中2の第4話 真夜中のプール《2.厳しいおしおきの後で・・・》 | あまめま*じゅんのスパンキング・ブログ                        

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第1弾 『海の中のアタシ・空の中のアイツ』
双子の海と空のハラハラ・ドキドキの物語♪
第2弾 『星と月美のいい関係』
星と家庭教師の月美&トレーニングの日々!

    愛情たっぷりのおしおき満載(*'▽')

2.厳しいおしおきの後で・・・

 
たかやんが与えた空と海へのおしおきは、相当厳しいものだった。
生徒指導室に残された2人・・・海は真っ赤なお尻を出したまま、床に倒れ込んで泣き続け、空は心配そうに海の所に近づき、背中をさすりながら言った。
「海、大丈夫か?ほら、パンツ履いて帰るぞ。」
「空ー、お尻痛いよー。歩けないよー。」
涙を流して甘える海に、
「しょうがないなぁ。おんぶしてやるから、取りあえずパンツと短パン履いてくれ。」
「うん。」
海は真っ赤になったお尻を、痛々しそうにパンツの中にしまい込んだ。
 
「たかやんに謝ってから帰るぞ。」
空に言われ、海は涙と鼻水をティッシュで拭きながら
「・・・うん。」
とうなずいた。
 
生徒指導室から職員室に直接通じているドアを開けると、たかやんは海の担任のよわしと話をしていた。よわしは今日1日出張に出かけていて、今さっき学校に戻って来たようで、カバンを持ったままたかやんから報告を受けていた。
空と海は2人の所に行くと、まず空が、
「先生、本当にすみませんでした。」
と頭を下げ、それに続いて海も、
「ごめんなさい。」
と謝った。
 
「今、二谷先生に話してたところだ。本来なら担任からもきっちりおしおきしてもらうところだが、どうする、海?もう一回ケツ出すか?」
海はブンブンと首を振った。
「かなり厳しく叱っておいたんで、今日はこれで終わりにしてもいいですか?二谷先生。」
たかやんが確認をとると、
「はい、大丈夫です。」
よわしは真剣な表情で返事をした。
 
お尻を押さえてうつむいている海に向かって、
「海、またびっくりするようなことをしてくれたね。お尻、だいぶ痛そうだけど、しっかり反省できたよね?」
海が小さい声で「はい。」と答えると、
「夜中にフラフラしていたら、どんな事件に巻き込まれるかもしれないし、取り返しのつかないことになる可能性だってあるんだよ。そうなってからでは、いくら後悔しても手遅れなんだから、二度とこんな危険なことをしちゃいけないよ。分かったね?」
念を押すように、一つ一つの言葉を丁寧に投げかけてきた。
 
このときは空も海も、何となくよわしの話を聞いていた。
 
「よし、じゃあ2人とも帰っていいぞ。家に着いたら、何するか分かってるよな?」
たかやんに言われたが、2人して首をかしげると、
「オレよりもっと厳しいお兄様に、今日のこと報告するんだぞ!」
深いため息が2つ。
“今はそんなこと、考えたくもない・・・。”
 
 
帰り道、
「ねぇ空、お兄ちゃんに言わなきゃダメかな?今日言ったら、絶対にお尻叩かれるよね?」
「ああ。」
「私、もうこれ以上無理だよ・・・。」
「オレも・・・。」
「今日は言うのやめよっ。明日にしよっ。」
「でもたかやんに言われたし、学校でケツ叩かれたら兄ちゃんに報告しないと、もっと怒られるぞ。」
「うん。でも、無理だもん。」
「じゃあ、帰ってすぐに言わないで、少し様子を見てから言おうぜ。」
「・・・うーん・・・。」
海は納得していないようだったが、もう家の前まで来てしまい、この話はここで中断された。
 
「ただいま。」
2人の帰りを、悠一はごはんの用意をしながら待っていた。
「おかえり。」
“おや?2人とも元気ないな。これはかなり厳しくしごかれてきたな。”
「すぐごはんだから、うがいと手洗いして来い。」
 
洗面所から戻って来ても、2人は突っ立ったままイスに座ろうとしない。
「空、海、ケツ見せてみろ。」
「えっ?」「何でだよ。」
「ずいぶん痛そうだから、どれだけ叩かれてきたのかと思ってな。」
「はあ?何で兄ちゃん、知ってるんだ?」
空が悠一に詰め寄ると、
「高也先輩にたっぷりとおしおきされてきたんだろ?プールのことで。」
「・・・?」
2人ともまったく意味が分からなかった。
 
