こんな感じで、「ちなみに…」をたくさん持っている人っていますよね。
私最近思うんです、「ちなみに…」があると強いなって。
--考えてみてください--
たとえば、皆さんは
「人事規定を作ることができる社労士先生」
と
「人事規定を作ることができ、メンタルヘルスの対応や管理職研修もできる社労士先生」
とでは、どっちの先生を選びたいと思いますか?
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![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150716/17/amane-sawatari/29/a7/j/t02200176_0455036413367719763.jpg?caw=800)
自分自身の例を。
私は業務改善や職場コミュニケーション改善のコンサルをしています。
いわば、これは軸であり本業の部分。
今、とあるメーカーの広報部の、インターナルコミュニケーション(社員同士のコミュニケーション)施策検討のお手伝いをしています。
私は彼らに、最初の自己紹介でこうお話しました。
「私は社内コミュニケーション改善の実績が豊富です。あ、ちなみに英語でのビジネス経験も長いので、英語対応もできますよ…」
で、つい先日…
「あ、そういえば沢渡さん英語イケるんですよね。だったら…」
となり、国際会議での講演もご依頼頂きました!
別のクライアントさんでは、業務改善と課題解決の支援をさせていただいています。
先日、そのクライアントさんに
「そういえば沢渡さんって、プレゼンテーション能力強化の研修とかもできるっておっしゃっていましたよね? じゃあ、下期にそれもお願いしようかな…」
って仰っていただきました。
「ちなみに…」ネタがどうやらお役にたてそうです。
…と、
そんなこと言っていますが、
実は、私が昨年の夏にサラリーマンを飛び出した当初は、
「ビジネス英語」「プレゼンテーション強化」などの研修を本業にしようとしていたんです。
ところが、「英語」も「プレゼン」もいわゆるレッドオーシャン。
それで食っていくって、本当に大変!
(そもそも、私は帰国子女でも駐在留学経験もないですから、「英語」で選ばれる理由がないですからね…)
そこで、「英語」やら「プレゼン」の講師は「ついでにできます」レベルに落とすことにしたのです。
(以前は個人向けの研修を自分で企画開催していましたが、今後は絶対自分じゃやりません!(笑)。ご依頼を受けての対応のみにします。)
「ちなみに…」を持っておくと良い。
これは何も事業主や士業の人に限った話ではありません。
サラリーマンでも同様です。
私の知っている人で、「ちなみに…」が気に入られて派遣社員から正社員になった人を何人も知っています。
彼女たちは、本業のほかに
「ちなみに、Web制作できます」
「ちなみに、フランス語できます」
などの「ちなみに…」がある日感謝されて、次の輝きを生み出すことができたのです。
軸や本業の仕事をしっかりこなすことができる。
これはたいへん立派なことです
が、
厳しい見方をすれば、それは「できてあたり前」です。
ところが
「ちなみに…」の部分は
相手に意外性を与え、重宝がってもらうことができる。
それが感謝や感動につながる。
そして、自分を選んでもらうことができる。
これって、最高ですよね。
自分の「軸」「本業」としていたサービスを、いかに「ちなみに…」領域に落としていけるか?
それが、私自身のチャレンジです。
いまは業務改善・職場コミュニケーション改善が自分のサービスのトップですが、
これをはやく「ちなみにこんなことできます」に落としていきたい、いかなければならない。
それが、自身のステップアップと可能性の拡大につながるって信じて、あれこれやっています。
(…って、挫折しちゃうかもしれないケドね(苦笑))
私の話に共感いただける方、
是非ご自身の「ちなみに…」を発見してみてください。
そして、周りに伝えるようにしましょう。
思わぬところで自分を助けてくれますから。
あ、ちなみに私は…
自分の中の「ちなみに…」の探し方と活用の仕方についての本も出しています。
■草食系社員のためのお手軽キャリアマネジメント
http://www.amazon.co.jp/dp/4526072117
それでは、また。
これから、台風迫る関西に出張してきます!
ごきげんよう!
沢渡 あまね