいるみたいなんですよね。(特に会沢さん大好きだわ)
だから、物語が進めば進むほど、クライマックスへ向かうほど切なくなるし揺さぶられる
力がどんどん強くなっていくんです。
ハッピーエンディングであるはずないんですけど、だからってアンハッピーなのかというと
そんなことは全然なくて、熱い塊を呑み込まされたみたいになります。
嫌ではなくて、爽快でもない。だけど感動します。
あああ、言葉がついていかないなぁ・・・

本がとてつもないと思うのは、横10.5×縦15.2×厚み2.3=367.08㎤の中に
あの広大で深い闇色の世界と眩しい光を秘めていることです。
だからまた新しい本に出会いたいと思うんですね。
素晴らしい作品でした。

MJに会いに行く


今更っていうか、ユナイテッドシネマ豊洲では明日までで上映が終了なので
ほんとに駆け込みでやっと「THIS IS IT 」を体験してきましたッ!!!

んもー開始5分くらいでMJが
「大丈夫、もっとよくなるよ。すべては曲のためなんだ。」
なんて言葉を囁くようなのにきれいに通る声で伝えてくださるものだから
涙がぶわぁぁ~~~!っと駆け上がってきてしまいました。

MJってこんなに愛に溢れる超人だったのか!!!


これが一番の感想・感動です。
あまりにも何も知らなかったんだなぁ、と思いました。

マイケル・ジャクソンを教えてくれたのは中学校の英語の先生でした。
新卒の初々しいO先生はみんなに今の英語に触れてもらおうと色んなアーティストの
音源をテープで流しながら歌詞の意味を教えて下さいました。
取り上げられたのは「Dangerous」から「Black or White」。

「Dangerous」をレンタルショップで借りてテープに吹き込み繰り返し聴きました。
ジャケットをカラーコピーしてインデックスにしたなぁ。
授業で習うクラシックと違う曲を自分から家で聴くのはほとんど初めてで、
それはそれは自分史的にエポック・メイキングな体験だったんです。
そういえば、テープから流れる分厚いガラスの扉を叩くような音が何なのか不思議だったな~
高校生になってからビデオクリップ を見てやっとその謎がとけました。
(言うまでもないけどすごいから久々の方も初めての方も是非ご覧になってください☆)
ほんとYouTubeって思い出発掘に最適だ。泣ける。

いろいろなスキャンダルを見聞きして音楽と離れたところで騒がれることの多かった
MJの世界は当然ながらやっぱり音楽から始まる愛の中にあって、
「そのことがよくわかりました。私もすごくあなたの世界を愛しているわ!」
と伝えることができなくなってからこの作品を観たことは寂しいけれど、
それよりも、MJはもう人間を超えて遍在していることを感じられた喜びの方が大きいのです。


ギタリストのソロが始まる時、彼女にMJが伝えた言葉。
彼女が受けた衝撃と慶びが私にもほんの少しかもしれないけど伝わってきます。

オルテガ氏が「MJ手すりを持ってくれ。安全のためなんだ。」と言うと、
「ありがとう。愛してるよ。」
ほんとにたくさんの「I love you.」「God bless you.」をMJは全員にプレゼントしていました。

カナル型イヤホンの場面については石井裕之先生 がブログにも書いてらっしゃいますが、
どんな風に音を聴いてきたか、と切実に話し、でもそれを押し通そうとしてることはないと伝える
MJの表情と、それを丸ごと理解しているオルテガ氏のやりとり。すごいのすごいの!!