空が突然、
「もしかして、兄ちゃんが学校に連絡したのか?」
と聞くと、
「ああ、そうだよ。」
平然と答えが返ってきた。
 
ずっと黙り込んでいた海が、
「何でーーー!」
堰を切ったように泣き出して、悠一のお腹をボンボンと何回も叩いた。
「お兄ちゃんのバカー!何でそんなことするのよー。海、もうお尻すごく痛くって、もう死んじゃうかと思って・・・。一生懸命我慢したけど、でもすごくすごく痛くて・・・。もうやだぁー!お兄ちゃんのバカバカバカ!お兄ちゃんなんて大っ嫌い!」
 
泣きながら一気にまくし立てられ、悠一は驚いて海を見つめた。
「高也先輩、そんなに厳しかったのか?」
サッと海の制服のスカートをめくり、パンツを下ろしてお尻をチェックした。
「あー、こりゃひどいな。手じゃないよな?もしかして竹刀か?それも3発も・・・。」
赤く腫れた3本の線が、お尻にくっきりと残っている。
海を抱き上げようとしたが、手がちょうどお尻に当たってビクッと身をすくめるのを見て、立ったままギュッと抱き寄せて背中をトントンと叩いた。
 
海は相当ショックを受けて、傷ついているようだ。
「空、おまえは大丈夫なのか?」と聞くと、
「オレは全然。」
と答えてはいるものの、プライドの高い空だって同じだろう。
悪いことをして叱られてきた2人に対して、甘い顔をしてなだめるという対応が適切であるとは思わない。しかしあまりにも厳しいおしおきに、同情せざるを得なかったのは事実である。
 
2人を並んで床に寝かせると、お尻を出させて、氷水で冷たく絞ったタオルを乗せた。海はまだビービー泣いている。よっぽど辛かったのだろう。空も口には出さないが、かなりこたえている様子は充分に伝わってくる。目を真っ赤にして、明らかに泣かされてきたと分かる顔をしている。
 
“高也先輩が本気で怒ったら、オレだって震え上がるぐらい怖いもんな・・・。こいつら、よく耐えたな。オレからのおしおきは、このお尻の痛みと、心の傷が癒えてからすることにして、今日は思いっきり甘えさせてあげよう。”
普段ならきっちりとおしおきを成し遂げる悠一が、そこまで妥協するのだから、2人の落ち込みようは計り知れないものだった。
 
お尻を冷やしながら、悠一は2人に話しかけた。
「どうして、夜、学校のプールに行こうなんて思ったんだ?」
「何となく・・・。気持ちいいかなーと思って。」
空は無理やり海に誘われたとは言わなかった。
 
「海は?」
「空は悪くないの。私が前の日に1人で行って、すごく気持ち良くて、次の日に空が嫌がってるのに強引に誘って2人で行ったの。」
「えっ?」
 
“何だ?それ・・・。海が1人で行ったなんて、全然知らなかった。てっきり2人で行っただけだと思ってた。海1人でって、それは危険すぎるだろ・・・。”
 
「海、おまえ、自分がしたこと分かってんのかっ!」
今日は優しく接しようと思っていたが、つい声を荒げて怒鳴りつけた。
「うん。ごめんなさい。」
「全然分かってないっ!」
ピシャリと言い放つと、泣きやんでいた海が再びワーワーと泣き出した。
 
空が悠一に尋ねた。
「兄ちゃん、何でオレたちがプール行ったこと、分かったの?」
「出て行ったときは、まったく気づかなかったよ。でもな、帰って来たときに2人が階段を上って来る音がして、何だこんな時間にって不思議に思っていたら、次の日2人して起きれねーし、挙句の果て、洗濯物のかごの中にはビショビショの水着が2着入ってるし、あれじゃあどう見てもバレバレだろ。」
「あー、水着かぁ・・・。」
「詰めが甘いんだよ、おまえらは。」
 
