昨日も出勤しました。

春節で一時帰国していた生徒が中国から2月14日に日本に戻ってきました。

学年末試験に間に合うように…と。

ですが、今回のコロナウイルス流行の影響で…。

県も学校も未曾有の出来事だったため、

彼のためにかなり配慮していました。

3月10日まで登校停止、学年末試験は平常点。

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2月の半ばには、

上海なので湖北省から遠くてまるで外国みたい

武漢上海間の飛行機はかなり早い時期から運行はとまっていましたし

(※大都市から止まっていた。少数民族地域[ウイグル・チベット・モンゴル]と香港間は動いていた)

まあ長引くことはないかなと楽観的な私でした。

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彼の登校に合わせて私の出勤となりました。

授業は休校ですが、

担任と養護教諭とも面談、その後、私との学習相談を予定されていました。

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Rくんが私のところに来ました。

彼とは、(彼の)日本語会話力があるので、

「普通の日本語」と「やさしい日本語」を混ぜて話しています。

どうしても理解不能なときだけ中国語です。

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「先生、いつから勉強はじめる?」

「今やる?用事がある?」

「おかあさんに待ってもらう。今やる」

「日本語の勉強する?授業で遅れたところをやる?」

「どっちでもいい」

 

「おかあさんがここにいらして、あなたの勉強する様子を見てもらってもいいのよ」

「おかあさんは興味ないと思う」

おかあさんに電話してどこかでつぶしていただいて迎えにきていただくことになりました。

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日本語の読解の勉強をすることにしました。

レベルを下げて、日常の読解となるN3レベルの問題を解かせました。

簡単かな?と思ったのですが、

実は学校の外で使う語彙が欠けていました。

試験問題としては簡単そうでしたが、

たくさん語彙や運用を増やしました。

「少し易しい」は、やはり広がりがあっていいものです。

ああ、これ知らなかった!

わかる!!

できる!!!

覚えた!!!!

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勉強している彼の様子は、ゲームを楽しむように、

ものすご~く楽しそうでした。

ゲームより勉強のほうが楽しそうなぐらいです。

うきうき活き活き。

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

しかもわかると嬉しい、新しいことを知ると楽しい。

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おかあさんから迎えの電話がきました。

「ずっと家にいたから、つまんなかった。

すごく学校に行きたかった。

ネットで友達と話しても会うのと違う。

今日は学校にくることがどんなに楽しみだったか」

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「先生、次はいつ勉強できる?」

「こんなことになっているので、副校長先生に決めていただくので、

まだわかりません、連絡しますね」

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「先生、ありがとうございました!!!!!」

いつも彼は「先生、ありがとうございました」というのですが、

昨日はものすごく大きな声で心からチカラ強く嬉しかったことが伝わりました。

こんなに元気な声を聴くのは初めてでした。

しかも満面の笑顔で!!

しかも目を合わせて!!

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現任校は中国人2人。母語喪失の台湾人1人(※私のほうが出来るくらい)

中国人2人は、どちらも素直です。

わかったり、できたりすると、ストレートに顔に出ます。

嬉しい!が通じます。

来年度の入学候補者は中国人は一人です。

この子も素直でした。

来年度、継続かどうかはまだ未定ですが、

継続となれば、中国人生徒の100%フォローが必要です。

クラスメイトの中国人恐怖を持たせることがないように。

ずっと日本にいたのに中国人だからという排除がないように。

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さて、補習してあげた上海人生徒ですが、

学校側のフォローが、素晴らしい。

学級担任の先生が

「次の補習は、私から連絡します」

ありがとうございます。

公式に連絡が必要です。

学級担任の先生は、

実は私と彼はLINEでこの生徒とつながっていますが、

公式に連絡が必要です。

個人的なLINE連絡は、あくまで確認ですね。

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いい学校!

教員も上司も生徒サポート。

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中国人生徒=彼にとって、

日本の学校システムと個々の教員のサポートが

いかに自分に大切か理解してもらえただろうと実感しました。

 

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補習を続ける予定です。

集団授業ではないので、個人指導は、学校の裁量で。