中2の第4話 真夜中のプール《3.特別なおしおき》 | あまめま*じゅんのスパンキング・ブログ                        

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第1弾 『海の中のアタシ・空の中のアイツ』
双子の海と空のハラハラ・ドキドキの物語♪
第2弾 『星と月美のいい関係』
星と家庭教師の月美&トレーニングの日々!

    愛情たっぷりのおしおき満載(*'▽')

3.特別なおしおき

 
計画決行の日、明日は学校が休みなので、空と海は遅くまでリビングでテレビを見ていた。時計が夜中の12:00を回ったころ、悠一は2人に向かって突然言い出した。
「おい2人とも、水着に着替えろ。」
「えっ?」
「何で?」
2人の顔が引きつった。
「お兄ちゃん、何言ってるの?」
海が驚いて悠一の顔を見た。
「もうこんな時間だけど。」
空も信じられないという顔をしている。
 
「今から学校のプールに行くから、早く着替えて来い。」
「えー!」と海。
「まじか!」と空。
「おまえたちがやったことを再現して、兄ちゃんに見せてほしい。」
悠一は真顔で2人に話をした。こうなった以上、後には引かないことを理解している2人は、それぞれの部屋に行き、不安を感じながらも水着に着替えた。
 
「この格好で行ったのか?」
「バスタオル巻いて。」
空が答えると、
「じゃあ同じようにやってみろ。」
言われた通りにバスタオルをマントみたいにかぶって、サンダルを履いて外へ出た。
“何でこんな時間に、こんなことしなきゃいけないんだ・・・。”
2人は不満を感じたが、数日前の自分たちを思い出し、文句を言える立場ではないことを痛感した。
 
昼間はそれなりに交通量もあり、商店街なので人通りも多いのだが、さすがに真夜中のこんな時間になると車もまばらで、歩いている人なんて1人もいない。沿道に並ぶ店の明かりはもちろん消えているし、一本奥に入った通りは真っ暗でひっそりとしている。
 
“深夜こんな姿で、女子中学生が1人で歩いていたなんて・・・想像しただけで恐ろしくなる。”
悠一は喉元まで出かかった怒りの言葉をグッと飲み込み、2人の様子に目を向けた。空は何か察しているのか神妙な面持ちで歩いているが、おバカな海は何も考えていないようで、ウキウキと嬉しそうに見える。
“まったく、こいつは・・・。”
ゲンコツでも落としてやりたい気持ちを抑え込んで、学校へ向かった。3人で夜道を歩いて約15分、学校のプールの前に到着した。
 
「あそこから入った。」
空が侵入経路を指さして説明した。悠一に促され、あのときと同じようにまず海が金網をよじ登り、空もそれに続いた。悠一はその光景を見てつぶやいた。
「アホみたいだな、2人して・・・。まるで猿の兄妹だ。」
悠一は、高也先輩が特別に開けておいてくれた裏のドアから入った。
「お兄ちゃんズルイ。」
海に文句を言われたが、聞こえないふりをした。
 
「これで1時間近く、2人でプールを満喫したって訳か。楽しかったか?」
「うん。すごく気持ちよかったんだよ。流れ星もたっくさん見れたし、最高だった!」
海は満面の笑みを浮かべて答えた。
 
“バカだよなぁ、こいつ・・・。反省したふりでもいいから、少しはシュンとしとけよ・・・。”
空は心の中で、はしゃいでいる海を責めた。
 
海の無邪気な笑顔を見た悠一は、腕を組み、目を閉じて、「うーん・・・」と唸り声を上げた。いくら考えても気持ちの整理がつかないようで、何度も首を横に振っては、「いや、うーん、でもな・・・。」を繰り返した。
 