その後しばらくすると、空も海もお尻にタオルを乗せたまま、クークーと寝息を立てて眠ってしまった。
 
“今日は精神的にも肉体的・・・いや、お尻的にも、かなり疲れたに違いない。少しこのまま寝かせておこう。それにしても、まったく海は困った子だ。このままじゃ、いつどんな危険な目に遭うか分からないし、何よりそういう行為をしている自覚というものがまったく感じられない。早いうちに、何らかの手を打たないといけない気がする。さて、どうしたものか・・・。”
悠一は2人のかわいそうなお尻を見つめながら、頭をひねった。
 
30分ぐらい寝かせた後、2人を起こして夜ごはんを食べた。空も海も、悠一の一挙手一投足にビクビクしている。いつ『おしおき』を命じられるか、気が気でない様子だ。ちゃんと反省できたから、もう充分ですというのか、それともただ単に痛みを恐れているのか・・・。とにかく、今日はオレからのおしおきはないことを伝えると、2人の顔色がパーッと明るくなった。
 
 
翌朝、海がお尻を押さえながら起きてきた。
「お兄ちゃん、昨日はお兄ちゃんのこと叩いて、文句たくさん言っちゃってごめんなさい。海、悪い子だったの、反省してます。」
海からそんな風に言ってくるなんて驚いた。こいつも少しは成長してるんだな、と嬉しく思った。
その後、空もお尻を押さえて階段を下りて来た。さすが双子、まるっきり同じ動作をしている。
「兄ちゃん、昨日はお尻冷やしてくれてありがとう。」
空までそんなことを言ってくるなんて、何だかすごく感動した。
 
実はこれ、2人が口裏を合わせて、悠一からのおしおきを少しでも軽くするために機嫌をとっておこうという作戦だった。そうとも知らずに、悠一はニコニコと朝ごはんの準備をしている。
空と海、目配せをして、こっそりピースサインを送り合っていた。
まったくこの2人は、昨日あれだけお尻を痛くされたのに、ちっとも反省の色が見えないようだ・・・。
 
 
昨日の夜、2人がリビングで寝ている間に、悠一は高也先輩に電話を入れた。
「先輩、2人がお世話になりました。」
「どうだ、あいつら?大丈夫そうか?」
「はい。疲れ果てたみたいで、ケツ冷やしながら眠ってます。」
「そうか。」
「かなり本格的に叱っていただいたようで、先輩もきつかったんじゃないですか?」
「ああ。久々に竹刀で本気でひっぱたいたから、あいつら相当こたえたんじゃないか?」
「そうみたいですね。空まで泣くぐらいだから、よっぽど痛かったんだと思います。海なんて、支離滅裂なこと言ってるし・・・。」
「これに懲りて、おとなしくしていてくれればいいんだけどな。」
 
「先輩、ちょっとお願いがあるんですが、明日の夜、2人に現場検証させたいと思うんですけど、プールに侵入させてもらってもいいですか?」
「あ、ああ。まあ大丈夫だけど、おまえ、何考えてるんだ?」
「どれだけ危険なことをしたのか、きっちり教えておきたいと思って。」
「そうか、分かった。でも、あいつら今日のでだいぶ反省してるはずだから、あんまりいじめるなよ。」
「はい。ありがとうございます。」
 
次、恒に電話。
プール事件の経緯を話し、
「恒、明日の夜、ちょっと時間作ってもらってもいいか?」
「ああ。明日は暇人だから大丈夫だ。」
「明日オレ、海を泣かすまで追い詰めることになると思うから、その後のケアをお願いしたいんだけど。」
「そんなのいつものことだから、引き受けるのはOKだが、おまえ海ちゃんに何するつもりだ?」
 
悠一の計画を話すと、
「悠一、やめといた方がいいんじゃないか?海ちゃん、すごく傷つくだろうし、おまえがそこまで悪者になる必要はないんじゃないのか?」
「オレも悩んだけど、何かあってからじゃ遅いから、ちゃんと教えておきたいんだ。特に海は後先考えず、向こう見ずなところがあるからな。オレがずっと監視している訳にもいかないし、身をもって考えさせるいい機会だと思うし。」
「悠一、偉いよな。2人のこと、そこまで親身になって考えてるんだな。」
「一応、保護者代行として任されてるからな。」
「じゃあオレ明日は、おいしい慰め役をやらせてもらうぞ。」
 
海を泣かせることになるであろう、悠一の計画。
果たして悠一の決断は、海の心に伝わるのかどうか・・・。
 
 
つづく
ペタしてね