わたしは今年からキャリア研修(「自分資産」を運用せよ!)を開催しています。
ここで言う「自分資産」とは、ビジネスパーソン1人1人の過去の経験や知識そのものです。
いわば、今のあなたそのものです。
その「自分資産」を肯定し、運用(利活用)してゆこう、価値を高めてゆこう
…というキャリアマネジメントの方法論について解説しています。
「自分資産」は「引き出し」「部品」という2つの要素からなります。
「引き出し」「部品」というのは、自分の具体的な経験/実績/苦労/知識/身に着けた能力などです。
研修では、受講者ひとりひとりが自分の「引き出し」「部品」を棚卸します。
さらに受講者同士でのグループワークを行い、お互いの「引き出し」「部品」の強みを指摘しあうということをやっています。
自分では大したことないだろうとおもっていた経験や知識などが、実は光り輝くものだったんだ…
そんな気付きを得てみなさん帰ってゆかれます。
さて、「資産」なんていうとまるでお金や土地のように聞こえますよね。
ところが、この「自分資産」には、お金や土地などのいわゆる「資産」と大きく異なる利点があります。
それはなんでしょう?
わたしは、以下のことが大きな違い(そして利点)だと思っています。
--「自分資産」の特長--
使ってもなくならない。
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お金って、当然使えばなくなりますよね。
土地だって、売ったら人手に渡り自分のものではなくなります。
と
ころが「自分資産」(=あなたの経験/実績/苦労/知識/身に着けた能力)は?
そうです。
使っても使ってもなくならないのです。
たとえば、あなたに「家電メーカーで知財管理をやった経験」があるとします。
■「家電メーカーで知財管理をやった経験」
⇒ これがあなたの「自分資産」。
後にITサービス業に転職し、そこでも知財管理を担当する事になったとしましょう。
■「家電メーカーで知財管理をやった経験を、ITサービス業に適用する」
⇒ これがあなたの「自分資産」を使うこと。
そして、その結果ITサービス業特有の知財管理の知識やノウハウを新たに得たとしましょう。
■「ITサービス業における知財管理の知識(特殊性/家電メーカーとの共通性など)」
⇒ あなたの「自分資産」に足された新たな資産。
さあ、どうでしょう?
あなたが最初に持ち合わせていた、「家電メーカーで知財管理をやった経験」という「自分資産」はなくなりましたか?
いえいえ、なくならないどころか、「ITサービス業務における知財管理の知識経験」という新たな価値を得てバージョンアップしたではありませんか!
知識に対しても同じことがいえます。
たとえば、あなたが「沢渡屋さんのダンゴは、子供が好んでよく食べる」という知識を持っていたとします。
■「沢渡屋さんのダンゴは、子供が好んでよく食べる」
⇒ これがあなたの「自分資産」。
その事を、お友達にも話したとしましょう。
■「沢渡屋さんのダンゴは、子供が好んでよく食べる という知識を友達に広める」
⇒ これがあなたの「自分資産」を使うこと。
そして、お友達が実際に沢渡屋さんのダンゴを買ってご家族に食べさせたとしましょうか。
後日、お友達があなたにこんな話をしてくれました …
「沢渡屋さんのおダンゴ、うちの子も良く食べたわー。あ、そうそう、お醤油をたらしてみたら、うちのおじいさんとおばあさんも美味しい美味しいっていって食べたよ。」
■「沢渡屋さんのダンゴは、子供が好んでよく食べる。そして、醤油をたらすと老人も好んで食べる。」
⇒ あなたの「自分資産」(知識)に足された新たな資産(知識)。
このようにして、知識もどんどん使う(発信する)ことで、価値を増して自分に返ってくるということがあるのです。
まるでスパイラルのように、自分の知が第三者による新たな知をのせて大きくなって戻ってくる。
…こういうわけです。
こう考えると、「自分資産」って
「使ったモン勝ち」
ですよね。
いや、その前 …
自分の中にある、「自分資産」の存在と価値に「気づいたモン勝ち」
ですよね!
#わたしの研修では、みなさんが「自分資産」を発見する場、その価値に気づく場を提供しています。
ただ、
そんな「自分資産」も残念なことに、お金や土地などのいわゆる「資産」と共通するある弱点をもっています。
--「自分資産」の弱点--
価値が減少することがある。
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「自分資産」は使ってもなくなりませんが、そもそもその価値が下がってしまうということがあるのです。
が、
「自分資産」にも価値が減少しやすいものと、減少しにくいものがあります。
それはなにか?
次号でお話させていただきます!
次号では、「特殊(Specific)の中の汎用(Generic)を見出そう」ということについてお話したいと思います。
それでは、また!
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