読書記録~どこかでベートーヴェン~ | 美味しいもの大好き♪ cocoの子供教育☆

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どこかでベートーヴェン本 

 

第8回 「このミステリーがすごい!」大賞受賞作「さよならドビュッシー」の著者

岐阜県出身 中山七里氏の岬洋介シリーズ最新作”どこかでベートーヴェン”ベートーベン

おなじみの登場人物 天才イケメンピアニストピアノ 岬洋介が加茂北高校音楽科で起きた殺人事件を

見事な推理力と洞察力で解決する音楽推理小説ですビックリマーク

 

パッとしない加茂北高校音楽科に、類まれなる容姿・頭脳明晰・誰をも魅了する天才的な旋律を奏でる岬洋介が転校してきた事から、違う風が吹き始め、クラスメイト達の今まで見えなかった本質が浮かび上がる。

溢れる魅力を備えた当の本人は、それらをひとつも鼻にかけるでもなく、どこか浮世離れしたように見えるのだが、豪雨の中、不審死を遂げた問題児の殺人犯ではないかという嫌疑をかけられてからは日に日に彼へのクラスメイト達の態度が陰湿になり、妬み嫉み、同世代が抱える様々な悩みが絡まり合い、もう完全ないじめに。。。(このあたりの文章は凹みました。)

大体の人間は不登校になるような状況でも意に介さず過ごし、淡々といや着々と真犯人を突き止めていく姿はクール!

事件解決の手法もまた鮮やかひらめき電球そして真犯人は驚きのポーンという結末

クラスメートたちが口をあんぐり開けるさまが文章から伝わります。

この本のお勧め世代は中高生、そして音楽に造詣が深く、軽めの推理小説が好きな人達。

ピアノ曲の描写”悲愴”や”月光”が細かく見事なので、実際弾いている人、研究している人は間違いなく納得しながら読み進められるのでは。

ただの高校生の推理小説ではなく、音楽推理小説という位置付けが面白いと思います。