2人は「?」「?」と首をかしげ、悠一の次の言葉を待った。
「よし!」
というかけ声とともに、悠一は2人の手をとって更衣室の中に入ると、ドアの鍵をガチャンと閉めた。
 
~~~~~~~~~~
当初の計画ではこの後、海を床に押し倒し、水着を強引に脱がせて、自分もズボンを脱ぎ、ギリギリのところまで海を追い詰めようと思っていた。そこまでしないと海は、本当の意味での危機感を抱かないだろうと思ったからだ。恒にもそう話をしたが、でも、どうしても、本人を目の前にするとそれを実行することはできなかった。
 
2人に不思議そうな顔で見つめられ、取りあえず長イスに座らせた。
「兄ちゃん、今からおまえたちに話したいことがあるんだ。2人とも目を閉じて、頭の中で状況を思い浮かべて聞いてくれ。」
悠一は一言一言を噛み締めるように、ゆっくりと話し出した。空も海も、悠一のいつもと違う雰囲気を感じとり、真剣な態度で話を聞いた。
 
「海が1人でプールに来たとき、もしも見ず知らずの男に跡をつけられて、ここに連れ込まれ、強引に裸にされ、抵抗しても力ずくで押さえつけられ・・・無理やり乱暴されてしまったら・・・海、どうする?」
 
「空と海が2人でプールに来たとき、2~3人の男のグループが、同じようにこの中で海にいたずらをして、空は殴られ身動きがとれず、助けることができない状況に置かれたら、空、どう思う?」
 
2人とも目を閉じて、首をうなだれ、固まっている。
「今の話を聞いて、そんなことにはならない、って思ったか?あり得ない話じゃないんだぞ。実際にニュースになることもあるし、病院に被害者がやって来ることもある。自分がそういう立場になったら、海、どう思う?」
「やだ。そんなの絶対に嫌だよ、お兄ちゃん。」
「嫌だよな。でも今回おまえがとった行動は、そういうことが起こってもおかしくないくらい、隙だらけだった、っていうことは分かるか?」
海は無言でうなずいた。
「空はどうだ?目の前で海が泣き叫んでいるのを、ただ見ていることしかできない自分をどう思う?」
「無理だ。」
「だろ。耐えられないよな?」
 
「実際にそうなってからじゃ遅いんだぞ。自分の身をあえて危険な目に遭わせるような浅はかな考えや行動を、オレは絶対に許さないからな!」
ピシャリと言われ、2人はブルッと身震いし、下を向いたままうなずいた。
「ちゃんとオレの目を見て返事しろ。」
静かではあるが毅然とした口調で言われ、空と海の目線が一斉に集まり、2人の「はい!」が重なった。
 
「・・・ということで、兄ちゃんからのおしおきは、家に帰ってからケツ100叩きな。海は2日分だから200叩き、いいな!」
“いつもなら、「えー」とか「やだー」とか反発する海が、何も言い返さないところを見ると、オレの話、ちゃんと効果があったと思っていいんだよな。”
 
 
家に戻り、水着を脱いでパジャマに着替えると、もうam1:30になっていた。今からおしおきするか、明日の朝にするか2人に聞くと、口をそろえて「今から」と言うので、早速始めようかと思った矢先に、玄関のチャイムが鳴った。
「えっ?今ごろ誰だ?」
と思った瞬間、
「あー、恒のこと忘れてた!」
慌てて玄関のドアを開けると、恒が心配そうに立っていた。
 
「連絡ないから、こっちに来たけど、大丈夫だったか?」
「あー、悪い悪い。すっかり忘れてた・・・。」
「はぁー?こっちは寝ないで待ってたんだぞ。」
「本当にすまん。」
「まったく・・・。」
 
「今から2人に100叩き、あっ、海は200叩きすることになったから、手伝ってくれよ。」
「ん?計画変更したか?」
「ああ。叩きながら話すわ。」
「じゃあオレは見学させてもらうってことで。今回はおまえがきっちり叱った方がいいだろ?」
「そうだな。じゃあ酒飲みながら眺めてってくれ。あんまりいい光景じゃないだろうけど。」
「いや、そんなことないさ。充分楽しませてもらうよ。」
「おまえ、やっぱりドSだよな・・・。」
「まあな。」
 
空と海はリビングのドアの向こう側で、悠一たちの会話を聞いていた。
「見学って、冗談じゃないよな。」
2人で文句を言っていたが、今日は悠一に逆らってはいけない気がして、仕方なくあきらめた。
 
