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31.1%
これ、何の数値だと思いますか?
この数値は、日経コンピュータ誌が2008年に調査発表した、わが国におけるシステム開発プロジェクトの成功率です。
成功の定義はプロジェクトよって様々です。
31.1%以外のプロジェクトが一概に駄目だったという事はないと思いますが、
成功=当初設定した目標を達成することと定義するならば、
約7割のプロジェクトは目標未達成=失敗だったということになります。
3割しか成功せず7割が失敗という世界において、成功するためにはどうしたらよいでしょうか?
よほどの運と実力を兼ね備えているプレーヤーであれば、最初から成功し続けることが可能かもしれません。
でも多くの人たちは失敗からのスタート、もしくは失敗と成功を行ったり来たり。
だとすると、失敗から学ばない事には次の成功はない、ということになります。
7割もある貴重な失敗プロジェクトから次の成功のための何かを学ばなければ、それこそ無駄な失敗です。
「失敗から学ぶ」という取り組みはあらゆるところで行われてきています。
たとえば東日本旅客鉄道(JR東日本)。
福島県白河市に「事故の歴史展示館」という社内施設を開設しています。
この施設には、過去に発生した鉄道重大事故がいわば「動態保存」されており、
写真入りのパネルやシミュレータなどを通じて鉄道運営に携る社員が事故を体験学習できるのです。
事故発生の背景やメカニズム、影響と対策などを過去の失敗事例から社員に学ばせ、再発を防ぐ意義ある取り組みです。
最近では「失敗学」という学問も確立され、工学院大学教授の畑村洋太郎先生が中心となり、
「失敗に学び、失敗を繰り返さないようにする」という取り組みが盛んになってきています。
失敗体験は実は大切な「資産」なのです。
「え、失敗って恥ずべきものでしょ?」
と思われるかもしれません。
そのような心理が、失敗から学ぶことを妨げ、次の失敗を生む温床になっているのではないかと思います。
過去を振り返るとき、どうしても成功体験にばかり目が行きがちです。
なぜなら、成功体験というのは誇らしいものであり、自分の記憶にも残りやすいからです。
(そして周りにアピールしたいという欲求も伴っています)。
しかし、成功体験をリピートして次また成功できるとは限りません。
(先のシステム開発の世界のような、成功率3割の世界であればなおのこと)。
一方で、失敗体験というのは闇に葬られがちです。
失敗は恥ずかしいものであり、なるべく隠したい、早く忘れたい…
そんな心理が働いてしまうのでしょう。
これは大変もったいない事です。
失敗を経験しているという事は、次似た事をやるときに失敗する「勘所」を知っているという事です。
これはとても貴重なノウハウですよね。
是非失敗体験に目を向け、原因分析/再発防止策の検討などをしっかりとやったうえで知識化=「自分資産」化したいものです。
次号では、「議事録は先に書いてしまえ!」ということについてお話したいと思います。
それでは、また!
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