「キューは僕が出す。ここには余韻がないとダメなんだ。」
jijiさんはほとんど人の手で音楽を作っていることに改めて感動していました。
だから「もっとテンポをゆっくりにして」という指示ができるのだそうです。
機械にまかせてはいない、ということが今はどれだけ貴重なことか私は知りませんでした。

ボーカリストが「初めて人前で歌ったのが『Man In The Mirror 』だったの。」!!
ダンサーの皆さんも同じように冒頭で涙ぐんでいました。
その気持ちが私にも押し寄せてくる。私もすごいギフトをいただいた気分。。

「僕は地球を愛してる。だからこんな曲を書くんだ。(Heal the World / Earth Song )」

「この世界に愛を取り戻そう。」
こんなに愛に満ちた現場があるなんて!奇跡みたい。

映画の中で交わされる言葉のひとつひとつはMJの生きる姿によって完成しています。
あんなにうつくしいひとを初めて見ました。
私もあのリハーサルに立ち会えたような心躍る体験として、また生涯の財産を得ました。
映画館での上映が終わってもその証はちゃんとみんなに届きます。
受け取りたいとこころが開いたら今すぐにでも☆

追記:
あれからずっとMJ三昧です。
They Don't Care About Us 』のライブ用映像が早速恋しいなぁ・・・

こころの薬

『こころの薬―幸せになれる診療室』
大平健、倉田真由美著 新潮文庫


こころの薬―幸せになれる診療室 (新潮文庫)/大平 健
¥420
Amazon.co.jp

三省堂神田本店にて18:00~20:00まで立ち読みしていました。
お持ち帰りする予定だったんですが、読み始めたら止まらなくなってしまったのです。
は!と思ったたら閉店時間のアナウンスが流れていました。
そして歩きながら読み、待ち合わせ場所のスタバで読了。
すっごくすっごく良い本です。

精神科医の大平健先生と漫画家の倉田真由美さんの掛け合いが素晴らしく、
だめんずうぉ~か~でしか知らなかった倉田さんの質問力の高さと切り返しの鮮やかさに感動!
精神科医が顔を見ただけで病気の人が分かったり、その逆で普通の人が苦手で騙されやすい
とか、狐憑きは青森が北限でもうほぼ絶滅したとか面白いネタ満載☆

そして、占い師として忘れてはいけないことだな、と強く心に響く言葉もいっぱい。
大切に読み返したい一冊になりました。

一番こころに残ったのは、「患者はひとりひとり違う」ということ。
大理論を構築された大平先生の恩師もその理論を目の前の患者にはあてはめなかった。
このことはかなりうれしい衝撃でした。

二番目は「究極のストレス解消法は、『自分のせいにすること』です。」
ほんとにそうだよなぁ・・・
自分に負荷をかけることで成長できるなら、無理はしないけど、可能性がすっごく広がる!
とっても勇気が湧いてきますよね♪

それから、204ページから208ページの大平先生のコラム。
とってもほかほかした気持ちになるんです~◎(読んでもらいたいから書かないですね。)

さ!今日はどの本を読もうかなぁ♪

生まれて初めて

ゲームにはまりました。
はまったと言っても毎日やらないし薄いんですけど・・・
どんなゲームかっていうと、

つみねこ です。

  

我ながらベタだと思うんです。
ねこ好きだから「つみねこ」が好きではまっちゃうなんて。
だけど・・・だけどねッ!!
こんなのダメなんですよぉぉっ!!!
つみねこタワーの崩れっぷりと悲痛な鳴き声ぇっ!!
負けてもうれしいなんて!こんなの止められないわ~★
 
  

それにしても12メートル越えってすごいなぁ。
私はまだ7メートル80センチ止まりだよ。
・・・まだまだ楽しめるぞっ♪♪

ぽかぽか~♪

冬の空気とは思えないほどおだやかであたたかな一日でしたね~◎
春はもうそこ・・・?
な、わけはなく、明日は超寒いらしいですよ!!
今日はがんがんにあったかくして眠りましょうね☆

我が家では通称ぴよぴよが毎晩大いに働いてくれます。
布団乾燥機なんですが、布団あっため機としての出番しかありません。

   

めっちゃかわいくないですか!?
この子が毎晩しゃかりきになってお布団をあっためてくれるわけなんです!!
愛いやつよのぉ~~~♪
今日の働きにも期待しておるぞよ!!
・・・なんか違う番組になってしまった。

追記 2010/1/21
おや?寒くないぞ・・・?
なになに?今日の夕方から寒くなる?
みなさん、今日こそがんがんにあっためたお布団でおやすみくださいッ!!