近年の世の中のキーワードといっても過言ではないでしょう。
「テレワーク(在宅勤務)」「時短勤務」「裁量労働」「△△休暇制度」などの制度を利用して、
また、グループウェアやWebミーティングなどの様々なITツールを駆使して、
介護・家事・育児・学業・地域活動・趣味などと仕事を両立させる。

「ワークライフバランス」
聞こえはいいですが、どうも言葉ばかりが先行し、形骸化しているような気がしてなりません。
ただ単に制度を入れただけでは、
あるいは
ITツールをポンと導入しても、
ワークライフバランスはうまくいきません!
どちらか一方がアンバランス(たとえば仕事の質が下がるなど)な状態に陥り、
しっくりいかない。
で、長続きしない。
今日も皆で仲良く残業。
そんな残念な結末が待っています。
わたしはIT企業勤務時代にワークスタイル変革推進の仕事をしており、たびたびお客様にコンサルめいたこともしておりました。
「仕事がうまくまわらなくなった。」
「協調性がなくなった。」
「かえってストレスが増えた。」
「ウチには馴染まなかった…」
そのような理由で、
「テレワークやっぱやめた!」「裁量労働を廃止した」会社や部門をたくさん知っています。
なぜ、形骸化してしまうのか?
「ワークライフバランス」を成り立たせるための、仕事のやり方や個人スキルが不十分だからです。
いままでの仕事のやり方、コミュニケーションの仕方、マインドセットでただ制度やツールだけを導入しても絶対うまくいきません。
線路だけ新しくしても、そこで走る車両がボロボロだったら、あるいは運転手のスキルが低かったら列車はうまいこと走らないのと同じです。
わたしは、「ワークライフバランス」を実りあるものにするには次の4つが重要だと実感しています。
この4つはそこではたらく人(個人)にも組織にも必要です。
--「ワークライフバランス」に必要なこと4つ--
1.会議設計・運営力
2.シンプルコミュニケーション
3.業務設計力
4.個人スキル・能力の棚卸し
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1.会議設計・運営力
■「…で、結論なんなんだっけ?」って会議が今日もまた…
■「なんで私が呼ばれたんだろう?」って会議ばかり。
■やたらと突発の打ち合わせが多い。
■誰も発言しない。
■誰もまとめない。
ワークライフバランスがうまくいっていない職場に共通する会議の傾向です。
ただでさえ、出席者の時間をそれなりに奪う会議。
とりあえず集まっておく。
「定例会」の名のもとに、無駄な話が延々と繰り広げられている。
これではダメです。
どういう位置づけで、何のために、どんなアウトプットを期待して、なぜその日程で、なぜその人たちを集めて会議をおこなうのか?
それを事前に考えて有意義な会議設定をする、「会議設計」が重要になります。
さらには、その会議を進行する「会議運営」も肝です。
目的と目指すアウトプット、出席者の役割りを明確にし、意見を引き出し、まとめて、結論・課題・次のステップを明確にする…
そのような議事進行能力やファシリテーション能力、
いわば「会議運営」能力が欠かせません。
なかには、有意義で円滑な会議をおこなうための会議ルールを設定して定着させている会社もあります(日産自動車など)。
その組織および個人の会議設計・運営力が大変重要です。
2.シンプルコミュニケーション
■「報・連・相」を行う。
■部下から「報・連・相」を受ける。
■会議でわかりやすい発言をする。
■相手に伝わるプレゼンをする。
■電話やテレビで、離れている相手と意思疎通する。
■メールやチャットでものごとを依頼する。
■外国人と英語で仕事のやりとりをする。
これらを短い時間で品質よくおこなうためには「シンプルコミュニケーション」が大事。
結論を最初に言う、番号で論点を整理して発言する、主張のサンドイッチ、相手の発言を復唱する…など、
シンプルコミュニケーションはこれからの時代のキーワードでしょう。
シンプル=ぶっきらぼうと思われがちですが、誤解です。
相手に時間や手間を掛けさせずにコミュニケーションする。
それは相手の「時間の使い方」に対する気配りです。
また、浮いた時間で人間味のあるコミュニケーションに時間を使うことが出来るでしょう。
一人ひとりがシンプルコミュニケーションを心がけること。
組織のワークライフバランスは、そこから生まれます。

3.業務設計力
■属人化させてイイ仕事と、悪い仕事を区別する
■止めてはマズい仕事は、標準化→共有化する
■仕事の進捗状況が共有できるようにする
■誰が何をやっているのか分かるようにする
■仕事の優先度・サービスレベルを上位者や関係組織と握る
■無駄な仕事は捨てる
ただなんとなく毎日机を並べて、場当たり的に仕事をしていたのでは何も変わりませんし、変えることできません。
優先度と属人度の二つの軸にその組織の仕事をプロットしてみて、
(優先度&属人度マトリクス)
「捨てていい仕事」と「頑張るべき仕事」を決める。
その上で、その仕事の扱い方(「脱属人化する」「マニュアル化する」など)を決めて業務設計して日々の仕事にとりくむことが大切です。


4.個人スキル・能力の棚卸し
実はもっとも重要なのはこれだと思っています。
「わたしはこんなことが得意です!」
「実はこんな仕事もしていたことがあります。」
「○○ならボクにやらせてください!」
各個人が自分のスキル・能力・経験(+希望)を認識し、自信をもって示す。
それを、同じ組織のメンバーがお互い知っている。
これすごく大事!
たとえば、突発の仕事が入ったとき、
あるいは、同僚や部下のひとりが困っているとき、
「誰が何が出来る」
「誰が何をしたがっている」
が組織内で共有できていれば、
限られた時間と空間で、
さっと集まって、さっと役割りを決めて、さっと仕事をして、さっと終えて散らばっていく…
これが可能になります。
いわば「プロジェクト型」の動きを瞬発(突発かつ短時間)で行う。
そのためには、個人の棚卸しと共有ができていることが大前提になります。
もちろん、
「それ、わたしやります!」
「ボクに任せてください!」
そのように各自が自ら名乗り出て、そしてお互いを称え合う組織風土の醸成も欠かせません。
以上、「ワークライフバランス」に必要なこと4つをお話ししました。
ただ制度やツールを導入しただけではダメ。
働き方や個人のマインドセット、すなわちワークスタイルを変えなければ「ワークライフバランス」は虚しい言葉遊びに終わってしまいます。
「うちのやり方には合わない」
「やってみたけれど馴染まなかった」
「しっくりこない」
そんな理由で、「テレワーク」「時短勤務」「裁量労働制度」などを止めてしまう/あっても機能していない/やりもしない…
残念すぎます!
ワークスタイルを変えて、ほんとうの「ワークライフバランス」を目指しましょう!
そのための組織強化・個人強化、喜んでお手伝いします!
「無理なく」「無駄なく」「しなやかに強い」組織を、1つでも増やしたいから…
■参考書籍:新米主任 ITIL使ってチーム改善します!
http://www.amazon.co.jp/dp/4863541899

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■ワークスタイル変革の講演事例
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