『ワンドリンクオーダーになります』
ライブの日は あっという間にやってきて、けど、俺はチケットを切りながら それでも納得できずにいた。
なんでこんな奴が人気な訳?
そうしかめっつらで 受付してると いきなり黄色い声が響いた
『譲~!』
どうやら楽屋から出てきたのをみつけたファンが騒いでるらしい。
にわかに 周りも騒がしくなる
『きゃ~!こっちくるし!』
目の前の女の子が 泣きたいのか笑いたいのかわからない顔で叫ぶ
うるさっ、、、
そう感じて ため息をつくと いきなり声をかけられた。
『十瑠、ちょっと』
『は?』
いきなりそう言うと、俺の腕を掴む
『う、、、受付!』
『受付なんて誰かがやってくれるって』
んな ばかな! 大体 オーナーと俺以外 雑用スタッフいないっちゅうねん。いや、オーナーは雑用じゃないけど。。。
『あたし、代わりにやるよ!』
『さんきゅ~。じゃ、あとで楽屋来いや』
『は、、、はい!』
はあ~?なんだそれ? って それでいいわけ?
『それはマズイです!』
『あ~、いいわよ』
『オーナー!?』
オーナーからの神の一声に女の子たちは騒ぐし、俺はひっぱられるし、それをまた僻まれて、、、
だから この人と関わりたくないんです 俺は!
そんな俺の心は 完全スルーで ぐんぐんひっぱっていく手に連れられ、俺は楽屋に入った。
ガチャ。
『なんなんですか?』
とにかく理由が知りたかった。
ここから 一秒でも早く立ち去って 受付に、、、
『あんな場所にいて俺の歌がまともに聴けるわけないだろ?』
『いや、あの、、、バイトなんですけど』
『それは俺には関係ない』
本当にこの人は人間か? あんたに関係なくても、俺にはあるんだよ!全く。
天涯孤独。 これで稼いでますから。
『お前、なんでそんなに働いてんの?学校は?』
は?今度は質問?
『学校、行ってないから。』
『なんで?』
『理由、言わないといけませんか?』
『いいや、別に』
じゃあ 聞くなよ!
さして興味もないくせに そうやって持て余すかのように聞くな。
『じゃ、俺、、、、』
『始まる。』
『始まるって行ったんだ。ここから出て、ステージ袖にこれもって立ってろ』
はあ?
渡された水とタオルを俺は投げつけてやりたかったが、、、
これも バイトと思おう、、、
と 諦めて ステージ袖へ歩いた