1998年夏。
俺、柿坂譲はといえば いつもと変わらない夏。
いや、夏だけじゃなく、春も秋も冬も。俺にとっては変わらない。
有るのは 歌と女。
無いのは 金と平和。
いつも 俺の周りには くだらない争いが溢れていた。
俺のバンドは 女での揉め事が事欠かなかったが、それは、大抵俺が元凶だった。
「もう、最低!」
パァン と大きな平手打ちの音が響いて 開け放たれたままのスタジオから 泣いて走り出す女
「譲、よく考えなよ。メンバーの女には手をださない。せめて自分のバンドの中では揉めないでよ」
「うるせ~な。しゃ~ないやんか、あいつかてこうなること、わかって俺に言い寄ってきたんやし」
「譲、、、」
バンドも、こんな揉め事ばかりでいつもメンバーを募集していた。
その日も いつもと変わらず暑くて また 暑さを増やすかのように どっかの女が泣いていた。大体 女ってのは、夜には自分から積極的にやってくるくせに、昼間は さも自分のせいじゃありません と言わんばかりに自分を正当化する。
なんなんだ?全く。
今回はどうやら、俺との関係が 彼氏にバレて なんとかしろ と言うことらしい。
馬鹿馬鹿しい。
じゃ、何か?お前さんとこの女は こんな風でしたよ とか 言えばいいのか?全く、、、
「だって、譲くん言ったじゃん!バレないって!!」「・・・・」
「譲も何とかフォローしてやりなよ。彼女、泣いてるやん、、、」
「はいはい。じゃあいいますよ。何?そいつの彼氏に お前さんの彼女とこんな関係に成りましたが おこらないでね~。とか言えばいいわけ?」
「譲!!!」
「俺は 無理やり女を抱く趣味はねえんだよ!それで十分わかるんじゃない??」
俺には決まった彼女はいなかった。
バンドのリードボーカルなんて なぜか女が寄ってくる時代だった。ライブの後裏口からでれば、必ず誰かが寄ってきて 打ち上げと称して呑みに行けば 一人で帰宅することもなかった。というよりは、俺も自宅へ帰ったことがなかった。いつも記憶がなくなるほど呑んで 目が覚めたら 知らない女の家。そんな生活だった。
///////////////////////////
と、まあ、こんなのも書いてたことがあったなあ。。。なんて思い出したので一話ほど載せてみました。