恒は勝手に冷蔵庫からビールを取り出し、ダイニングテーブルのイス・・・ソファがよく見える位置に座った。悠一がソファに腰を下ろすと、まず空が呼ばれた。
「海はケツ出して、壁に向かって立ってろ。」
悠一は、恒の近くの壁を指さした。
 
“それじゃあ恒先生に海のお尻、丸見えじゃん・・・。”
泣きたい気持ちだったが、ここで反抗したら200叩きどころじゃなくなると思い、恥ずかしさを断ち切り、パンツを下ろして壁を向いて立った。
「パンツもっとひざのところまで下ろせ。手は頭の後ろで組んで。」
ダメ出しが入ったが、素直に従う海を見て、
“悠一、いったい海ちゃんに何したんだ?”
恒は首をかしげた。
 
一方で空は、
「パンツ下げてケツ出せ。」
と言われ、こちらも素直に従った。ひざの上に抱え込まれて、自分で数をかぞえさせられた。
バシン  「いち」
バシン  「に」
バシン  「さん」
 
恒はつい数週間前に、空に100叩きを食らわせた経験から、
「100発も叩くと、叩く方も手が痛くなるんだよな・・・。」
ボソッと言うと、おしおき風景を肴にしてビールをゴクンと飲んだ。
 
「で、何で計画変えたんだ?」
「やっぱり、オレ、無理だった・・・。」
「そうだよな。それにしては、2人とも従順すぎないか?」
「危険な目に遭わされる話をして、想像させた。」
「なるほどね。特別なおしおきをされて、それで、よほど怖かったって訳か。」
「ああ。」
「でも実際にあり得ない話じゃないからな。海ちゃん、何かあってからじゃ遅いんだから、今日悠一がした話、しっかりと心に刻みつけておくんだよ。」
海は壁を見つめたまま「はい。」と返事をした。
 
バシン  「ごじゅう」
バッチーン  「ごじゅういち」
バッチィーーン  「うっ、ごじゅうに」
 
もう空のお尻は真っ赤になっている。毎回痛いのが飛んでくるのではなく、継続的に叩かれて痛みが蓄積され、軽くてもかなりの痛みを伴う。それなのに思い出したかのように、たまに強烈な1発が打ち下ろされ、「ギャー」と叫び声を上げてしまう。こうやってリズムを変えられると、いつどんな痛みがやってくるのか分からず、恐怖を感じずにはいられない。
 
「きゅうじゅう」
「よし。あと10発痛くするから、暴れるなよ!」
今から痛いの10発なんて・・・と思っていると、
バッチィーーーンッ!
「いってぇーー!」
ものすごい痛みが空のお尻を襲った。海も振り返ってしまうほど、今までとは違う大きな音がした。
 
今の1発で空の目からは、一気に涙があふれ出した。
「数は?」と言われ、「・・・きゅうじゅういち」
バッチィーーン! 「いってぇー・・・きゅうじゅうに」
バッチィーーン! 「うううっ・・・・・きゅうじゅうさん」
痛みに耐えられず足をバタバタして暴れると、太ももをビシッと叩かれた。
 
「お兄ちゃん、ごめんなさい・・・。」
謝ったところで手加減してくれるはずもなく、
ビッシィーーン! 「ギャー」
「数!」「・・・」
「増やすぞ!」「いくつか分かんない・・・。」
空の頭の中はもう真っ白になっていた。
「94だ。」
その後6発。お尻に手がぶち当たる大きな音と、空の泣き叫ぶ声が部屋中に響き渡った。
ひざから下ろされると、床にうずくまり泣き崩れた。
 
恒は空を呼び寄せて抱きかかえると、お尻に冷たいタオルを当ててくれた。空は恥ずかしかったが、お尻の痛みにはかなわず、恒にしがみついた。恒は空の背中をさすり、「よしよし」と声をかけた。
「またまた赤ちゃん返りだな。」
耳元でささやかれ、首を横に振りながら、恒の胸に顔をうずめヒクヒクと泣き続けた。
 
少し落ち着いたころ、
「空、いつまでも甘えてないで、おまえもケツ出したまま壁向いて立ってろ!」
悠一に怒鳴られたが、空は恒の所から動こうとしなかった。
「空、悠一怒ってるぞ。」
恒に言われたが、
「もう少しお尻冷やして。」
珍しく甘えてくる空が愛おしかったが、悠一に気を使って、恒は苦笑いしながら、
「全部終わったら、また抱っこしてあげるからな。」
と言って空をひざから下ろした。
 
空と入れ替わりで、海が悠一に呼ばれた。そして今回の大胆かつ無謀すぎる行動に対して、それを戒めるための厳しいおしおきが始まった。
 
 
つづく
ペタしてね